夏の風物詩

夏の風物詩


西瓜の会議

緑がメインか

黒がラインか


氷イチゴの

副産物の

頭痛と

紅い舌


蝉は

残された日が

やりきれず

泣いているのか

ようやく見た

地上の眩しさが

嬉しくて

鳴いているのか


半袖のキミのウデ

意外に白く

でも

意外に逞しく


オトナの

夏の風物詩


いつだって

少しだけ


センチメンタル

と

ノスタルジーが

つき纏う


記憶のマント

ひらり