●『告発 戦後の特高官僚』 柳河瀬精
長年にわたる自民党政府の悪行(悪政)の数々の根源の一部がよくわかった。いま彼らの2世、3世が政治的、行政的立場にあり、後継者が誕生していることにも恐ろしさが感じ取れる。だが、選挙で当選しているわけだから「事実」を知らないことへの怖さとあらためてマスメディアの力を感じている。政界、財界、マスコミなど各分野でこうした流れを知ることができたらと思う。(佐倉市・68歳・男性)
●新版『私の従軍中国戦線』 村瀬守保写真集
昔、父親が持っていたビルマや沖縄の戦い、インパール戦線や沖縄戦の写真集を見たことがあり、印象に残っています。中国での日中戦争の写真集は初めてなので衝撃的でした。これからもこのような写真集を出してください。(広島市・37歳・男性)
このブログに「本屋の窓から」を載せてもらっているS書房の親父さん。「年末に倒産したコンピュータ書籍の出版社の代金支払済委託商品が返品不能になり約8万円の損失が出た」とのこと。だいたい出版社が倒産すると商品の返品は不可能になることが多い。8万円ということは単純に計算すると、定価の約22%が書店の粗利として80000円÷0.22=363636円分の本を売上げなければ回収されないということになる。定価1200円の本に換算すると303冊である。今、町の本屋さんが303冊の本を売るということは実に大変なことである。普段売れている状況に加えて303冊をさらに別に売るわけであるから、これを回復することはそう簡単なことではない。本屋とはホントに利益の薄い商売なのである。
あの草思社が倒産、というか民事再生法の適用を申請したとのニュースに驚く。150万部を超えるベストセラーを出すなど数多くのベストセラーを出している出版社で、個人的には気に入った本も数多く出版している中堅の出版社だ。大手紙に出る新聞広告を見るたびに、タイトルの付け方がさすがだなあといつも感心させられている。が、負債総額が約22億5000万円、売上がでかつての3分の1に落ち込んでいたという。3月には支援会社の協力を得ながら業務再開を再開したいとのことで、ぜひともそうあってほしいと思う。ネットのニュースによると、今の出版界は売れる本と売れない本の落差が激しく、売上をカバーするために次々と新刊を出すが返品が40%以上もあって「自転車操業」に陥ってしまい出し続けないと倒れてしまうという状態になっていると書いている。
実は出版社の大手や中堅どころは、新刊を取次に搬入するとその内の70%の代金が、実際にはその本が売れていなくても翌月に支払われる形になっている(そういう出版社の契約書を見て確認したわけではないが、出版業界に関する多くの書物のなかでこのことは常識になっている)。一方そうではないウチのような弱小零細出版社は半年経過後に支払いが行われる。そういう差別的な条件がずっと続いている業界なのだが、それはここではまあいいとして、問題は返品があるのがこの商売の特徴ということである。いくら70%の代金が入金されたとしても1ヵ月、2ヵ月、3ヵ月、最大6ヵ月以内には必ず返品が来るのだから、その分が次の月の支払からどんどん引かれていく。70%の入金分は当然出版社の資金繰りの中に組み込まれているから、そのあとに返品が来てもその分はもう済んだこととしてカバーできない。だから当然その分を補うために次々に新刊を出していくということが繰り返されるようになり「自転車操業」に追い込まれていく。おまけに100%-70%=30%の返品率だが、現実はこんなに甘くはない。返品率40%、50%は常識、60%、70%もザラである。計算の仕方によっては100%以上ということもありうる世界だ。ベストセラー倒産ということもある。また、モノによっては出荷後1週間で返品が来ることもある。店頭に出されることもなく、即返品という状態である。出版側にすれば、なんで? ということだが、取次にすればこんな売れないもの出すなよということであり、また書店にすればこんなもの送ってくるなよ、ということになる。
