朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

婦系図@新橋演舞場

2008年06月08日 22時47分08秒 | 歌舞伎・文楽
今月の新橋演舞場は、新派120年記念。
昼の部が「婦系図」、夜の部が「鹿鳴館」という有名な作品だが、
仁左衛門が出る、ということもあり昼の部へ。
# 夜の部は成田屋だからなあ…。

土曜の夜に新橋演舞場に電話をすると、
「一人ならば、当日でも大丈夫ですよ」という返事。
もっと人気があると思っていたので意外。
実際、10時半頃行ったのだが、
1等で比較的前の方、しかも花道に近い席が空いていた。

新派って、あまり見た記憶がない。
南座で「瀧の白糸」を見たのが最初で最後かなあ。
「婦系図」というと、小円・栄子のイメージ。
あるいは、三亀松の声色。

序幕は飯田町の早瀬主税の家。
芸者上がりのお蔦を隠している、という設定。
波乃久里子の声が響かず、最初「大丈夫か?」と思った。
後になると流石、と思ったのだが。

次は「真砂町の先生」との会話の場面になる。
どうもこの人の性根がよく分からない。
湯島天神の場面になって、「スリをやっていた早瀬を真人間に立ち返らせた」と
いう設定が出てくるので少し見えてくるのだが、
単に「横暴な先生」にしか感じられなかった。
まあ、「自由恋愛」というものがまだ一般的でない、という
時代背景が(4幕目でも出てくるが)あるからかも知れないが。

湯島天神の場面は、(上で書いた漫才や声色でも)よく取り上げられるところ。
腹で泣いているが顔には出せない男、という設定に感情移入してしまう
傾向があるので、こういう場面が好み。
お蔦が何も知らない、でも言わなければならない、
その中で(皮肉にも)お蔦が「真砂町の先生について拝んだ」話をしたことで
腹を括って切れる話を切り出す、という設定が良い。

この後の場面はもともとよく知らないのだが、
単発単発では良いが全体としてよく分からない。
タイトルにもなっている「系図調べ」が横糸になり、
実は親子でない、という設定があちこちに出てくるのだが、
どうも分かりづらいし、あまり深みを感じられない。
お嬢さんをかどわかす、いかにも嫌味な男を
お蔦が懲らしめる、というところなど、快いところではあるけれど。

全体には仁左衛門の声に満足し、
「こんな話だったんだ」と分かったので、
結構でありました。
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死に方が誤っている

2008年06月08日 20時12分49秒 | 社会
白昼の秋葉原で25歳男が凶行、18人に切りつけ7人死亡(読売新聞) - goo ニュース

ちょうど今日は、附属池田小学校の事件から丸7年。

「誰でも良かった」とか言って、人を傷つける権利なんぞ、誰にもない。
死にたければ、他人を(物理的に)傷つけず、勝手に死ねば良いと思う。
あるいは、「生活に疲れた」のであれば、
それを導いているより大きなものに抵抗し、殉じて欲しい。
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