山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

坂本竜馬には負けんぜよ

2010-01-04 00:15:57 | 日記
最近世の中は、坂本竜馬ブーム。

某放送局では、朝から晩まで坂本竜馬についての放送ばかり

うちの妻までもが、福山さん演ずる竜馬に目が釘づけ

僕もせっかくなのでこの機会に大河ドラマは見ようかなと思いますが、僕が尊敬する歴史上の人物は、幕末の坂本竜馬よりは、江戸幕府が始まる頃の剣豪宮本武蔵です。

でも、考えてみれば数年前は大河ドラマで宮本武蔵が取り上げられ、武蔵ブームでした。武蔵にゆかりの深い岡山県でもかなりの話題になり、僕の住む新見市でもドラマのロケが行われていました

僕と宮本武蔵との出会いは、僕の大学浪人時代。ちょうど、この頃NHKで放送されていた吉川英治作『宮本武蔵』のドラマを見て、浪人している自分と、浪人武蔵を重ね合わせて共感を覚えたものでした。

晴れて浪人という立場を脱し、大学入学後、講談社文庫全6巻の吉川英治原作『宮本武蔵』を購入し、読破しました

宮本武蔵という人物は実在はしましたが、この小説に描かれる武蔵像は吉川英治の脚色が加えられていると言われています。それでも、僕は、ここに描かれる宮本武蔵が剣の道を究めようとする姿を、英語の道を究めたい自分に重ね合わせて考えてみたりもしています。

これまで、武蔵生誕の地と言われる(別の説もありますが)岡山県の大原を始め、姫路、小倉、熊本を訪れた際には武蔵関連の地を巡る旅も楽しんでいます。

最近、「歴女」なる言葉がはやり、「歴史好きな女性」を意味するそうですが、今年はきっと竜馬にまつわる地を巡る旅が人気が出るんでしょうね。

高知には以前、妻と行きましたが、これを機会に再び行ってみてもいいかなと思っています。ただし、竜馬関連の地はきっと込んでいるだろうから、混雑を避けて同姓の山内一豊関連の地を巡る旅もいいかなと思っています。あとは、高知といえばジョン万次郎にも興味があります。でもやっぱり坂本竜馬の地に行くことになりそう。まあ、息子としては、そのどれにも興味を示さずアンパンマン列車にさえ乗れればいいと思っていると思いますが…。

今日も話題が二転三転しましたが、以前、授業時に配る講義ノートの推薦図書欄で吉川英治原作『宮本武蔵』を紹介した時の紹介文をここにあげておきます。


吉川英治『宮本武蔵』講談社文庫他, 1977他
 女子学生が圧倒的に多い皆さんにこのような時代小説を薦めるのは少し気が引けますが、宮本武蔵が剣の道を求めて生きる厳しい生き様は、何かを極めようとする人にとっては参考になると思います。僕自身も英語道を進んでいくときの指標となる生き方です。宮本武蔵は実在の人物ですが、実は謎が多い人物です。岡山県の英田町生まれという説もありますが、山を越えた兵庫県生まれという説もあり、どちらの地域も譲りません。また、色々な作家が、宮本武蔵を描いていますが、僕は、おそらく一番有名な、この吉川英治の宮本武蔵が好きです。この話との出会いは、僕が大学受験を目指して浪人していた時のNHKのテレビドラマです。受験で浪人していた自分と仕える家がなかった浪人宮本武蔵を重ね合わせていたところがありました。大学に入り、原作を読んでみようと思い、古本屋で宮本武蔵全6巻シリーズを買い、1冊ずつ読んでいきました。数年前、NHKの大河ドラマで、宮本武蔵が選ばれた時は、とても嬉しく観ていました。吉川英治原作の『宮本武蔵』は英訳本も出ています。一度、日本語と英語を対照しながらゆっくり読んでみたいのですが、今のところなかなか時間がとれず、実現できていません。老後の楽しみにとっておきましょうか?




コメント (7)
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