京都ではしばしば帆布店へ行く。弟の店はかなり繁盛していて客も多い。個人的には兄の店の方が好きなのだが、しばらく休業とのことであきらめた。ちょっとした立ち仕事に、前掛けは便利だ。今まで何もなかったので今回買い求めた。落ち着いた色でなかなか気に入っている。
いつからか、右のちりめん山椒がお気に入りになり京土産として買い求めている。お店は祇園からちょっと小径を入ったわかりにくい場所にあるが、何カ所かで売っているのであたりをつけていくと、手に入りやすい。味付けが濃くもなく薄くもなく、じゃこのサイズも適当で火加減もちょうど良い、と家の者にもうけがよい。今回は二年坂前に出店が出ていたので、店まで行かずにすんだ。左のものは産寧坂の途中で買い求めたものだが、どうも・・。
二年坂を下る手前に八坂の塔が見えた。いつもはそのまま高台寺の方へ行くのだが、今回は塔の横を通って、東山道ででることにした。日本で3番目に高いというこの五重塔をまじまじと見たのは実は初めてだった。残像はいつもセピア色になって脳裏をよぎり、なんともまあゆったりとした時間が、今になって回顧される。