米GMが破綻から1年半で復活が鮮明になる。
2大市場の米中で、日本勢を凌駕しているという。
先月18日、GMが再上場した日に、米ロサンゼルスの自動車ショーで、GMのプラグインハイブリッド車「シボレー・ボルド」が「2011年グリーン・カーオブ・ザ・イヤー」に選ばれ、米市場最大の200億ドル(約1兆6,700億円)以上を調達し、復活が鮮明になっているようだ。
GMは、2大市場である米中で、日本勢を凌駕している。
まず、米国での、2010年1月~10月のGMの自動車販売シェアは、19.0%でフォード・モーターの16.7%、トヨタ自動車の15.2%、ホンダの10.6%を上回る。
また、中国での2010年1月~7月の自動車販売シェアも、GMの自動車販売シェアは、10.0%で、フォルクスワーゲンの17.0%に次ぎ2位、現代自動車・起亜自動車の10.0%、トヨタ自動車の8.0%、日産自動車の6.0%、ホンダの6.0%を上回っており、中国におけるGMの競争力は高く、他の外資系メーカーよりも戦略面で踏み込んでいると言われる。
GMは中国で、日本勢が遅れている研究開発分野の投資に積極的で、多数の中国人技術者を雇用し、現地市場のニーズを捉えた自動車を開発しており、特に、小型のセンダンやハッチバックなど小型車がよく売れているという。
今後、米国市場で、日本メーカーは中期的には難しい状況に直面していると言われる。GMなど米国メーカーが復活し、現代自動車もシェアを拡大しているのがその理由だ。
ただ、GMの競争力が高まったのは明らかだが、日本勢は、塗装や内装の仕上がり、乗り心地など品質面でまだ優位性があると評価されているそうだ。更には、GMが立ち止まった1年半で、世界の自動車メーカーは環境技術や新興国の開拓といったテーマを軸に連合を形成してきており、グローバルな提携関係の構築でもGMは出遅れが目立つといわれる。
この点に、日本メーカーの生き残りのポイントがあるのではないだろうか。
かごしま企業家交流 協会
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