帝人は生きる物を製品開発のヒントにしている。
「モルフォ喋」と「ハスの葉」の仕組みをヒントに繊維を開発
帝人は、「モルフォ喋」を参考にして、染色ではなく光の干渉によって発色する繊維と、「ハスの葉」を参考に、撥水性の高い繊維を開発している。
「モルフォ喋」は北アメリカ大陸の南部から南アメリカ大陸に生息する大形の蝶で、金属的な青色を発光する。鱗粉が積層になっており、入射光が干渉し合うことで、青色だけを反射する仕組みだ。この仕組みを生かして製品開発したのが、帝人の「モルフォテックス」とい繊維だそうです。屈折率の異なるナイロンとポリエステルを、61層積み重ねており、構造を帰ることで、赤と緑、青、紫の4色を発色できることになっている。09年から生産を始め、ウエディングドレスや化粧品の瓶、薬の瓶、コーヒー缶などに使われている。
また、ハスの葉は、水を弾きやすい、表面に細かな凸凹がたくさんあり、窪みに水が入り込みにくく、凸の先端にある小さな接触面に水滴が載り、水を弾く仕組みをヒントに、細かい繊維を組み合わせ、伸びの違いを利用して、生地表面に凸凹をつくり、揮発繊維「レクタス」を開発し、傘やレインコートを販売し、定番商品に育てているそうだ。
「ネイチャーテクノロジー」、蛾からフイルム、ヤモリからテープ、マグロから水着、トンボから風力発電機など、生物の機能をヒントに、製品を開発する。今後どこまで、開発されるのか注目される。
かごしま企業家交流 協会
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