先月の末、近代美術館へ行って来た。
近代美術館の作品展示は、ほとんど抽象画ばかりで、何がなにやら分からなく、余り人気が無いので、お客の入りは少ないのだが・・・・
今回の”現代中国の美術”は、具象が多く、中に4点ぐらい、版画も展示されています。
中国では、中国政府が、5年に一度主催する「全国美術展」が、中国最大規模の公募展として、1949年の建国以来開催され、最も権威ある展覧会として知られている。
2009年に開かれた「第11回展」では、中国全土から約5万点の応募があり、10都市で部門毎の展覧会が行われ、受賞作品が選ばれた。そして、同年末、北京の中国美術館に受賞作品500点を集めた展覧会が開催された。
本展は、その中でもさらに厳選された中国画、油彩画、水彩画、版画、漆画などの絵画作品と彫刻作品、あわせて81点に、近年、目覚しい発展を見せるアニメを加えた合計85点を展示しています。
中国が歩んできた歴史の記録、国を支える人々の姿、新時代を反映した若者や、都市の情景、懐かしさを感じさせる地方の暮らしや風景など、ますます、発展と変化を続ける中国の「いま」の姿が、卓越した技術によって克明に表現されています。
(パンフレット参考)
日展も開催されているけど・・・・・あまり、興味が無い。
この中国展は、もう一度見に行きたいと思うほど、素晴らしいものです。
是非、皆様、お近くへお越しになられたら、足を運んで見たらいいと思います。
中に・・・・ソニーの大型テレビ(昔の・・・)の中のブラウン管などを排除して、その中に、中国の人の家の中(二階建て)が作られている、そして、右端には、大型テレビがあり、そのテレビは社会主義思想の番組が放映されていて、映像が実際に廻っているから、ビックリ!です。家の中には家具なども配置されているが、人物は居ない。
版画で、目を引いたのは、スプーンの裏に家族の食卓が写っていて、それを版画で表現されているのだが、刀の使い方が、すごくうまい!丸刀で同じ方向に彫ってある。顔の表現も、正面、側面がそれぞれ、彫る角度が違うのだ。
この作品の前で、長い間眺めていました。・・・・一人ひとりの顔の表情が違って・・・・本当に上手に表現されています。
この作品は、白黒です。でも、彫り方で、”色”を表現しているのです、三角刀などを使って、テーブルの模様を表現しているのです。
次に行った時は、図録を買ってこようと思う。