カノジョ
を
最後に見たのは
そう
一年前だった
光
の
中
で
踊る姿
を
直接的
に
近しいワケでは
なかったけれど
とても
繊細で
大胆なヒトだなぁと
遇うたび
眩しかった
あの日
も
鮮やかな色
の
ワンピース
を
身につけて
いま
咲き始めたばかり
の
初夏の花
みたいに
光の賞賛
を
受けて
笑っていた
仏教用語
に
一水四見
と
いう
コトバ
が
あり
同じものを見ても
見る人が変われば
それぞれの見方がある
と
いう意を指す
カノジョ
の
苦
や
影
を
ワタシ
は
知らない
もう
二度と
遭えぬ
今
と
なっても
なんら
上書きされるコト
は
無く
これから先も
きっと
光の中
で
鮮やか
に
ずっと
笑っている
唯一無二の花
よ
色褪せるコト
無く