三味三昧 笛三昧

津軽三味線奏者、笛・尺八奏者、たまに胡弓奏者、なぜかアマ無線家
音楽好き趣味三昧人間「くまりん」のお気楽日記です

尺八づけの週末~後編

2012年05月30日 01時53分46秒 | 民謡・尺八・笛

尺八づけの週末~怒濤の後半戦です。

27日(日曜日)
この日は、加賀山流家元の加賀山昭先生から直々に頼まれた「能登麦屋節全国大会」の尺八固定伴奏で、おとなり石川県輪島市へ向かいます。

輪島までは約2時間と考えて、早朝5時45分に自宅を出発します。
早朝で交通量も少なくて、快調に走って予定通り約2時間で輪島市文化会館に到着。
すぐにゲストコーナーのサウンドチェックが始まりました。

ゲストコーナーでは加賀山昭家元先生の「佐渡おけさ」と「福光めでた」の笛、「青田もどきメドレー」の尺八、それから加賀山昭絵さんの「越前紙漉き唄」の尺八を吹くことに。

ところがここで大問題が発生。
去年のチャンピオンのアトラクションで、「本荘追分」と「正調なき荷方節」も吹いてくれ、と突然言われまして、「本荘追分」は何とか平気なのですが、「正調なき荷方節」は尺八唄。
三味線の入る普通の「なき荷方節」しかやったことが無くて、ゆゆしき問題になりました。
前もって聞いていれば練習してきたのに、突然言われてもねぇ・・・
唄は何度か聞いたことがあるので、何とか唄に付いていくことはできても、前奏と間奏はどうするのよ~。
でもここで引き下がるわけにはいかないので、急遽M先生に前奏を口ずさんでもらってそれをぱっぱっとロツレチの楽譜にして、何とか間に合わせることにしました。

というすったもんだもあったので、あっという間に開演の時間。
心の準備もできていないうちに大慌てで着物を着て、ステージに出たらすぐに幕が上がりました。

のど自慢参加者は100人ちょっと。
尺八は私と金沢から来られた先生の2人で担当します。
予選~本戦を入れるとひとり当たり60~70人分の伴奏をしたことになります。
はじめは4~5人毎に伴奏を交代していましたが、最後は2人ともにバテバテになって、2人毎に交代して何とか乗りきりました。

能登麦屋節は、唄の音域が低めなので、女性の方だと1尺6寸~1尺2寸あたりの調子になります。
おまけに尺八は「リ一」の曲になるので、その2度短い尺八で吹くことになります。
といってもそんな短い尺八は持っていないので、「レ一」とか「ツ一」の手で吹くことになります。
「レ一」だと5度長い管で吹くことになって1尺2寸なら1尺7寸の管で吹きます。
私は7孔の尺八ですので、「ツ一」の方が吹きやすく、同じく3度長い管で、1尺2寸なら1尺5寸の管で吹きます。金沢からお越しの先生は「レ一」で吹いておられました。
と言っても皆さんわからないでしょうけど、尺八はいろんな吹き方があるのですよ・・・実に奥が深い。
三味線もそんな高い調子では弾けないので、二上りのまま5度低い調子で変わった手で弾くことになります。

短いお昼休みに弁当をかき込んで、トイレにいこうと思ってちょっとステージを覗いたら、すぐに去年のチャンピオンの「正調なき荷方節」だと言われて大慌てで走り書きをした譜面を持ってステージへ。
何とか無事に吹くことができましたが、今朝言われて大慌てで譜面を書いて吹いたとは皆さん思っていないでしょうねぇ、綱渡りのようなスリリングな経験でした。
これを教訓に富山県の代表的な尺八唄の「正調なき荷方節」と「布施谷節」ぐらいはいつでも吹けるようにしておかなくてはいけないなぁ、と思いました。

今年のチャンピオンは金沢市の男性の方。
表彰式の後のチャンピオンの唄は、私が伴奏することになり、尺八前奏から吹かせていただきました。
一日中ドタバタでしたが、良い経験をさせていただきました。

写真を撮る暇もなかったので、表彰式の時に大急ぎで玄関先と客席を回って撮りました。









「能登麦屋節全国大会」終了後は、七尾市の和倉温泉に移動して、民謡アトラクションです。
ちょっと時間に余裕があったので、のんびりと下道の能登島経由で和倉温泉へ。
いつもお世話になっている「華の会」の踊りの地方伴奏です。