だから今、多くの出版社はいかにして自転車操業から抜け出すか、あるいは陥らないようにするか、より堅実な業態にしていくかまさに暗中模索状態にある。当然ウチもその渦中にあるわけで、なにか良い知恵やアドバイスがあればみなさんの力をお借りしたいと願うこと切なるものがあるのです。
昨日は大阪府知事選挙の告示日。27日の投票に向けて、有力3氏の争いになるとのマスコミ報道だが、いろいろなことで大阪府民の関心が高まるのはなによりだ。仕事を早めに切り上げそのうちの1人の候補を招いての演説会がわが吹田であったので聴きに行った。
その中である応援弁士の次のような話になるほどと納得した。
「今思えば昨年は、国民の声が大きく政治を動かした1年でした。今から1年前は憲法改悪を狙うあの安倍首相の政権まっただ中。教育基本法は変える、5年以内に憲法を変えると宣言する、そして国民投票法が成立…。いったいどうなるのだろうかと不安が覆っていましたが、これが参議院選挙で自民党が敗北し大きく政治の流れが変わりました。変えたのは国民の声です。そして安倍首相は政権を去りました。また大阪に目を向ければ、関大阪市長は選挙で破れ、太田房江知事は3選出馬を断念。悪は続かないのです。ところ替って今アメリカに目を向ければ、イラク戦争を始めたブッシュ政権の今はどうでしょう。大統領選挙の準備が行われていますが、ブッシュの流れを汲む、ブッシュの政策・考えを引き継ぐ候補者は立候補できなくなっています。さらに南アメリカ諸国では次々と、民主的な国造りが進んでいます。これが日本の、世界の流れです」
そう、目の前の日々の暮らしは厳しいものがあるが、歴史は確実に変わっているのだと、視野を開かれた思いがした。
そんなこともあってこのブログにも府知事選挙のことを書こうと思っていたのだが、公選法に違反になってもいけないと思い、取締りの元締めである大阪府警の府知事選対策の部署に、ネット上で選挙のことにはどこまで触れることができるのかを問い合わせてみた。いろいろ質問したが担当者の方曰く「どこまでが可能で、どこからがいけないとかいうようなことには答えられない。まずこの問題自体がいろいろ議論されているようにはっきりされていない問題であること、また私が言質を与えてしまったととられることも避けたい…」などどうもはっきりしない返事であった。候補者のHPが選挙中は更新されていないなど、選挙運動母体にとってのことはなんとなくわかるが、一般市民が選挙のことに触れるという点ではどうなのだろうか、ということである。どうもよくわからない。
でも雨で遠足は中止になる。残念。味噌汁を届けついでに見学させてもらう。部屋いっぱいに敷物を広げて、万博公園のつもり。リュックから弁当、水筒、お手ふきを出しながら「見て」「見て」と、どの子もふたを開けるのももどかしく大騒ぎ。楽しく、おいしそうな「ママの弁当」。
それ以上に自慢げな、満足げな、興奮した顔、顔、顔。私も保育所に3人の子どもが世話になっていたが、弁当の日はしんどかった。それなりにやったつもりだが・・・。やま組さんの顔を見ていると「反省」し、悔やまれた。
でも、あの時はあれで精一杯やったんだから。やま組さんのお母さんも朝早くからご苦労さんでした。(ほづみ保育園・中尾和子)
先週からの体調不順がまだ残っているようでのどが痛いし、朝方になると咳込んでしまう。今朝もその調子でグズグズしながら起きるとすでに7時45分。1階に下りてストーブを点け、温水器のボタンを押し、トイレに入り、チャッチャと顔を洗い髭を剃って着替えて、遅刻点検が危険水域に入っている高校生の息子2年と1年を起こし、とりあえず味噌汁を流し込んで、歯磨きをして飛び出る。
