
サヨナラの季節
が
やってきた
大好きだけど
いまとなっては
どう伝えたらいいか
考えあぐねてしまう
ほど
大切な友が
この街を離れる
その話を聴いてから
もう二月以上も
経っているのに
なにも
アクションを
起こせない自分が
不思議なくらいだ
認めたくないのか
何処か
離れるコトを
必然と
想っているのか
はたまた
距離は関係ないと
悟ってしまったのか
すっかり
可愛げのない
心友に
きっと
カノジョも
どうしたものかと
想っているだろう
恋人のような
蜜月を
喧嘩という
不本意なカタチで
閉じてしまったから
未だ
距離を
はかれず
距離を
置いて
しまっているんだ
いや
あれは
喧嘩じゃない
あまりにも
近過ぎただけ
体温すら
感性すら
違和感を感じる
ヒマがない程
相手に委ねて
しまって
いただけなんだ
お互い
次へのステップの
諍いと
どうして
捉えられなかったんだろうね
ボクも
キミも
いまだから
解るコト
だらけ
だけれど
いまさら
解っても
どうしようもない
気がする
そんなコトを
考えながら
ボンヤリ
歩いていたら
たんぽぽの綿毛を
見つけた
いつもなら
フグみたいに
ほっぺたを
膨らませ
吹き散らすのに
今日は
近い未来みたいで
こわくて
見守るだけだった
どうか
ボクたちにも
心地よい
風が
吹き
時の流れが
運んでくれますように
それぞれの場所へ
せめて
それぞれの気配を
感じられる場所へ
そんなの
ボクらしくない
そんなの
キミらしくない
なんて
もう
否定し合わないで
済むくらい
うんと
離れてしまうかもしれない
けれど
いつか
また
フタリらしく
笑い合えるように
出逢いも
別れも
ボクらは
きっと
台無しにしない