海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.2626 自作プレス機・別の型

2025-01-26 | 版画

自作プレス機・別の型

今日は朝から時間ができたので、自作プレス機の試作です。

今まで作ってきたのは、(まだ完全に完成ではありませんが)棒の間に挟んで圧をかける型です。

昔の洗濯機の脱水方式です。

で、別の方法はないものかと考えていたのですが、テコの原理で上から圧をかける方式で作ってみました。

これは、トルティーヤを作る道具の方式で、板の間に挟むのです。

パスタマシーンといい、小麦粉文化で発達した道具を今回も版画のプレス機に応用しようというわけです。

二枚の板を蝶番で留めて、取っ手を下げて圧をかけるのですが、ここでテコの原理、支点、力点、作用点です。

木工作業はとても単純で簡単です。

取っ手には、寝かせておいた桜の枝を使いました。

作用点には、しっかりと力がかかります。

試しにいつものミミズクを刷ってみましたが、案外できるので、驚きです。

小さなものなら、これでできそうです。


No.2625 2025個展「山頭火を書く」・終了

2025-01-26 | 

2025個展「山頭火を書く」・終了

昨日無事個展を終了しました。

ご来場の皆様、誠にありがとうございました。

いろいろな人たちのお陰で、楽しい六日間を過ごすことができました。

この画廊喫茶こもれびは、画家の常連さん達の多い喫茶店です。

ご高齢の画家さん達の興味深い話、恩師、大学の先輩や後輩、同級生、元職場の同僚、知人、友人、教員時の教え子達との楽しい話で、小さな喫茶店は話の花が咲きました。本当にありがとうございます。

特に高校の同級生が支えてくれました。

ありがたいです。

どれだけ、書を通じた思いが、そして山頭火のことが、皆さんに伝わったかはわかりませんが、コツコツと続けていこうと思います。

また、来年も同じ時期の開催も決まりました。

次は何をしようかな、これからまた考えます。

そろそろ、フキノトウが出てくるかな。

「あるけば蕗のたう」など

 

感謝・海山


No.2624 個展「山頭火を書く」より

2025-01-23 | 

個展「山頭火を書く」より

今週月曜日からの個展ですが、初日、二日目は常連の画家の皆さんに来ていただきおもしろいお話を聞くことができました。

三日目の昨日は、私の大学の先輩後輩、同級生や旧同僚そして教え子達と昔話に盛り上がりました。

小さな空間での濃厚な時間です。

これがこういう場所で行う面白さです。

作品を一点。

「チ゛ャズとお経とこんがらがって」

今回どうしても加えたかった句。

あまり知られた句ではありませんが、山頭火が門司で詠んだ句です。

山頭火はチに゛でジャズを書いていますね。

当時の門司の賑わいを感じます。

今日の四日目は、さて、どんな出会いがあるでしょうか。

(30✕30cm)


No.2623 書小品展「山頭火を書く」・inこもれび

2025-01-20 | 

書小品展「山頭火を書く」・inこもれび

いよいよ本日より個展開催です。

土曜日に展示飾り付けでした。

なにしろ、作品点数が多いのでちょっと手間取りましたが、友人の助っ人のお陰でなんとか終えました。

どうしてもあと一点、上手く入らなくて困っていましたが、助っ人の提案でこんな風になりました。

いつもは使わない所でしょうが、これはナイスアイディア!

自分一人ではこんな所、お願いしづらいのですが、即OKをいただいて、採用しました。

玄関ドアの上の「こもれび」の名前のあるガラス部分に、看板を兼ねて両面張りの作品です。

全部で32点、種田山頭火の句を書きました。

門司観光のついでにでも立ち寄っていただければ幸いです。


No.2622 ミミズクいっぱい

2025-01-19 | 版画

ミミズクいっぱい

書の個展の準備としてもう一つ。

ちょっとしたプレゼントを作っています。

いつものミミズクちゃんですが、版画の上から顔彩で彩色してみました。

ちょっと雰囲気が変わりますね。

(ハガキ大、紙版画+彩色)


