また違ってくる可能性はあるかと思うが、
少し整理してみる。
『人材不足分野等における人材確保・育成対策推進会議』取りまとめ |報道発表資料|厚生労働省
資料2:『介護・保育・看護・建設分野における人材確保・育成対策【具体的な取組】』(PDFファイル)
現行の「中小企業労働環境向上助成金」には、以下の3つのパターンがある。
□個別中小企業助成コース(詳細は厚生労働省HP)
・雇用管理制度助成(※)
・介護福祉機器等助成
□団体助成コース(詳細は厚生労働省HP)
平成27年度の「見直し」について資料で触れられているのは、その内、
※の「個別中小企業助成コース(雇用管理制度助成)」について。
# 最近、社会保険労務士がけっこう手掛けている助成金でもある。
【現状】
〈ポイント1〉
重点分野等の中小企業事業主が対象
〈ポイント2〉
「評価・処遇」「研修体系」「健康づくり」に関する雇用管理制度の整備・導入を実施した場合に助成金を支給
〈ポイント3〉
助成金はそれぞれの雇用管理制度によって
評価・処遇制度…40万円
研修体系制度 …30万円
健康づくり制度…30万円
〈ポイント4〉
制度整備・導入に対する助成金であり、制度導入による結果は問わない
上記資料によると、
名称が「中小企業労働環境向上助成金」から(仮称だが)「職場定着支援助成金」に変わる、とのこと。
内容もその通りで、
〈ポイント1〉
重点分野等の中小企業事業主→重点分野等の事業主
で、大企業の事業主もOKになる。
〈ポイント2〉
「評価・処遇」「研修体系」「健康づくり」に加えて、
「メンター制度」の整備・導入についても助成金が支給されるようになる。
〈ポイント3〉
制度整備・導入時点での助成金が縮小される。
「評価・処遇制度」「研修体系制度」「健康づくり制度」それぞれ10万円になる。
(新規制度の「メンター制度」についても同額)
〈ポイント4〉
制度導入による定着率向上の目標の達成助成(60万円)を創設する。
イメージとしては、
従来は「制度整備・導入」で総額100万円受給できた助成金が、
定着率向上の施策を講じて実際に「定着率を向上」できれば総額100万円受給できるようになる、
というもの。
定着率向上も「定着率を5%以上かつ当該分野における平均以上に引き上げ」というイメージ、とのことであり、
個人的には、中小企業は受給しづらい助成金になるのでは、という印象。