いつもと同じ、「麦屋節」「こきりこ節」「といちんさ」「福光めでた」「帆柱起し祝い唄」「越中おわら節」の富山県民謡のステージです。
能登麦屋節で疲れ果てていたのですが、何とか気力でステージを終了。
一風呂浴びてから帰路に着きました。
朝6時前に自宅を出てから、帰り着いたのが午後11時半、実に長い一日でした。


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尺八づけの週末~前編

2012年05月29日 00時39分27秒 | 民謡・尺八・笛

尺八吹きっぱなしの週末でした。
まずは前半戦、26日土曜日のことから。

来月南砺市で行われる、藤本流わかば会のゆかたざらい会に、尺八で賛助出演することになりましてそれの音合わせです。
会主の先生と1対1で、自分担当の30曲弱をチェックをするのですが、なかなか緊張します。
なんせ藤本流総師範の超ベテランの大先生で、尺八も都山流の大師範ですので、いい加減なことはできません。
先生の三味線に合わせて1曲ずつ細かいチェックをしながら3時間弱、ほどよい緊張感の中無事に音合わせは終了しました。
こういうパターンの音合わせは大変良い勉強になります。

以前はずっと私の尺八の師匠が、こちらの会に賛助出演していたのですが、数年前に事故で入院されてからは地元の尺八奏者の方にピンチヒッターをお願いされていたのだそうです。
しかし都山流の尺八奏者の方が自己流で民謡の尺八を吹かれても、藤本流の三味線とはなかなか合わないらしくて、結局私に白羽の矢が立ったのだそうです。
私の流派の米谷流尺八は、先代の家元が藤本流の出身なので、すべて藤本流の三味線譜に準拠して尺八譜が書かれています。
つまり特に何も言わなくても藤本流の三味線と米谷流の尺八はピッタリ合うようになっているのです。

というわけで、来月末に南砺市のヘリオスで公演がありますので、暇な方はぜひお越し下さい。



以下怒濤の後半戦につづく。

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快挙

2012年05月28日 23時45分21秒 | 民謡・尺八・笛

27日に行われた北日本民舞連のど自慢大会地区大会、なんと孫のmiyuが子どもの部で入賞して9月の決勝大会に出場することになりました。

3歳から私が無理矢理民謡を習いに連れて行って、それからはや3年半が経ちました。
4歳の時からはのど自慢にも出場開始しましたが、なかなか入賞とは程遠く、今年もだめかなぁと思っていたところでした。
子どもの部とは言っても中学生以下の部なので、今年小学校1年生のmiyuには強豪揃いのこの部門で上位3人に入って県大会に出場するなんて至難のことです。

予選大会は計4回行われて、各回の上位3人ずつ、計12人が決勝大会に出場できます。
子どもの部は30人以上がエントリーするので、ほぼ3人に1人が決勝大会に残ることになりますが、やはりほぼ小学校高学年~中学生の天下なのです。
そこを2回目の地区大会で入賞するなんて、爺もビックリでした。

民謡の先生のお孫さんがmiyuの2つ上の3年生で、いつも彼女を目標にして頑張っています。
歳も近くてちょうど良い目標があって、ラッキーだったのもあるようです。
これからももっともっと頑張って欲しいと思う親バカならぬ爺バカでした。



保育園の頃は色白でぽちゃぽちゃだったのですが、小学校に入ってから、運動会の練習などで屋外にいることが多くなって陽に焼けて良い色になってきました。


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めったに書かない本業ネタ

2012年05月25日 00時50分04秒 | 歯科技工

めったに本業ネタは書かないのですが、実はこの1ヶ月ほど大変な日々が続いていたのです。
専門のことですので、興味のない方はパッパッとスルーしてください。

実はインプラントの大きなケースを2つばかり抱えて、すったもんだしていたのです。
そのうちの一つがこれです。





これで完成ではなく、実はプロビジョナル(俗に言う仮歯)です。
無歯顎の上顎に、インプラントが7本埋入されていて、その上にテンポラリーのフルブリッジを作ります。
テンポラリーなので、簡単にレジンで作れば良さそうなものですが、できれば半年~1年は筋肉のリハビリをしなくてはならないそうなので、金属の裏装をして硬質レジンで作りました。
半年~1年後にチタンのフレームで完成補綴物を作ります。
いい加減なところなら、これで完成補綴物と言ってもおかしくないと思いますが・・・(笑)

