月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

C級キノコ試食

2012-07-16 21:35:13 | キノコ料理
アセタケの仲間だということはすぐわかる。なんというアセタケなのかはわからない。それがアセタケ。

(!)マーク付きC級キノコ群を味見してみた。

ウラグロニガイグチ……かつては食とされていたが、中毒症例が見つかり、毒キノコに転落。もとより確実にお腹がゆるくなるキノコなので、食べるにしても少しだけ。身がしまり、歯触りがいい。虫が入りやすい。(味ランク A-)

キアシヤマドリ(仮)……今回のなかで一番マトモ。安全性も問題あるまい。ヤマドリタケモドキに劣るが、コガネヤマドリよりはおいしいと思う。(味ランク A-)

コビチャニガイグチ……だと思って食べたら少し苦味があった。もしかしたら種類違うのか?キニガイグチと同様、わずかに甘みを感じる。ただし、旨みに欠き、別段おいしいということはない。苦味があると虫が入りづらいようだ。もちろん、私が食べて大丈夫だったからといって、安全を保証するものではない。(味ランク B-)

ヌメリコウジタケ……すっぱいキノコ。すっぱい物好きの私にとって大好物。なぜか白い目で見られる。キュウリやわかめと酢の物にしたいところだが、キュウリがないのでポン酢で食べる。つるりとして美味い。なお、この晩に下痢を起こしたのは、スーパーの売れ残り天丼があまりにも不味くて、冷たい豆乳で流し込んだあと、さらに抹茶アイスクリームを食べるという、まことに許しがたい暴飲暴食の帰結であって、このキノコの責任でないことをここに宣言する。(味ランク B)

セイタカイグチ……普段ならもったいなくて絶対採取できないキノコを持って帰れてしまうのが採集会のいいところ。幼菌を二つ持って帰って味見。ゆでるとヌルヌルになって箸でつかめない。歯触りもよく、おいしい部類だと思う。ただ、虫が入りやすいようだ。大きめの幼菌をまるまる茹でたのをかじったら、中身が黒かった。見なかったことにして全部食べたことは言うまでもない。ちなみにこれもウラグロ同様、毒キノコ転落組。(味ランク B)

オオヤシャイグチ……これこそ貴重!食ったことのあるヤツはほとんどいないハズ!とテンション激上がりで試食。ゆでるとセイタカイグチと同様、ぬらぬらのとろんとろんになってしまって、箸でつかめない。苦味があるとのことで、一時間ほど水にさらして食べたが、やはり苦かった。ていうかこんなモン食べるな。ハイリスクローリターンの見本市。(味ランク C)

あやしいキノコばかりこんなに一度に食べて、もし中毒したらどれに当たったかわからない。よい子はマネしないように(悪い子もマネしないように)。

ちなみにイグチばかりなのは、私がイグチ好きだからである。