奈良検定セミナーに先立っては、海龍王寺さんの”布薩”の行に参加してきました。
布薩とは、鑑真和尚が来日した頃にはじめられた仏教行事。
普通はこれ、僧侶のみで行っておられるとのことだけど、
海龍王寺さんでは、一般人も一緒に受けましょといって下さるわけ。
毎年11月の第一土曜、日曜の夜間に行われています。
この布薩とは、半月に一回(15日と30日)僧が集まって、
この二週間の行為を振り返って何か過失がなかったかどうかを反省する会。
みんなで戒律を守っていきましょうね(スーパー意訳)というのがその趣旨。
帰依式のときの、戒律を守らなくちゃだめよというのをツラツラいわれて
「よくたもつや否や!」と問われたら
「よくたもつ」と答えねばならん、みたいなもの?
かな、と思っている(チガウ?)
夕方には法華寺を参拝していたので、それから海龍王寺に向う。
時刻はもうすぐ17時。(閉門は17時です)
「布薩に参加させていただくのですが、今から入って大丈夫ですか?」
と聞いたら、あかんとのこと。
スタートが19時なので、18時半までにお越しくださいとのこと。
しばしそこらで茶でもしばくか…ということで「くるみの木」にてブレイクタイム。
そろそろ程よい時間になってから再訪問すると、
さきほどの風景とは違った景色になっておりました。
もともと荒れ寺風味のお寺なのだけど、日も暮れたら寂しさ5割増し。
山門前からは、なら燈花会で使われるようなカップにろうそくが入れられて、
ゆらゆらと灯っておりました。
その光景はまるで冥土への順路のよう。
私が訪れた時、係りの人が山門脇の「海龍王寺」という灯篭にも火を入れてました。
普通はこういうものは電気の明かりなんでしょうが、これまたろうそくの明かりなので
ゆらゆらとぼんやりした明かりで、たまらなく寂しい感じがイイ!
手続きを済ませて入堂すると、今回誘ってもらったpunipuniさんと、yumekoさんに再会。
本堂ではご本尊様の厨子は固く閉じられていて、
「時間外」では、特別開帳中の秘仏さまのお顔は拝することができませんでした。
(法華寺を早めに切り上げて、時間中にくればよかったんだな)
そうこうしているうちに19時ですが、なかなか行は始まりません。
そのうち住職がお供え物を手に現れたので、一同が居住まいを正すと、
「まだ始まりませんので、お楽に」だそうで。
ほっとする反面、時間厳守だよ…とか思ってしまう。
10分遅れくらいで開式。
遠くから、鐘の音とともに、本日の僧の入堂。
この布薩の行、ぼーっと見ているわけではなく、我々もちゃんと参加します。
まずは手を清めて、拭くという動作を行います。
僧が水瓶とたらい、布巾をもって二人で回られ、それで手を清め、手をぬぐいます。
その後、大衆(在家の参加者=我々のことですな)の数を確定させるために、
「チュウ」という護摩木状のものを配られるので、呪文(をい)を唱えて頂戴し、
さらに呪文を唱えて、お返しするという動作を行います。
これで、大衆が何名、僧が何名というのが確定して、儀式がいよいよ始まります。
散華がまかれ、梵唄がうたわれ、焼香、戒が説かれ、
みなで四つの戒の功徳を賛嘆する言葉を唱えて終了。
諸仏出世第一快(諸仏の出世玉うことは第一の快なり)
聞法奉行安穏快(聞法奉行して安穏なることも快なり)
大衆和合寂滅快(大衆和合して寂滅を得たことは快なり)
衆生離苦安楽快(衆生苦を離れ安楽なることも快なり)
そして五体当置三礼した僧は堂を出ます。
ということで、布薩は無事に終わり。
イケ住からはお茶とお菓子を振舞っていただき、記念品を受け取って終了となりました。
その日は雨が降っていましたが、終わった頃にはあがっており、
「おお、あたしのおかげ?(私は晴れ女)」
とか思いましたが、海龍王寺さんのおかげかもしれません。
例年は寒いこともあるという時期ですが、今年は変な天気で、「暑い」くらい。
しかし、行かれる方は寒さ対策もしておいた方がよいかと思います。
帰る頃には雨ではなかったですが、暗い…。
堂内は蛍光灯コウコウで明るかったのですが、
そのせいか、来るときより一層参道が暗く感じました。
この時初めてあの蝋燭は、「実用品」だったのだなとわかりましたわ。
あれが無いと、どこらへんを歩いて良いものやらわからんかった。
(しかし、静寂を楽しむならば、暗闇を楽しんでもよかったかも
>堂内も蝋燭の明かりのみで)
でも、一歩本堂を出ると、かなり暗いのだな…。
そのときの雰囲気たっぷりのyumekoさんの写真はこちらから。
いかに、普段明るい中、生活しているのか体感しました。
そして。
時期が合わないと参加できないものですから、このご縁に感謝。
ちょうどこんなのがあるよと、教えてくれた友達に感謝。
あの堂内に集うことができて感謝。
仏教の戒律を守ることは私には不可能ですが(煩悩の塊ですから)、
よい体験をしました。
布薩とは、鑑真和尚が来日した頃にはじめられた仏教行事。
普通はこれ、僧侶のみで行っておられるとのことだけど、
海龍王寺さんでは、一般人も一緒に受けましょといって下さるわけ。
毎年11月の第一土曜、日曜の夜間に行われています。
この布薩とは、半月に一回(15日と30日)僧が集まって、
この二週間の行為を振り返って何か過失がなかったかどうかを反省する会。
みんなで戒律を守っていきましょうね(スーパー意訳)というのがその趣旨。
帰依式のときの、戒律を守らなくちゃだめよというのをツラツラいわれて
「よくたもつや否や!」と問われたら
「よくたもつ」と答えねばならん、みたいなもの?
