ーよく見るヒトー
が
いる
ーよく見かけるヒトー
と
云った方が
近いかな
其のヒト
は
ワタシ
の
大好きな漫画
の
主人公
に
似ていて
よく
店
の
前
を
物静か
に
とても
しなやか
に
歩いている
小説風
に
云えば
ーごく1ミリ
地面から浮いているようなー
まるで
足跡
を
残さないか
の
ように
歩いて
過ぎて行く
目線
も
足下
でもなく
真正面
でもなく
ましてや
スマホ画面
でもなく
ワタシ
には
見えない
風
の
微粒子
を
目
で
追っているか
の
ような
ティンカーベル
が
道先案内
を
している
ような
なんとも
云えない
顎のライン
なのだ
実
は
男性
か
女性
か
も
諮りしれない
華奢
で
小柄
だけれど
姿勢良く
眼鏡
を
かけてらっしゃって
髪
も
男性
に
しては
長め
だし
女性
に
しては
短め
だから
ますます
判らない
服装
も
柔らかそう
な
シャツ
と
スキニー
過ぎない
ジャストフィット
の
タイト
な
ズボン
うーむ
ますます
謎
は
深まるばかり
なのだ
何度か
店先
を
掃除するフリ
でもして
話しかけて
みようかな
とも
あぐねてみたが
其れこそ
世界観
を
害する
気
が
して
遠巻き
に
眺める
今日
に
至っている
今日
など
は
帰り路
の
大通り
でも
お見かけしてしまった
行き交う
クルマ
にも
人々
にも
動じるコト
無く
やはり
風
の
微粒子
に
うっすら
そこだけ
包まれているよう
だった
そんな風
に
よく見ても
交わらない
関わらない
ヒト
も
居る
そう
想う
と
一緒
に
笑い合ったり
一緒
に
語り合ったり
する
ヒト
の
有り難さ
よ
不思議
よ
共
に
伝え合ったり
共
に
確かめ合ったり
共
に
支え合えるコト
の
ー至福ー
よ
きっと
あのヒト
は
そんな
大切なヒト
の
貴さ
に
改めて
気付かせてくれる
幻影
なのかもしれない
ほんとうに
あの漫画
の
中から
ひょっこり
時々
抜け出してきている
だけ
かもしれない
ねぇ
ー現実は小説(漫画)より貴なりー
ですよ
と