怒濤の1ヶ月回顧、その2です。
珠洲市から帰ってきたその週は、本業ももたまっていて実に大変な1週間でした。
6月21(土)はアトラクションのはしご(尺八・笛)です。
この日は庄川の鮎の解禁日だそうで、地元砺波市の「鮎や」さんで民謡アトラクションです。
「庄川小唄」と「こきりこ節」、「麦屋節」の3曲だけですが、地元テレビ局が取材に来ていて、ちょっと緊張しました。
「庄川小唄」は、一昔前に作曲された演歌調の曲です。
もともとはオーケストラバックで凝った編曲がしてあって、半音ばかりの尺八泣かせの曲なのです。
頑張って暗譜したつもりでしたが、何カ所か飛びました・・・反省。
演奏終了後鮎づくしの食事と鮎の塩焼きが出ましたが、すぐに次のステージに向かうため大急ぎで食べます。
塩焼きは数匹しか食べられませんでした・・・残念。
「鮎や」のアトラクション終了後は、そのまま着物で車を運転すること約10分、夢の平の「コスモス荘」へ。
50回忌法要の席での民謡アトラクションです。
50回忌は楽しくワイワイやるものだと聞いてはいましたが、民謡アトラクションの依頼があるとはちょっとびっくりでした。
こちらはめでたい曲づくし+私の津軽三味線独奏という演目でした。
外は夢の平らスキー場です。
秋には一面のコスモス畑になります。
翌6月22日(日)
毎年お招きいただいている、南砺市の「藤本わかば会」さんのゆかたざらいです。
例年本番の1週間前に行われるリハーサルに参加できなかったので(珠洲市へ行っていたので出られなかった)、ほぼぶっつけ本番のような感じです。
こちらは会主の先生も尺八を吹かれるので、私はほぼ全体の2/3ぐらいを受け持ちました。
全部一人で吹くよりは楽なのですが、尺八の座っている位置がどうしても出入りする三味線の通り道になるために、1曲終わるごとに立ったり座ったりを繰り返さなくてはならないので、結構大変でした。
私の担当した曲目。
・ひなぶり三番そう
・隠岐祝い音頭
・農兵節
・紅花摘み唄
・新さんさしぐれ
・といちんさ
・喜代節
・秋田音頭
・道南口説
・秋田小原節
・能登麦屋節
・出雲木遣り唄
・五箇山追分
・四つ竹節
・麦屋節
・あがらしゃれ
・津軽甚句
・十日町小唄
・市川文珠
・さんさ時雨
・弥栄節
・南部酒屋もとすり唄
・伊勢音頭
・下関ふくばやし
・広島木遣り音頭
・ことぶき音頭
こちらは藤本流の会ですので、米谷流の尺八とは親戚みたいなもの。
下関ふくばやしは初めてだったので、しっかり練習しましたが、他は特に苦労する曲もなくて、すんなりと終わりました。
こちらの「藤本わかば会」は、三味線が素晴らしいんです。
一緒に行っていた佐藤松子流の先輩に、「ウチの会もこんな合奏やってみたいねぇ・・・」と話したところ、やりたいのは山々なのだけどいろいろと問題が多くて・・・という話でした。
でもやってみたい・・・
これだけの人数がいると、三味線の数も半端じゃありません。
決して三味線屋さんの展示会ではありませんが、壮観です。
会主の胡弓独奏です。
こちらの会の打ち上げは、カラオケ禁止ですべて生伴奏。
いつものことながら、ゆっくり飲んでいる暇はありませんが、民謡の会ならこうあるべきだと思います。
というわけで、怒濤の1ヶ月の第2弾も無事に終了したのでした。
第3弾に続く。