『ケアマネ白書』――現場の声が介護保険を変える
よりよい介護をめざすケアマネジャーの会編(大阪社保協気付)
四六判 230ページ 定価1400円(税込)
3月中旬発売予定!
介護保険制度がスタートして今年で10年目。高齢者や家族の生活はどう変化したのか、高齢者や家族をサポートするケアマネジャーは、どんなやりがいや喜びを感じ、どのような悩みを抱えているのか。
利用者・家族の現状とケアマネジャーの実態の両面から、生存権保障にふさわしい介護保障の確立をめざして発行します。この本には仕事の枠をこえて、高齢者や家族のくらしの実態からかけ離れた制度の矛盾を明らかにし、介護保険制度の抜本的な改革に向けた声を組織化していく活動に取り組んでいるケアマネジャーたちのリアルな姿と思いが凝縮しています。
●目次から
第1章 利用者、家族、ヘルパー、ケアマネは語る
・知られていない介護従事者のこと
・利用者、家族、ヘルパー、事業所の要として
【ルポ】ケアマネジャー・吉川貴映子さんの支援日誌
・介護保険制度利用者は語る
・「目の前で困っている人を放ってはおけない」
ベテランケアマネジャーに聞く
・社会保障改革の中で利用者、仕事を理解する 管理者に聞く
第2章 座談会 介護保険9年を問う
安井喜行 山本智光 小島すゞよ 岩垣光代 内海聡子 寺内順子
第3章 介護保険制度とケアマネジャーの現状
1「介護保険」ってどういう保険?
2 介護保険制度の現状はどうなっているのか?
3 ケアマネジャーの現状
第4章 利用者本位の介護保険活用のポイント
*困ったときにケアマネジャーとともに考える
第5章 たたかうケアマネジャーと介護の仕事
1.「マスターケアマネジャー」とは「たたかうケアマネジャー」
2.ケアマネジャーという仕事―その魅力と希望
第6章 喜びと学びある介護の実現をめざして
・高齢者の悲痛な叫びと怒りは今も続く
・「介護の社会化」から「家族介護」へ後退
・給付抑制の手先になっていないか問い直す
・すり替えられた「自立」の概念
・生活の主人公を無視した仕組み作り
・それでも健気にしたたかに生きている
・たたかうケアマネジャーからの提言
・最後に