ばぶちの仕事しながら司法試験を突破し弁護士になりました

仕事をしながら司法試験に合格したばぶち(babuchi)の試験勉強記録+その後です。

債権者代位権

2011年05月22日 01時25分07秒 | 民訴法
債権者が訴えを提起して債権者代位権を行使した後、債務者が、訴訟物たる第三債務者に対して有する債権を合意解除できるか。


債権者代位権を行使した債権者は、債務者から債権者に管理権が移りますので、債務者の法定訴訟担当になります。


債権者代位権を行使した債権者は、法定訴訟担当となることから、
管理権を有すること、すなわち、債務者は管理権なく当事者適格を喪失しているといえること、
から、債務者が債権を行使することは許されず、合意解除をすることも許されないというべきである。

実体法上なら、

反論として
債務者にとっては自己の債権である以上、本来処分が自由に認められることから、合意解除も自由に認められるとも考えられます。

しかし、
債務者は無資力であり、勝手に処分する必要性が認められないこと、
債務者が勝手に合意解除することは債権者が保全しようとした債権を喪失させてしまうこと、
という理由が挙げられるかもしれません。