そろそろ搬入しておかなければならない注文品を準備しトーハンに持っていく。帰りしな出版輸送に寄り短冊を回収。午後は追い込みが必要な校正作業に取り掛かる。追加原稿の処理に時間がかかり、時計を見るとすでに10時過ぎ、急いで退社する。家に帰ると11時をまわり、途中で電話していたので子どもらはコンビの適当な買弁で済ませた模様で一安心。まずは風呂のスイッチを入れ、洗濯物を放り込み、流しの洗い物を片付ける。適当に残り物を食べてお腹を落ち着かせ、洗濯物をベランダへ。風呂には入らずに布団の上で再び校正をはじめた頃に妻が帰宅。4月からの新しい保育園の開園に向けていろいろと忙しいようだ。校正作業を続けるがあまり長くはもたずにダウン。やれやれの1日であった。
朝、JR吹田駅に行くと大勢の人でごったがえしている。また電車が遅れているようだ。濃霧による徐行運転のためだという構内放送がしつこいくらいに繰り返し流れている。38分の遅れとのことなので、阪急電車で行くという手もあったが、人をかき分けながらいつもの場所まで来てしまったので、そのまま待つことにする。たくさんの人でホームが溢れているのに、ほとんど話し声が聞こえない。異常なほど静かなのだ。これだけ人がいるのだから一人ぐらい知った顔があってもいいようなものなのに、これが朝のラッシュ時間というものなのであろう。夜のものとは全然違う。こういうしょうもないことを考えている間も、あちこちから携帯で勤め先に連絡を入れている人のひそひそ声が聞こえてくる。これが不思議とよく聞こえるのだ。次々に電車が入ってくるがどの電車も目いっぱい満員状態で、数人しか乗れない。雑誌を読みながら、この調子なら相当時間がかかるなあとあきらめかけたころ、なんと空っぽの電車が入ってきたではないか。ラッキー! 臨時か、定時のものかは知らないが吹田始発、塚口行きである。ドアが開くと同時にドッと人が流れ込みすぐに満員になった。ホームはほぼ空っぽ状態になり無事出発。約50分の遅れであった。おかげでこの後の仕事の予定がすっかり狂ってしまった。
師走の風はいつになく冷たい。出版社の倒産相次ぎ、代金支払済の委託商品が返品不能で思わぬ損失です。緊褌一番、歳末商戦へいざ出陣の出鼻を挫かれました。
今年も、世の中いろいろありましたナ。国乱れて民苦しみ、嘘と騙しの不祥事の続発。これが安倍の「美しい国」なのか。極めは、福田・小沢の密室会談。渡辺と中曽根に手玉にとられた小沢が連立に合意。思わぬ党内反対に大むくれ。プッツンして代表辞任だ。撤回だ。続投だと1人で騒いで転んで醜態をさらした。「辞めないで」とすがる民主の無節操。みっともないよ。♪『だから言ったじゃないの』。自民も民主も同じ穴の狢と狸。見分けがつかん。憲法改悪どちらも同じ。今年を漢字1字で表せば「騙」(だまし・たかり)―本屋の窓子選―。
年末の景気づけに、東京は11月の「酉の市」があり、「歳の市」が続きます。高村光雲の懐古談に「熊手を拵えて売るはなし」があります。「酉の市」の目玉は「熊手」です。関西では、正月の10日の「戎祭」の「福笹」でしょうか。どちらも商売繁昌の縁起ものです。熊手は大・中・小など大きさや飾りに趣向を凝らした仕掛けで値段もピンからキリまで。熊手は分業で、飾り物のおかめ面、大根じめ、積み俵は三河島の農家から仕入れる。熊手の竹は、「酉の市」直前に青竹を切り出して使う。家中の者が夜業して「酉の市」に間に合わせたといいます。
「廻れば大門の見返り柳いと長けれど、お歯黒溝に灯火うつる三階の騒ぎも手に取る如く、明けくれなしの車の行来にはかり知られぬ全盛をうらなひて、大音寺前と名は仏くさけれど、さりとは陽気の町と住みたる人の申き、三嶋神社の角を曲がりてより是れぞと見ゆる大廈(いえ)もなく、かたぶく軒端の十軒長屋二十軒長屋、商ひはかつふつ利かぬ処とて半さしたる雨戸の外に、あやしき形に紙を切りなして、胡粉ぬりくり彩色のある田楽みるやう、裏にはりたる串のさまもをかし、一軒ならず二軒ならず、朝日に干して夕日に仕舞ふ手当てことごとしく、一家内これにかかりて夫れは何ぞと問ふに、知らずや霜月酉の日例の神社に欲深様のかつぎ給ふ是れぞ熊手の下ごしらへといふ」
井原西鶴の文章かと思う名文ですが、樋口一葉の「たけくらべ」の冒頭の一節です。近くの鷲神社の「酉の市」で売られる熊手の部品作りの内職で生計をたてている庶民の生活風景を描いています。
