三洋電機がリチウムイオン電池の出荷個数でトップから陥落
韓国サムスンSDIにトップを明け渡す可能性が高まる。
リチウムイオン電池で、「これまで10年以上トップだった三洋電機が、その座を韓国サムスンSDIに明け渡す可能性が高まった。」 と日経ビジネスに記事が掲載されている。
これから日本の基幹産業として期待がされているリチウムイオン電池でも、世界トップシェアから追われることになりそうだということだが、半導体、電気製品など、韓国勢の勢いはまだまだ止まらない感じがする。
その理由は、三洋電機によると、ウオ安を背景にサムスンが低価格攻撃をかけてきているのが理由らしい。日本勢のシェア低下は、2000年には94%と圧倒的だったが、2010年には、42%と半分以下に落ち込み、韓国勢は、サムスンとLG化学の2社だけで、35%、中国勢もトップ10に4社が入り、合計で18%のシェアを確保しているそうだ。
サムスンSDIがトップに立つのは、ポリマーという携帯端末向け電池などが寄与したとのことだが、今後市場が拡大するEV(電気自動車)向けに、更にはスマートグリッド(次世代電力網)の大型蓄電用に用途が拡大していくことを考えると、今後「電池大国」日本にとって、大きな戦略転換が迫られているということではないだろうか。
2000年 三洋電機 33.0%、ソニー21%、松下電池工業 19.0%
サムスンSDI 10.4% LG化学1.3%、BYD2.9%
2010年 三洋電機 19.9% ソニー11.9%、パナソニッ 62%
サムスンSDI 20.1% LG化学15.0%、BYD4.0%
かごしま企業家交流 協会
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