ケルルンクック

今朝は

直感的に


春だな


そんな

感覚を

覚えた

目醒めでした


窓を開けて

鼻歌まじりに

掃除機かけて


かまってほしそうな

流し目ワンコを

小脇に抱えて


膨らみ始めた

玄関脇の

早咲きの桜の木の

芽吹きを

覗きこむ


なんだっけ

なんだっけ


あっ！

思い出した！


コトバが紡ぐ

緑色の風を


大好きだったな

国語の教科書の

そのページばかり

見てたっけ


春を待ち侘びる

ワタシに

キミに



草野心平さんの

「春の歌」

ほっ　まぶしいな

ほっ　うれしいな


みずは つるつる

かぜは そよそよ

ケルルンクック


ああ いいにおいだ

ケルルンクック


ほっ いぬのふぐりが

さいている

ほっ おおきなくもが

うごいてくる


ケルルンクック

ケルルンクック