前回に引き続き、横浜で薔薇が美しいスポットを巡ります。
関東は梅雨入りして今日なんか肌寒い…ちょっと前は30度超えしてたってのに、今年は気温の落差激し過ぎるよ。
今年の薔薇シーズンは急激な暑さの影響を受けて短く終わった印象。
…前置きはさて置き、今回採り上げる薔薇スポットは、横浜市で最も有名な「山下公園」です。
●薔薇の綺麗なスポット…「山下公園」
横浜港に面し、横長に整備された公園。
敷地面積は74,121平方メートル、端から端までの距離は、みなとみらい線一駅間分の距離に相当します。
実は関東大震災からの復興事業として、瓦礫を埋め立て造成したとの事。
震源に最も近かった横浜は、東京以上に街が壊滅したそうで…現在の横浜の姿からは窺い知れない歴史です。
平成28年4/1にリニューアルオープン、「未来のバラ園」をテーマに、古い種から新しい種へ薔薇の花壇を構成し、未来へ続く横浜の歴史をイメージしたのだとか。
公園内に植えられた薔薇は約160種1,900株、氷川丸が係留されてる船着場前に集められ、5月の来訪客の目を楽しませています。
ちなみに薔薇園の隣の「おまつり広場」・「世界の広場」では、週末毎にライブや飲食フェア等を開催している…イベント会場としても重宝されてる場所なのです。
↑公園後ろにはハイクオリティなホテルが数軒並んでいます。
その内の1軒「ホテルニューグランド」は、横浜の歴史を語るのに欠かせない1ピース。
●薔薇の綺麗なスポット…「ホテルニューグランド」
昭和2年12月1日に開業した、横浜を代表するクラシックホテル。
関東大震災で瓦礫と化した横浜には仮の宿泊所しかなく、船で来日する外国人客から「テントホテル」と揶揄される屈辱を受けたそう。
外国人に笑われないハイクオリティなホテルの建設は、横浜市民の願いを受けて実現され、名称は一般公募で「ホテルニューグランド」に決定したのです。
「(横浜に出来た)新しい大きなホテル」は、その後マッカーサー元帥、チャーリー・チャップリン、ベーブ・ルース等々、外国からの著名人をもてなした事で、日本中に知られるホテルに成長して行きました。
日本の洋食文化を広めた貢献でも知られており、シーフードドリア、スパゲッティナポリタン、プリン・ア・ラ・モードはこのホテル発祥と云われてます。
館内の「コーヒーハウス ザ・カフェ」では、昔のレシピ通りに作った上記3品を頂けるのだそう。
↑ホテルニューグランドのシンボルになってる本館の大階段と、薔薇が美しい中庭。
隠れた薔薇の名スポットで、カフェタイムを過ごすのも素敵。
夕刻以降の中庭は照明が点され、益々ロマンチックな雰囲気です。
…再び山下公園に戻ります。
↑写真後方に写るタワーは、横浜港のシンボルの1つ、「横浜マリンタワー」。
1961年1月15日に開館して以来、横浜の海と街を見下ろして来ましたが、現在は改修工事の為休業中…営業再開は2022年4月以降を予定してるそうです。
その前の花壇に建ってる鐘は「エル・カミーノ・レアールのミッションベル」と呼ばれる物で、横浜市の姉妹都市サンディエゴからの寄贈品との事。
サンディエゴ市内の「スペイン国王の道」に設置されてるミッションベルの複製品だそうです。
↑日本大通り駅方面に公園の端まで歩いて行くと、「インド水塔」が建っている…こちらは在日インド人協会からの寄贈品との事。
関東大震災が起きた当時、被災した横浜在住インド人を救済しようと、横浜市民が住宅の手当て等に力を注いだ事への感謝を篭め、更には同胞の慰霊目的で、在日インド人協会が公園内に建立したのだとか…美談ですね~。
モスク風の屋根の付いた水飲み場は、撮影スポットとして人気高いです。
「赤い靴はいてた女の子像」は、インド水塔とミッションベル間の中ほどの位置、海に対面するように建っています。
大正11年(1922年)、野口雨情氏が作詞し、本居長世氏が作曲した童謡「赤い靴」に登場する女の子をイメージして建てた像で、赤い靴記念文化事業団からの寄贈品との事。
横浜土産のモチーフにされるほど知られる「赤い靴」ですが、歌詞の内容が実話か嘘かで長い事議論されています。
「異人さんに攫われた」って意味で誤解し、歌に恐いイメージ持ってる人も多いとか。
↑ローズガーデンのバックに浮かぶ「氷川丸」、航海を終えた後この山下公園に係留保存されています。
☆「日本郵船氷川丸」…日本郵船が1930年にシアトル航路用に建造した12,000t級貨客船。
太平洋戦争時の苦難を潜り抜け、当時の雄姿を現代に遺す歴史の証人。
戦後も貨客船として活躍し、30年間航海し続けたというのだから凄い、受験合格祈願スポットとして人気有るんじゃないでしょうか?