フィクスチャーの埋入方向があまり良くなくて、前歯の切縁や唇面にアクセスホールが出てしまいました。
これは私の責任ではありませんので、デンティストの責任でCR等で塞いでもらうように言いました。
しかしここまでこぎ着けるのは大変でした。
インプラントの歯科技工っていうのは、とにかく面倒で時間がかかる割りにはあまり儲からないのです。
本業も副業も半ばボランティアみたいなもんです・・・

これとは別に下顎6前歯のインプラントもあって、実にハードな1ヶ月だったのでした。
当然約束した芸能活動は休むわけにいかないし、お弟子さんの稽古も付けなくてはいけないし。
本業も芸能活動も、有能な弟子が必要です・・・


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名古屋大会テープ審査

2012年05月23日 22時26分59秒 | 津軽三味線
今月末が締め切りの、名古屋大会のテープ審査用の録音ですが、ようやく今日投函しました。
去年はもっとぎりぎりの提出だったので、今年はまだすこし余裕があります。

去年から審査用の曲は「六段」か「曲弾き」のどちらかという事になりましたが、私はこだわって「六段」で提出しています。
そう、簡単そうで難しい、超基本の六段なので。
前年度の順位が各部門3位までの人はテープ審査免除なのですが、去年の私は壮年男性の部4位だったので、今年も審査の対象なのです。

実は一昨日に5~6テイク録音して、そのうち一番まともなのをCDに焼いて、さぁ送ろうかと思って要項を見直したところ、C#(5本)で録音することと書いてあり愕然となりました。
最近はずっとC(4本)で練習していたので、ついうっかりそのままの調子で録音してしまっていました。
どうも最近凡ミスが多い私です。

気を取り直して昨日もう一度10テイク録って、何とか提出用のCDが完成。
だいたい何テイク録っても、最初のが一番良いことが多いのですが、昨日は珍しく最後の10テイク目が一番出来が良かったのでした。
六段ばかり真剣に10回も弾くとさすがに疲れます・・・

これで後は結果を待つだけです。


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となみ散居節保存会総会

2012年05月21日 00時07分59秒 | 民謡・尺八・笛

19日土曜日は、「となみ散居節保存会」の総会でした。

新参者の私はずっと会員名簿の末席だったのですが、新入会員が1名あったので一つ繰りあがりました。
総会の後は恒例の宴会となりまして、余興では相変わらずの出ずっぱり。
たまたまお稽古の後に直行して津軽三味線も持っていたので、津軽あいや節や津軽よされ節も弾かされて、大忙しでした。
最後に「となみ散居節」の大合唱で散会となりました。





散会といっても、その後は2次会、3次会・・・・と延々と続いて、お開きは午前3時を回っていました。
当然自宅に帰れるはずもなく、K先生のお宅で泊めていただきました。
いつもいつも申し訳ありません。

今年の「散居節のど自慢大会」は、9月30日に砺波市文化会館小ホールで行われます。
ローカルなのど自慢大会なので、ちっょと頑張れば入賞のチャンスもあります。
我こそはと思う方はぜひ挑戦してみてください。
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ボランティア演奏

2012年05月19日 04時09分24秒 | 津軽三味線

昨日は、今週2件目のボランティア演奏に行ってきました。
前回は「ひまわり一座」の一員としてでしたが、昨日は箏のお姉さん達に混ざっての演奏でした。

GW後てんやわんやだった本業もようやく峠を越したのですが、寝不足と過労が続いて体調は最悪。
栄養ドリンクを飲んで気合いを入れて、息子の家から目と鼻の先の高岡市の某公民館へ向かいます。

この日は地区の老人会のアトラクションです。
演目は以下の通り。

・荒城の月・21(箏三重奏)・・・私は写真係
・津軽三味線独奏・・・津軽じょんから節新節、津軽じょんから節中節
・メインイベント「つるのおんがえし」(私は尺八+うた)

