喬太郎独演会のトリネタは「文七元結」だった。
(途中で「ぶっとい」になったら面白いな、とか思っていたが、
そうはならなかった)
うーん、難しい、というか、
理屈で納得させるネタじゃないと感じた。
私は、「佐野槌」のおかみがポイントだと思っているのだが、
そこが不満。
泣きを入れたり、声を上げたりしても仕方がない。
そんなことで、長兵衛がバクチをやめるとは思えない。
ここで(ロジックじゃなく)ハラで
長兵衛が納得するだろう科白・状況がないと、
「金をやる」ところが上っ滑りになると思う。
あと、金をやるところで懐に手を入れてやめたり、といった動きが
非常にうざったい。ウケを求め過ぎ。
未練がましく見える。
ここで「未練」を見せてしまうと、長兵衛が何を考えているのか、
中途半端になってしまう。
それならば、どうせ現代人からは理解できない思考なのだから、
いっそ開き直って、さっさと投げ出してしまうのが良いと思う。
(志ん生の「ただ、金がやりたい男なんだ」というのは、
一つの開き直りで正しいと思うのだが)
いずれにせよ、損得づくで動く人間ではない設定なのだから、
その設定を押し通すしかないのでは、と思う。
テクニカルにウケをとりにいったり、
科白の強弱などで伝えようとするところは、
喬太郎の現状や志向らしい。それを良し悪し言っても仕方がない。
ただ、このネタは小手先で演じてどうにかなるものではないだろう。
もっと言うと、根本的にムリネタなのでは?と思う。
理屈が通じない。
もはや様式だけで、キレイキレイで演じるしかないのでは?
もっとも、私が談志や志ん朝などを聞いていないので、
このネタの可能性を制約してしまっているのかも知れないが。
そんなことを改めて思った。
(途中で「ぶっとい」になったら面白いな、とか思っていたが、
そうはならなかった)
うーん、難しい、というか、
理屈で納得させるネタじゃないと感じた。
私は、「佐野槌」のおかみがポイントだと思っているのだが、
そこが不満。
泣きを入れたり、声を上げたりしても仕方がない。
そんなことで、長兵衛がバクチをやめるとは思えない。
ここで(ロジックじゃなく)ハラで
長兵衛が納得するだろう科白・状況がないと、
「金をやる」ところが上っ滑りになると思う。
あと、金をやるところで懐に手を入れてやめたり、といった動きが
非常にうざったい。ウケを求め過ぎ。
未練がましく見える。
ここで「未練」を見せてしまうと、長兵衛が何を考えているのか、
中途半端になってしまう。
それならば、どうせ現代人からは理解できない思考なのだから、
いっそ開き直って、さっさと投げ出してしまうのが良いと思う。
(志ん生の「ただ、金がやりたい男なんだ」というのは、
一つの開き直りで正しいと思うのだが)
いずれにせよ、損得づくで動く人間ではない設定なのだから、
その設定を押し通すしかないのでは、と思う。
テクニカルにウケをとりにいったり、
科白の強弱などで伝えようとするところは、
喬太郎の現状や志向らしい。それを良し悪し言っても仕方がない。
ただ、このネタは小手先で演じてどうにかなるものではないだろう。
もっと言うと、根本的にムリネタなのでは?と思う。
理屈が通じない。
もはや様式だけで、キレイキレイで演じるしかないのでは?
もっとも、私が談志や志ん朝などを聞いていないので、
このネタの可能性を制約してしまっているのかも知れないが。
そんなことを改めて思った。