トガリアミガサタケについて調べていたら衝撃の事実が判明した。
『トガリアミガサタケという種は現在、存在していない』
ウィキペディアによれば、「トガリアミガサタケ Morchella conica」は2014年、DNA分析により、数種に分類できることが判明したらしい。結果として、従来のMorchella conicaという種類は消滅することになったようだ。
トガリアミガサタケという和名もこれで宙に浮いてしまった。今後、日本に生えるブラックモレル(頭部の黒いアミガサタケ類)の解析が待たれるが、再分類されたアミガサタケのうちのいずれかに、改めてトガリアミガサタケという名前がつくことはあるかもしれない。
ただ、心配なのは、それら数種がはっきりした外見的な差を持っていないかもしれないことだ。もしアマチュアに判別ができないほど似ていたら、DNA解析をしない一般のキノコ好きは「アミガサタケの一種」としか名前を呼べなくなってしまう。
そこで私は、従来通り「トガリアミガサタケ」という呼び名をブラックモレルの総称として便宜的に使っていくことを提案する。
今後、DNA分析がすすむと、外見では区別できなかった種類の細分化がさらに進むと思われるが、正直言って、そういった「正しい分類」はアマチュアに混乱を生みこそすれ、利益をもたらすことはないように思う。そう考えると、科学的に正しい分類とは別に、「便宜的な分類」を割り切って使う方が現実的で正しい選択じゃなかろうか。
科学の正しさに一般の人はついていけなくなってしまった。正しさは必ずしも正しくない。
→訂正あり
『トガリアミガサタケという種は現在、存在していない』
ウィキペディアによれば、「トガリアミガサタケ Morchella conica」は2014年、DNA分析により、数種に分類できることが判明したらしい。結果として、従来のMorchella conicaという種類は消滅することになったようだ。
トガリアミガサタケという和名もこれで宙に浮いてしまった。今後、日本に生えるブラックモレル(頭部の黒いアミガサタケ類)の解析が待たれるが、再分類されたアミガサタケのうちのいずれかに、改めてトガリアミガサタケという名前がつくことはあるかもしれない。
ただ、心配なのは、それら数種がはっきりした外見的な差を持っていないかもしれないことだ。もしアマチュアに判別ができないほど似ていたら、DNA解析をしない一般のキノコ好きは「アミガサタケの一種」としか名前を呼べなくなってしまう。
そこで私は、従来通り「トガリアミガサタケ」という呼び名をブラックモレルの総称として便宜的に使っていくことを提案する。
今後、DNA分析がすすむと、外見では区別できなかった種類の細分化がさらに進むと思われるが、正直言って、そういった「正しい分類」はアマチュアに混乱を生みこそすれ、利益をもたらすことはないように思う。そう考えると、科学的に正しい分類とは別に、「便宜的な分類」を割り切って使う方が現実的で正しい選択じゃなかろうか。
科学の正しさに一般の人はついていけなくなってしまった。正しさは必ずしも正しくない。
→訂正あり