No.792 山 2016-07-08 | 版画 夏になると思い出す風景がある。 よく出かけていった場所。 ここでスケッチをした。 子どもと遊んだ。 連凧をあげた。 愛犬を走らせた。 近くの温泉にも入った。 …。 黒い大地と山と畑と空と雲の大きな風景が大好きな場所。 今、どうなっているだろうか。 きっと変わらないだろうけれど、 あの橋がなくなって、 あの道が土砂で埋まって、 あの線路が消えて、 簡単にはいけなくなってしまった。 でも、きっとまた見ることができると信じている。 人間はまた橋をかけ、道を造り、線路をひく。