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日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

加害者は自分を正当化したがる

2009年08月06日 08時19分09秒 | 社会
原爆投下「正しかった」が6割 米世論調査 - MSN産経ニュース

私からすると
「何を言ってやがんだ」という感覚。

東京大空襲もそうだが、
非戦闘員を標的とした無差別な殺戮行為であり、
当時でも国際法違反だろう、と感じる。
加害者側は
「広島は軍事都市であり、
 そこを壊滅させるために新型爆弾を使った」
てな理屈を使うのかも知れないが。

そして、こんな回答をする連中は、
原爆資料館にも行っていないのだろうし、
原爆の惨状も知らないのだろう。
大統領に対しても「広島に行くな」と言っているようだし。
しかし、実際の被害を見たり、
今の歴史学でどのようなことを言われているか
(終戦後のソ連との関係において優位に立つためのカードとして
 原爆を投下してみせた)
を知ったりした上でもそのように思うのかどうか。
無知だから自分の思いたいとおりに思っている、
世界を知らない子どもと同じ。

しかし、このような信仰を持つのは
何もアメリカ人だけではなく、
日本人の中にもいらっしゃる訳で。
「重慶爆撃は軍事施設を標的にしたものだ」とか
「他国がやったから日本もやった」とか
南京での虐殺事件を一切なかったことにする姿勢とか
強制連行や従軍慰安婦といった存在する事実を
自分たちの加害行為だから、といって教科書に載せないとか。

結局、どこの国でも加害者は
自分のやったことは正当化したいし、
できれば「なかったこと」にしたい。
当然謝罪なんかしないし、国の代表者にさせたくない。
しかし、やったことはやったこととして受け入れ、
それが誤った行為であれば謝罪したり、
自分たちの指導者に謝罪させたりするのが
成熟した「大人」のやるべきことなのでは、と思うのだが。
コメント (2)
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