No.2621 千字文を書く

2025-01-16 | 

千字文を書く

個展の準備も最終段階。

後は展示飾り付けの材料と道具をそろえるだけです。

こうなると、急に書きたくなりました。

書の教室では、「智永真草千字文」を臨書しているので、受講の皆さんには書いてもらっているのですが、自分では最近全臨していませんでした。

智永の法帖は貸し出し中なので、手持ちの千字文は、日下部鳴鶴の「三体千字文」。

これはまだ部品的にしか書いていませんでしたから、良い機会かと。

思い立ったのは夕方、書きはじめたのは、午後5時前。

一時間程書いて諸用と夕食。

8時から再開して、四時間、0時ちょっと前に書き終わりました。

計五時間くらいで千字、時々字を飛びぬかしたり動きを間違えたりで10枚程は書き直し。

おそらく半紙260枚くらい書いた様です。

やはり一冊終えるのは、なかなか気分いいですね。

この達成感は、山登りの山頂を制覇した気分です。

それにしても、学生時代はとても苦手だった草書ですが、まだまだですが、少しは書ける様になったかな。


No.2620 個展・作品配置を考える

2025-01-15 | 

個展・作品配置を考える

前回もそうでしたが、今回も作ってみました。

作品点数がちょっと多いので、はたして入るか?

なにしろ、会場の喫茶店内の展示スペースが狭いし、釘やフック、画鋲も新たに打てないので、今ある釘やフックを使って、どう配置するべきか、かなり考えなければなりません。

その為に喫茶店内の1/20の縮小模型を作ってから、壁面の配置を考えます。

平面ではなく、模型として立体的な展開図です。

その壁面に作品を仮に置いていき、位置を決めていきます。

三段掛け、窓、テーブルを利用して、なんとかなりそうです。

さあ、いよいよ準備も最終段階です。


No.2619 個展・看板用

2025-01-10 | 

個展・看板用

個展まであと十日。

準備も最終段階です。

A4サイズに刷ったものに手を加えて、こんな風になりました。

苦労してプレス機を新しく作った甲斐がありました。

 

会場は、

北九州市門司区柳町1−4−20

柳町中央ビル2階

画廊喫茶店こもれび です。

ささやかな小品32点です。近くにお越しの折には、ご覧いただければ幸いです。

海山

 


No.2618 自作版画プレス機6号機・試運転

2025-01-10 | 版画

自作版画用プレス機6号機・試運転

さて、刷れるか。

圧がかかるのか。

回転棒はうまく回るのか。

 

やってみれば、なんなくクリアー。

思ったよりもムラなく刷れました。

というより、版にムラをつけていたのがちゃんと表現できていたので、上出来です。

改善点は多々ありますが、これでA4サイズは楽にすることができるでしょう。

これにこれから手を加えて、個展の会場前の掲示看板を作ります。

(紙版画A4、赤一色)


No.2617 自作版画プレス機・6号機

2025-01-09 | 版画

自作版画用プレス機・6号機

ちょっと時間ができたので、コツコツと作っているプレス機を完成させようと、ここ三日間程、工作していました。

今までのものは、圧をかけるとローラーが回らないので、かなりの力技が必要なので、ちょっと疲れて何枚も刷る気が起きませんでした。

この問題を解決すべく考えていましたが、やっと名案がひらめいて作ってみたわけです。

ただし、いつもの様になるべく今あるものを使い、新しく購入するものは最小限とするというルールです。

先ずは今回のポイント、回転の心臓部、回転軸にボールベアリングを使ってみようと思いましたが、買うと高いので、あるもので、⋯。

自在に動くキャスターの車輪を取り外してボールベアリングの代わりとしました。

ただ、形が円形なので周りを四角になるように木材を加工。

これにはちょっと手間取りました。

次に丸棒の中心に穴を空けること。

これまた結構難しい。

真っ直ぐ穴を空けることのできるドリルなどの道具があれば簡単なのでしょうが、何とか治具を作って穴空けました。

購入したのはM12、ピッチ1.25のキャスター様のナットとM6のボルトナット、内径30mmの塩ビパイプ、30mmの丸棒の端材、全部で1,000円程。

あり合わせの木材、L字金具、ビスやボルトナットなどで長さがまちまちだったりしていますが、何とか今日組み立てました。

ベースの組み立て

下の回転棒の設置

上の回転棒と補強板を乗せて

棒の間に板とフェルトをセット

 

さて、はたしてちゃんと刷れるのか?

それはまた明日。