2016年、国の重要文化財指定を受けました。
船内は博物館になっていて、当時の客船の内装等、見学する事が出来ます。
10:00~17:00(入館は16:30迄)までの開館で、通常月曜が休館日、入館料についてはHPを御覧ください。
↑こちらは今年の5月5日、山下埠頭に入港した「ノルウェージャン・ジュエル」。
アメリカのNCL(ノルウェージャン・クルーズ・ライン)が運航するクルーズ客船です。
2005年8月4日にドイツのマイヤー・ヴェルフトで竣工、船名はアメリカのトランプ大統領の妻、メラニア・トランプ夫人が付けたのだそう。
他にも、横浜港では沢山の大型船を観る事が出来る…それについてはまた次回。
↓今年5月に山下公園で開催された「花壇展」出品作品の一部。
時間が無くてあまり観て廻れなかったのですが、公園内に21もの小花壇が並んでいて、とっても綺麗でした。
事前に調べて行くんだった…風車の花壇を観た人が、「ハウステンボスみたい」との感想を出してて、ちょっと嬉しく思った。
花の綺麗なパークとしてハウステンボスも知られてるんだなあって。
↑薔薇だけでなく、一年中季節の花で彩られる山下公園、今頃は紫陽花が美しい事でしょう。
【続】
関東は梅雨入りして今日なんか肌寒い…ちょっと前は30度超えしてたってのに、今年は気温の落差激し過ぎるよ。
今年の薔薇シーズンは急激な暑さの影響を受けて短く終わった印象。
…前置きはさて置き、今回採り上げる薔薇スポットは、横浜市で最も有名な「山下公園」です。
●薔薇の綺麗なスポット…「山下公園」
横浜港に面し、横長に整備された公園。
敷地面積は74,121平方メートル、端から端までの距離は、みなとみらい線一駅間分の距離に相当します。
実は関東大震災からの復興事業として、瓦礫を埋め立て造成したとの事。
震源に最も近かった横浜は、東京以上に街が壊滅したそうで…現在の横浜の姿からは窺い知れない歴史です。
平成28年4/1にリニューアルオープン、「未来のバラ園」をテーマに、古い種から新しい種へ薔薇の花壇を構成し、未来へ続く横浜の歴史をイメージしたのだとか。
公園内に植えられた薔薇は約160種1,900株、氷川丸が係留されてる船着場前に集められ、5月の来訪客の目を楽しませています。
ちなみに薔薇園の隣の「おまつり広場」・「世界の広場」では、週末毎にライブや飲食フェア等を開催している…イベント会場としても重宝されてる場所なのです。
↑公園後ろにはハイクオリティなホテルが数軒並んでいます。
その内の1軒「ホテルニューグランド」は、横浜の歴史を語るのに欠かせない1ピース。
●薔薇の綺麗なスポット…「ホテルニューグランド」
昭和2年12月1日に開業した、横浜を代表するクラシックホテル。
関東大震災で瓦礫と化した横浜には仮の宿泊所しかなく、船で来日する外国人客から「テントホテル」と揶揄される屈辱を受けたそう。
外国人に笑われないハイクオリティなホテルの建設は、横浜市民の願いを受けて実現され、名称は一般公募で「ホテルニューグランド」に決定したのです。
「(横浜に出来た)新しい大きなホテル」は、その後マッカーサー元帥、チャーリー・チャップリン、ベーブ・ルース等々、外国からの著名人をもてなした事で、日本中に知られるホテルに成長して行きました。
日本の洋食文化を広めた貢献でも知られており、シーフードドリア、スパゲッティナポリタン、プリン・ア・ラ・モードはこのホテル発祥と云われてます。
館内の「コーヒーハウス ザ・カフェ」では、昔のレシピ通りに作った上記3品を頂けるのだそう。