『たけくらべ』(明28年発表)は、明治中庸、吉原遊郭の周辺の町、大音寺前で一葉が駄菓子屋を開いていた頃、見聞した町の風俗や生活を、大黒屋(遊女屋)の美登利、龍華寺の信如、田中屋(金貸)の正太郎を中心にした子どもたちを通じて描いています。思春期にさしかかった淡い恋情は哀切です。「厭や厭や、大人に成るは厭な事」。大人になれば遊女として生きていかねばならない美登利の嘆きの声は、また一葉のこの社会への抗議の声であろう。
私たち年配者は、思春期の頃、人生や社会について、明治の作家からも多くのものを学んでいます。いまは明治の作家のものは古典扱いで、文庫版も本屋の棚から消えています。
日本人の日常の生活様式が大きく変わったのは、映画「三丁目の夕日」の昭和30年代前半。食卓の変遷をみても、昔は囲炉裏があり、家族の席は決まっていた。長屋、アパートの時代に卓袱台になり、父親の席もなくなり権威も薄らぎました。団地生活になるとテーブルに代わりました。
古いものは新しいものに代えられる運命にあるが「教育基本法」や「憲法」を古いという奴ほど、保守的で反動的で権力信奉の単細胞野郎だ。こんな奴こそ消えてなくなれ! 今年1年、ありがとうございました。(尾)
昼過ぎから妻と外出。日の出商店街の玉井事務所前を通りかかると中にUさん、Fさんの姿を発見、ちょっと顔を出し新年の挨拶を交わす。このブログを見てもらっているFさんより「画像が大きくならないので読みづらい」との意見。クリックしてもらえれば大きくなるはずなのだが、IEのバージョンによって違うのかもしれない。
友人宅に寄り子どもが借りていた服を返却し、向かいの高浜神社に初詣に行く。正月6日目とあっては人も少ない。ブルーシートで覆われたいくつもの屋台に挟まれた石畳を歩き拝殿前へ。100円玉を白い布を広げた特設賽銭箱に放り投げて鈴を鳴らし二拝と拍手。近くに吊り下げられている絵馬をしばらく眺める。人それぞれさまざまな願をかけるものがあるようだ。中に知人の絵馬を発見、なるほどなるほど…。
昼飯がまだだったので、神社を出て以前から気になっていたラーメン屋へ行くが、休憩中で断念。しかたないのでこれも以前から気になっていたお好み焼き屋さんへ入ってみることにする。広島風というメニューが目に入ったので、広島県人の私としては避けては通れまい。潔く注文する。焼酎水割りもついでに注文し、今春から新しく保育園を増やす自身の働く福祉法人の今後のことについていろいろと思案していることを話す妻と相対しながらそれらを待った。そしてようやく目の前の鉄板に移されたお好み焼き。一昨日寝込んでしまいまだ体調が完全に戻っていないせいもあるのかもしれないが、どうも味がイマイチである。ちょっと辛い。よく見るとこれは広島のお好み焼きではなくていわゆるモダン焼きというやつではないか。それにソバが入っているだけで全く別物であることに気づく。焼き方が全然違うし、ソースも違う。お店には悪いがこれならば自分の作るお好み焼きがよっぽど旨いと断言できる。そのうち私の作る広島のお好み焼きのレシピも紹介して勝負しようではないか。
店を出てブックオフに入る。妻が今は絶版になった絵本をこの間いろいろと探しているのだ。まあブックオフには児童書の類はほとんどないので期待せずに棚を見てみる。やはりない。次に勤労者会館の斜め向かいにある古書店に入る。よく立ち寄る店だが、店の表というか歩道にワゴンが置かれそこに均一値段のものが山積みされ、その横に本が詰め込まれていると思われる段ボールが並べられている。中に入ると真ん中の棚で左右に仕切られた店内は、右側がマンガと文庫、左側が文芸書や専門書と成人向けで占められている。すべての本が見た感じほぼ未整理状態のままで、すべての背が人ひとりがようやく通れる通路に向けられ、天井に向けてうず高く積み上げられている状態なのだ。読みたい本があってもそれを取るためにはその上に積んである本を一度すべてどけないと手に取れないし、一番上の本を取ると崩れてしまう山もある。なかなか個性的な古書店なのだ。あれこれ探してようやく2冊の本を購入し帰宅、ぽかぽか陽気に包まれた初春の散歩の1日が終わった。
