海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.165 張り子の象

2007-03-18 | 工作


これは、ちょっと時間がかかりました。
以前、形だけ作って放っておいたものに、
昨夜、色をつけ始めたのですが、いろいろ考えているうちに
今日になってしまいました。

象は、灰色一色では面白くないなー、と思い、何かいいものがないかと
探していましたら、
はしもとけんさく さんの「将軍様と白象」(長崎街道を歩いた象の話)
の白象がとてもかわいいので、
参考にさせて頂きました。

この絵本は、江戸時代に、長崎から北九州を通り、江戸城に参上した象をめぐる物語です。
『…この仰々しいばかりの象の旅が、飢えと寒さによる餓死という悲しい結末を迎えてしまったことは、
たいへん残念なことです。今の時代なら、たくさんの人に愛され、寿命の尽きるまで、
大事にあたたかく見守られたことでしょう。
このような歴史の断片の中から、権力者の独善・人間の身勝手さや生き物の命の尊さ、
豊かさへの恩恵を感じ取って頂ければうれしく思います。…』 あとがきより

(はしもとさんは、ボランティアの仲間です。
この前、おもしろ印展に来られた折りに、この絵本頂きました。)

さて、張り子ですが、ちゃんと首を振りますよ。
民芸調に仕上がりました。
ただ、型はどこにやったか忘れてしまって、ただ一つしかありません。