↑ホテルニューグランドのシンボルになってる本館の大階段と、薔薇が美しい中庭。
隠れた薔薇の名スポットで、カフェタイムを過ごすのも素敵。
夕刻以降の中庭は照明が点され、益々ロマンチックな雰囲気です。
…再び山下公園に戻ります。
↑写真後方に写るタワーは、横浜港のシンボルの1つ、「横浜マリンタワー」。
1961年1月15日に開館して以来、横浜の海と街を見下ろして来ましたが、現在は改修工事の為休業中…営業再開は2022年4月以降を予定してるそうです。
その前の花壇に建ってる鐘は「エル・カミーノ・レアールのミッションベル」と呼ばれる物で、横浜市の姉妹都市サンディエゴからの寄贈品との事。
サンディエゴ市内の「スペイン国王の道」に設置されてるミッションベルの複製品だそうです。
↑日本大通り駅方面に公園の端まで歩いて行くと、「インド水塔」が建っている…こちらは在日インド人協会からの寄贈品との事。
関東大震災が起きた当時、被災した横浜在住インド人を救済しようと、横浜市民が住宅の手当て等に力を注いだ事への感謝を篭め、更には同胞の慰霊目的で、在日インド人協会が公園内に建立したのだとか…美談ですね~。
モスク風の屋根の付いた水飲み場は、撮影スポットとして人気高いです。
「赤い靴はいてた女の子像」は、インド水塔とミッションベル間の中ほどの位置、海に対面するように建っています。
大正11年(1922年)、野口雨情氏が作詞し、本居長世氏が作曲した童謡「赤い靴」に登場する女の子をイメージして建てた像で、赤い靴記念文化事業団からの寄贈品との事。
横浜土産のモチーフにされるほど知られる「赤い靴」ですが、歌詞の内容が実話か嘘かで長い事議論されています。
「異人さんに攫われた」って意味で誤解し、歌に恐いイメージ持ってる人も多いとか。
↑ローズガーデンのバックに浮かぶ「氷川丸」、航海を終えた後この山下公園に係留保存されています。
☆「日本郵船氷川丸」…日本郵船が1930年にシアトル航路用に建造した12,000t級貨客船。
太平洋戦争時の苦難を潜り抜け、当時の雄姿を現代に遺す歴史の証人。
戦後も貨客船として活躍し、30年間航海し続けたというのだから凄い、受験合格祈願スポットとして人気有るんじゃないでしょうか?
2016年、国の重要文化財指定を受けました。
船内は博物館になっていて、当時の客船の内装等、見学する事が出来ます。
10:00~17:00(入館は16:30迄)までの開館で、通常月曜が休館日、入館料についてはHPを御覧ください。
↑こちらは今年の5月5日、山下埠頭に入港した「ノルウェージャン・ジュエル」。
アメリカのNCL(ノルウェージャン・クルーズ・ライン)が運航するクルーズ客船です。
2005年8月4日にドイツのマイヤー・ヴェルフトで竣工、船名はアメリカのトランプ大統領の妻、メラニア・トランプ夫人が付けたのだそう。
他にも、横浜港では沢山の大型船を観る事が出来る…それについてはまた次回。
↓今年5月に山下公園で開催された「花壇展」出品作品の一部。
時間が無くてあまり観て廻れなかったのですが、公園内に21もの小花壇が並んでいて、とっても綺麗でした。
事前に調べて行くんだった…風車の花壇を観た人が、「ハウステンボスみたい」との感想を出してて、ちょっと嬉しく思った。
花の綺麗なパークとしてハウステンボスも知られてるんだなあって。
↑薔薇だけでなく、一年中季節の花で彩られる山下公園、今頃は紫陽花が美しい事でしょう。
【続】