今朝がたは熱は下がったようだがのどが痛い。昨日よりはましな状態だったので遅れて出勤、いまいちすっきりしないなか、原稿の督促や校正作業に立ち向かう。夜の学習会への参加をあきらめて家に帰ると、今度は長男が頭痛、喉痛を訴えている。年末年始は三男が寝込んでいるので1週間の間に3人がやられたことになる。このようにあまりパッとしない中2008年は始動していくのであった。
新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
さて、今年の出版予定を以下の通りご案内します。なんとか昨年よりも点数を増やしていきたいと思っています。一部に希望的な部分もありますし、後半部分はどうするのだということもありますし、突然予定外の企画が上がって来ることもありますし、頭の中で考え中のものもありますし、そういう部分も含めてご理解ください。おもしろい本がありましたら是非買ってくださいね。また、こんな企画はどうだ? というようなものがありましたら是非ご連絡ください。今手元に原稿がある、なんていうのはとてもいいですね。
1.『この国に生まれてよかったか』―生活保護利用者438人、命の叫び― 全大阪生活と健康を守る会連合会編著
最後のセイフティネットとしての生活保護制度が危機に直面しています。今までほとんど表に現れることのなかった生活保護を実際に利用している人たちの生の声を聞いてください。(2月発売予定)
2.『すべての人が自由に生きられる社会とは』(仮題) 杉山貴士編
誰のまわりにも必ず存在している「性的マイノリティ」。同性愛、性同一性障害、バイセクシャル、インターセックスなどの多様な性のあり方が自然なのに、現代社会では、これら「性的マイノリティ」に属する人たちに対する差別、偏見、誤解は多い。そして男女のカップルという異性愛が基準となっているなか「性的マイノリティ」が感じる生きづらさ・・・。国会で一貫して性同一性障害の権利擁護に取り組んできた元参議院議員の宮本たけしさんと、民医連で働きながら「性的マイノリティ」の権利確立運動にかかわる杉山貴士さんが企画、この本では多様な性のあり方のひとつである「性的マイノリティ」の人々の現状と権利の確立、そして、誰もが自分らしく、自由に生きられる社会について考えます。(2月末発売予定)
3.『パソコン新聞編集入門 第2版』 機関紙協会大阪編
手軽な新聞編集ソフト〈パーソナル編集長〉のVer.7.0に対応した内容で新たに発行します。ビラ・チラシ編集入門編を書き加えます。(4月発売予定)
4.『子どもたちのまなざし』 土佐いく子著
保育、学童保育、そして作文の会などで大好評の著者待望の第4作目。教師生活38年、たくさんの子どもたち、父母たちとの出会いを通して、いま、愛する子どもたちに向き合うすべての人たちに捧げる暖かなメッセ―ジを受け取ってください。
5.『「日本」「国」「憲法」を考える』(仮題) 丹羽徹著
憲法をめぐる揺れ動く情勢の中で、私たちは何を見据えてたたかいを広げていくべきなのか。新進の憲法学者がやさしく語ります。(5月発売予定)
6.『侵略戦争の事実を隠して日本の未来は見えますか?』(仮題) 神戸女学院大学石川康宏ゼミナール編
韓国・ナヌムの家で元「慰安婦」に会った女子大生たち。初めて知り、学び、考え、悩み、葛藤しながら日本の未来にとってとても大切な問題に向き合い、青春の1ページを書き記しながら成長するその姿が、同時代に生きる私たちに問いかけるものは何でしょうか。(5月発売予定)
7.『告発 戦後の特高官僚 続編』(仮題) 柳河瀬精著
続々と驚きと絶賛の声が寄せられた前作。続編を待ち望む声にお応えしていよいよ刊行へ!(なんとしても年内発売めざします!)