かな、と思っている(チガウ?)
夕方には法華寺を参拝していたので、それから海龍王寺に向う。
時刻はもうすぐ17時。(閉門は17時です)
「布薩に参加させていただくのですが、今から入って大丈夫ですか?」
と聞いたら、あかんとのこと。
スタートが19時なので、18時半までにお越しくださいとのこと。
しばしそこらで茶でもしばくか…ということで「くるみの木」にてブレイクタイム。
そろそろ程よい時間になってから再訪問すると、
さきほどの風景とは違った景色になっておりました。
もともと荒れ寺風味のお寺なのだけど、日も暮れたら寂しさ5割増し。
山門前からは、なら燈花会で使われるようなカップにろうそくが入れられて、
ゆらゆらと灯っておりました。
その光景はまるで冥土への順路のよう。
私が訪れた時、係りの人が山門脇の「海龍王寺」という灯篭にも火を入れてました。
普通はこういうものは電気の明かりなんでしょうが、これまたろうそくの明かりなので
ゆらゆらとぼんやりした明かりで、たまらなく寂しい感じがイイ!
手続きを済ませて入堂すると、今回誘ってもらったpunipuniさんと、yumekoさんに再会。
本堂ではご本尊様の厨子は固く閉じられていて、
「時間外」では、特別開帳中の秘仏さまのお顔は拝することができませんでした。
(法華寺を早めに切り上げて、時間中にくればよかったんだな)
そうこうしているうちに19時ですが、なかなか行は始まりません。
そのうち住職がお供え物を手に現れたので、一同が居住まいを正すと、
「まだ始まりませんので、お楽に」だそうで。
ほっとする反面、時間厳守だよ…とか思ってしまう。
10分遅れくらいで開式。
遠くから、鐘の音とともに、本日の僧の入堂。
この布薩の行、ぼーっと見ているわけではなく、我々もちゃんと参加します。
まずは手を清めて、拭くという動作を行います。
僧が水瓶とたらい、布巾をもって二人で回られ、それで手を清め、手をぬぐいます。
その後、大衆(在家の参加者=我々のことですな)の数を確定させるために、
「チュウ」という護摩木状のものを配られるので、呪文(をい)を唱えて頂戴し、
さらに呪文を唱えて、お返しするという動作を行います。
これで、大衆が何名、僧が何名というのが確定して、儀式がいよいよ始まります。
散華がまかれ、梵唄がうたわれ、焼香、戒が説かれ、
みなで四つの戒の功徳を賛嘆する言葉を唱えて終了。
諸仏出世第一快(諸仏の出世玉うことは第一の快なり)
聞法奉行安穏快(聞法奉行して安穏なることも快なり)
大衆和合寂滅快(大衆和合して寂滅を得たことは快なり)
衆生離苦安楽快(衆生苦を離れ安楽なることも快なり)
そして五体当置三礼した僧は堂を出ます。
ということで、布薩は無事に終わり。
イケ住からはお茶とお菓子を振舞っていただき、記念品を受け取って終了となりました。
その日は雨が降っていましたが、終わった頃にはあがっており、
「おお、あたしのおかげ?(私は晴れ女)」
とか思いましたが、海龍王寺さんのおかげかもしれません。
例年は寒いこともあるという時期ですが、今年は変な天気で、「暑い」くらい。
しかし、行かれる方は寒さ対策もしておいた方がよいかと思います。
帰る頃には雨ではなかったですが、暗い…。
堂内は蛍光灯コウコウで明るかったのですが、
そのせいか、来るときより一層参道が暗く感じました。
この時初めてあの蝋燭は、「実用品」だったのだなとわかりましたわ。
あれが無いと、どこらへんを歩いて良いものやらわからんかった。
(しかし、静寂を楽しむならば、暗闇を楽しんでもよかったかも
>堂内も蝋燭の明かりのみで)
でも、一歩本堂を出ると、かなり暗いのだな…。
そのときの雰囲気たっぷりのyumekoさんの写真はこちらから。
いかに、普段明るい中、生活しているのか体感しました。
そして。
時期が合わないと参加できないものですから、このご縁に感謝。
ちょうどこんなのがあるよと、教えてくれた友達に感謝。
あの堂内に集うことができて感謝。
仏教の戒律を守ることは私には不可能ですが(煩悩の塊ですから)、
よい体験をしました。