「冬ごもり…」
毎日新聞、今日の朝刊「季語刻々」から、松尾芭蕉の句。
「冬ごもりまた寄りそはんこの柱」
いくら暖かいとはいえ、やはり冬だから、ほぼ家の中にいるわけだし、気分はよく分かる。
ましてや江戸時代、「冬ごもり」という語はぴったりなのだろう。
僕もほぼ家の中でこもっている。
柱の代わりに、タンスだったり、壁だったりしているが、似たようなものだ。
昨日は久しぶりに、外で作業。
外で書いた半紙等や道具類を置きっぱなしだったのに、特に異常なし。
穏やかなものだ。
それをよいことに、またそのまま揮毫する。
この半紙は、「白連」という中国の半紙。(写真の聯は本画箋紙の切れ端)
学生時代にこの紙で臨書を繰り返していた。
整理していたら出てきたので使ってみた。
つまり、45年も前の紙だが、しっかり枯れて案外書きやすい。
ただ、筆はイチジクの切り口に墨を塗ったそのまま。ガチコチのバサバサなやつ。
墨を入れに至っては、セメントが入っていたもの。
最近は頓着なくなってきた。それはそれで面白い。
この句を4枚書いて、それからもう一句。
これで、今日の外での書はおしまい。
だいたい午前中の一仕事で、その日はやめておく。
無理はしない。電池がきれる。
あとは、いつもの所で柱に寄りそって日向ぼっこしながら、ゆっくりだよ。