8.『大阪戦争遺跡ガイドマップ総集編』(仮題) 機関紙協会大阪編
好評を得たシリーズ3部作の大阪エリア部分を1冊にまとめます。再調査の上新たな戦跡も加筆予定です。(永らくの品切れ状態から脱出めざします!)
9.以降はぼちぼち具体化しましたらまたお知らせします。<(_ _)>
大晦日は妻の実家に移動、なんとなく紅白を見ながら食べながら新年を迎えていく。司会の鶴瓶が関西ローカルの番組のことをいろいろ話すのがおもしろい。初めてみる歌手が何人もいる。三男が和田アキ子の「あの鐘を鳴らすのはあなた」という曲がよかったと感想。普段はバラエティ番組での彼女しか見ていないので、真剣な歌手としての姿に驚いたと意外なことをいうのにこちらが感心する。個人的には絢香の歌などが印象に残る。
翌朝元旦、初詣のハシゴをしてきたという長男を三宮まで迎えに行き、広島に向かう。山麓バイバス~阪神高速北神戸線~第2神明~山陽姫路~岡山~岡山自動車道~中国道~三次インターで降り地道のコース。途中、龍野SAで休憩、義弟の地図会社が初めて作った無料配布の道路地図をゲットする。サービスエリアに置いてあるあの地図で、昨年までの製作会社に替って、関西から沖縄までの西日本エリア4種を新しく作ったのだ。仕事の獲得にはいろいろ苦労もあったようで、昨年の大仕事になったという。まあいい年になったようでなりよりであった。
中国道で広島県に入りやはり冬用タイヤ規制にあう。すべての車が新見インターへ誘い込まれタイヤチェックを受けることになっている。雪がある箇所はまだ先なので、しばらく行った先の帝釈峡PAでチェーンを装着する。この時期中国道を通る車はほとんどが冬用タイヤにしているのでわが車のようにチェーンを着ける車は少ない。それでも何台かの車が同様の作業中で仲間がいたことに安心する。PAを出発するが、ガタガタガタというかなりの振動に思わずスピードを緩め、ほぼ時速50キロで走行。これ以上速度をあげると車が壊れそうな気がするくらいで、しかも前輪駆動なのでもろにハンドルに震動が伝わってくる。中山峠という所が一番標高が高くて(606m)雪が頻繁に降り除雪しても間に合わない場所なのだが、そこまでは路上に雪はない。雪がないのにチェーンを着けて走行する。チェーンの摩耗も心配になる。もちろんこの程度のことで破損するとは思えないがである。せっかくなので路肩の雪の上を走ってみる。これは危険なのでやめておいたほうがいいようだ。次々に冬用タイヤの車が追い越していく。バスやトラックに抜かれると後輪で跳ねあげられた雪が容赦なくわが車に襲い掛かってくる。後部座席にいる息子たちから冬用タイヤにしていないことへのさまざまな文句が浴びせられるのに耐えながら、ただただハンドルを握り占める。持つ者と持たざる者の差というか、三男が「格差社会や」と叫ぶ。やれやれである。雪の峠を越え、インターを降り、三次市内に入る。路上に雪はないがチェーンは外せない。これからまだまだ雪深い奥へと地道を進んで行かなければならないのだ。
翌日2日、朝日に照らされ薄く積もった新雪が眩しく輝く。空は雲ひとつない明るいブルー。気温も上がり雪は急速に溶けていく。道路の雪もほとんどなくなるが、油断はできない。チェーンを着けたまま田舎を出発、三次インターから中国道へ入り、一路神戸を目指す。七塚原SAで給油、その直後規制が解除されたことを聞き、チェーンをはずした。やっとこれで普通に走れると一同喜んだのであった。