昨日は夕方、石川ゼミの学生たちに呼ばれて神戸女学院まで出向いた。5時に職場を出てちょうど1時間、すっかり暗くなった阪急門戸厄神からの道を岡田山へと急ぐ。山の上にある大学なのでこの上りが結構堪え、寒さも吹き飛ぶくらいに身体が温まる。
先生を交えて、出席している7人のゼミ生達から出版企画の提案を受ける。今進行中のゼミの本とは別の本で、これには先生はノータッチ。すべて学生達が考えた企画である。この1年間のゼミでの学び、特に「慰安婦」問題にかかわってきた1つの到達点として、何らかの行動を起こしたいという強い意欲を感じる提案だ。なかなかしっかりとした狙いを持ち、話題となる可能性を含んだ企画ではないかと感想を述べる。問題はそれをどう確実なものとなるように進めていくか、これから就職活動など公私共に忙しくなることが予想されるなか、大丈夫なのかということである。もちろん出す限りはそこそこ売れなくては、あるいは普及がされなくてはならないので、その点についても話しておき、とりあえず持ち帰り会議に諮ることを伝えた。
終了後、先生に別件の校正ゲラを手渡し今後の綱渡り的予定を伝え、大学を出て駅前の居酒屋に入る。先生と顔見知りらしい女子学生集団が店の奥に陣取っている。そのにぎやかな声を背にするカウンター席でしみじみと話を交わしながらビールを飲んだ。10時過ぎ、ほとんどお客のいなくなった店を出て電車に乗り、西宮北口で別れて吹田へと帰る。