朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

横浜・喬太郎独演会(1)

2007年10月23日 06時41分37秒 | 落語・講談・お笑い
昨日は、1日残っていた夏休み。
もう、夏という雰囲気でもないが。

夜、横浜の「柳家喬太郎独演会」へ。
けっこう遠いなあ。


「牛ほめ」(小きち):△

上手な前座だが、小器用にまとまっている雰囲気がある。
文治ベースや、上方の「牛ほめ」を聞き慣れていると、
細かい科白に違和感がある。
(言い間違いか?「庭は総体檜づくりでございます」と仕込んでいたようだが)
ウケをとるようにもっと整理して欲しいのだが。
家を褒めた後、「お花」という娘について
例の「天角地眼…」を言っていくところ(ここで言うパターンは知らない)は、
工夫すれば、もっとウケをとれそう。


「うどんや」(喬太郎):○

マクラ40分。学校寄席で地方に行った話など。
残響のために、聞き取りにくいのが勿体ない。

マクラで「小声で呼ばれると嬉しい、全部買い取ってくれることもある」
話を仕込む。
まあ、短い時間で演る分には、仕方ないだろう。
ネタの中でうどん屋の科白で作っていく(枝雀の演じ方)が
本来だと思う。

酔っ払いの繰り返しは、2回目でうどん屋が覚えている内容を言い始める。
時間を考えれば、それでも良いかも。
ただ、これも「3回目で引っくり返す」のが基本だろう。

酔っ払いの次は、もう最後の小声の男になる、という流れ。
ここは、丁寧に演っていた感じ。


「くしゃみ講釈」(さん弥):×~△

フラと言えばフラなのかなあ。
荒い。個人的には、好きになれない。

もっとも、江戸の「くしゃみ講釈」って、
細かいところが適当で、あまり好きになれないのだが。
・なぜ、胡椒を「乾物屋」に買いに行くのか?
 あれは、「八百屋」に買いに行くから、「八百屋お七」で
 「小姓(→胡椒)の吉三」につながるのでは?
・「どこへ」「何を」「いくら」だけで充分。
 「誰が」「いつ」まで入れると、繰り返しの味が弱まるのでは?
など。

講釈師がくしゃみを堪えるのだが、
その後のくしゃみが分かりづらい。
根本的な原因は、この人の講釈が適当で分かりづらいため。
まさに「緊張の緩和」だと思うのだが、
「緊張」がないので、くしゃみで弾けない。ダメでしょう。


「文七元結」(喬太郎):△

うーん。不満だったんだが、別途。
コメント
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