たわわに実り
樹の下に
ほろりほろり
墜ちて
瞑れて
誰の口にも
入らぬまま
朽ちていく
紅い果実も
それは
成熟した
証しとなる
吾の
爪先にも
一刷け
もう
一刷け
滴るような
深紅を
どうぞ
熟れゆくまでの
朽ちていく
その日までの
儚い
不確かな
約束ごと
のように
樹の下に
ほろりほろり
墜ちて
瞑れて
誰の口にも
入らぬまま
朽ちていく
紅い果実も
それは
成熟した
証しとなる
吾の
爪先にも
一刷け
もう
一刷け
滴るような
深紅を
どうぞ
熟れゆくまでの
朽ちていく
その日までの
儚い
不確かな
約束ごと
のように