奈良大好き☆お勉強日記

奈良大学文学部文化財歴史学科(通信教育部)卒&奈良まほろばソムリエ検定のソムリエを取得したヒトの色々な勉強の日記です♪

ならにさようなら

2008年03月29日 | 奈良大学お勉強日記
「難波津を漕ぎ出て見れば神さぶる生駒高嶺に雲そたなびく」

何が何だかわからないままに引っ越し当日。
我が家にあった大量の荷物は東京へ、
あるいは岐阜の実家へと運び出され、
跡形もなくそこから消えてなくなりました。

空っぽになった部屋は今までと違って、割と広く見え、
いろんなものが邪魔してた窓からは
尚一層生駒山がよく見えておりました。
「妹に逢はず、あらばすべなみ、岩根踏む生駒の山を越えてぞ我が来る」

途中ダンナの実家に寄ってからの上京なので、毎回の帰省みたいな感覚。
なので、あんまりしんみりとすることもなく旧宅を後にしてきました。

当初は高速バスで移動する予定でしたが、
取りあえず生駒山がよく見える所に行ってから去りたいな
→いや、いっそ生駒に登ってみたらいんじゃね?
→っていうか、奈良まで行って生駒山を見たらいいんじゃん?

ってことで、急遽奈良に行くことにして、
バスではなく、近鉄特急で移動することに。

そこからが、思いたったら即自主スク開始デス。

関西最後の日は、
氷室神社の白木蓮としだれ桜の共演に見惚れたり、
先日オープンしたばかりの『夢しるべ風しるべ』に行ってパスタ食べたり、
東向きからもちいどのをそぞろ歩いてみたり、
怪しい一角に紛れ込んで今更ながらにディープ奈良を発掘したりと、
滞在時間は短かったけど楽しく過ごしてきました。

パスタ食べたお店のおにーさんに「また来て下さいね」っていわれちゃったから、また行かねば(笑)
「三輪山をしかも隠すか雲だにも心あらなも隠さふべしや」
登大路からの日没を眺めていたら、
夕日が雲に隠されてしまって。
しばらくは太陽さんが顔を出してくれるのを待ってました。
額田王もこんな気持ちだったのかな。
雲が切れ、なんとか山の端に沈む夕日を拝むことができました。

今度からはどこに沈む夕日を見るんだろうな。

『奈良で学ぶ贅沢』
今なら、その意味がずしりとわかります。

では、さようなら、関西。
さようなら、奈良。
コメント (10)
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