西の端の住人として
日の終いを見届けるコトは
もはや
つとめとなり
いつまでも
明るかったらいいのに
そう
唇尖らせていた
幼き横顔を
いまは
恥じるコト無く
愛おしさ
さえ
憶える
すべてに
終いがあるコトを
哀しまずにいる為
には
期待しない
それに尽きる
または
落胆しない
それに尽きる
記したコトが歴史
だ
と
先人は遺した
起きたコト
ではなく
留めたコト
を
人生というなれば
期待する必要も無し
落胆する必要も無し
気に入った絵画
を
額装するように
留めたい事象
を
取り込んでいく
焼き付けたい風景
を
沁み渡らせていく
都合の良い解釈
を
せめて
自身にしてやらなくて
どうする
都合の良い解釈
に
理屈なんてつけて
どうする