これは、僕が大学院生の頃に購入し、アメリカ文学の作者や作品について調べる時などに辞書的に使っていた本です。
朝日出版社から世界文学シリーズとして出た本で、田島俊雄・中島 斉・松本唯史著の労作です。
アメリカ文学の主な作者やその主要作品が的確にまとめられ述べられています。
このようなものを調べるためだけではなく、一度通読してみたいと思っていましたが、この度、時間はかかりましたが通読してみました。
本当は、いろいろな作品を読んでみたいところですが(原書で)、人生はあまりに短く、読むべき本はあまりに多く、このような本に頼らざるを得ないことがあります。
作者や作家情報だけではなく、巻末には索引の他に(この書の出版当時の)翻訳文献リストも掲載されています。
インターネットがない時代に、このようなデータをまとめることは非常に大変だったことと思いますので、それに対してまずは敬意を表したいと思います。
その大変な作業に比べたら、リストを見てその不備を指摘するなんてのは、はるかに楽な作業なのですが、スタインベック研究者として残念だったのは、The Grapes of Wrath(『怒りの葡萄』)を我が国に日本語で初めて(アメリカで出版されたその年(1939)とその翌年(1940)に2巻に分けて)紹介した新居 格(にい いたる)氏の名前が落ちていることでした。
1941年が太平洋戦争の日米開戦ですので、そのような時代の雰囲気を想像すれば、アメリカで出版された小説をすぐに日本で翻訳出版するのは、非常に大変だったことと思います。
実は、この翻訳者の新居 格氏は、私が勤務する新見公立大学・短期大学とも関係があるのです。
新居 格氏は、前学長である新居志郎先生の伯父様なのです。
ということで、この点については少し不満がありますが、でもアメリカ文学史を概観するためにはとてもよい本です。
朝日出版社から世界文学シリーズとして出た本で、田島俊雄・中島 斉・松本唯史著の労作です。
アメリカ文学の主な作者やその主要作品が的確にまとめられ述べられています。
このようなものを調べるためだけではなく、一度通読してみたいと思っていましたが、この度、時間はかかりましたが通読してみました。
本当は、いろいろな作品を読んでみたいところですが(原書で)、人生はあまりに短く、読むべき本はあまりに多く、このような本に頼らざるを得ないことがあります。
作者や作家情報だけではなく、巻末には索引の他に(この書の出版当時の)翻訳文献リストも掲載されています。
インターネットがない時代に、このようなデータをまとめることは非常に大変だったことと思いますので、それに対してまずは敬意を表したいと思います。
その大変な作業に比べたら、リストを見てその不備を指摘するなんてのは、はるかに楽な作業なのですが、スタインベック研究者として残念だったのは、The Grapes of Wrath(『怒りの葡萄』)を我が国に日本語で初めて(アメリカで出版されたその年(1939)とその翌年(1940)に2巻に分けて)紹介した新居 格(にい いたる)氏の名前が落ちていることでした。
1941年が太平洋戦争の日米開戦ですので、そのような時代の雰囲気を想像すれば、アメリカで出版された小説をすぐに日本で翻訳出版するのは、非常に大変だったことと思います。
実は、この翻訳者の新居 格氏は、私が勤務する新見公立大学・短期大学とも関係があるのです。
新居 格氏は、前学長である新居志郎先生の伯父様なのです。
ということで、この点については少し不満がありますが、でもアメリカ文学史を概観するためにはとてもよい本です。