みんなでうたってみようコーナー
・茶摘み(私は尺八、以下おなじ)
・星影のワルツ
・こきりこ節
・上を向いて歩こう



荒城の月・21演奏中


津軽じょんから節演奏中


津軽三味線は、お話しを少ししてからじょんからの新節と中節を弾きました。
毎回大会後はガクッと練習量が減るのですが、今回はGWの津軽遠征後もしっかり三味線を弾きまくっていたので、なかなか調子が良くて、あまりミスもなくうまく弾けました。

「つるのおんがえし」は皆さんミスが多かったようですが、全体的にまとまっていて良かったと思います。
私は朝の出がけに一度CDに会わせて練習していったのが良かったのか、ほぼ無難に吹くことができました。

楽譜が無くて、旋律を探りながら吹いた「みんなでうたってみよう」コーナーも、スリリングながらほぼ無難に終了。なんせ、4曲ともキーが違うので、ヒヤヒヤものでした。

ボランティア演奏終了後近くのレストランで、箏の先生からランチをご馳走になりました。
ひょっとして先生の自腹なのでしょうか・・・ごちそうさまでした。

先日某邦楽器店で、「つるのおんがえし」を一度聞いてみたいという話を聞きました。
先生にこの話をしたところ、そのうち高岡か氷見あたりで、一般の人にもお聞きいただけるような企画をしたいということでした。ぜひお楽しみに。



 
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100歳の誕生会

2012年05月16日 18時19分19秒 | 民謡・尺八・笛

今日は高岡市内の某病院へ「ひまわり一座」の一員としてボランティア演奏に行ってきました。

入院されているおばあちゃんが100歳の誕生日を迎えられるということで、そのお祝いの会です。
私は津軽じょんから節の独奏を弾きました。。
それから、最後にこのおばあちゃんが「炭坑節」を唄いたいと仰るのでその伴奏です。

誕生会が始まる前に、おばあちゃんにちょっと一節唄っていただいて、大体の音の高さを見極めて、2尺4寸で弾いたのですが、まだちょっと高かったようで一番高いところが出なかったようです。
ところがこの100歳のおばあちゃん、その部分だけオクターブ低く唄われて、その部分が過ぎるとまた元の高さへ戻って全く音程を外すことなく唄われました。

これには私ゃビックリ、なかなか若い人でもこんなに器用に唄えるもんではありません。
歌詞も3題間違えなく唄われまして、大したおばあちゃんです・・・。
頭脳明晰で足腰もしっかりしておられて、感心しました。


ひまわり一座座長の南京玉すだれです。

平日の日中にイベント等が入ると大変です。
さて、今から本業に復帰します。


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尺八ばかりの日

2012年05月15日 01時37分02秒 | 民謡・尺八・笛

昨日は尺八の音合わせが2件。
久々に三味線はお休みの一日でした。

午前中は、箏のお姉さん達のところへ。
今週金曜日に行われるイベントの音合わせです。
以前演奏した「つるのおんがえし」の復習と、あとは老人会向けの曲の練習を数曲。
「つるのおんがえし」はしばらく間があいていたのですが、なんとなく無難に吹けました。
老人会向けの曲は、キーだけわかっていて、譜面無しで合わせましたが何とかうまくいきました。
音大の邦楽科でも出ていれば、このキーならどの長さの尺八で、どの調子で吹けば良いかとかがすぐに解るのでしょうけど、なんせアマチュアなものですから、即座にはわかりません。
以前にいい加減な一覧表を作ってみたのですが、こういう時のためにしっかりしたものを作らないといけないなぁ、と思った次第です。

夜は、富山市の民謡の先生のところへ。
今月末にある、能登麦屋節全国大会のための音合わせです。
ゲストコーナーの曲の音合わせが数曲と、能登麦屋節の固定伴奏の音合わせです。
昔は近寄り難かった先生ですが、今回声を掛けていただいてありがたい限りです。
何とかこちらもちょっと手直しをしただけで無事に終了、一日尺八ばっかりの日でした。

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創立100周年だそうです。

2012年05月13日 01時08分02秒 | 津軽三味線

青森遠征から帰ってきてから、この時期にしては珍しく本業が忙しくて徹夜続きの1週間でした。

昨日は師匠のお伴で、高岡市内のホテルで総勢6名で演奏してきました。
高岡市内の某小学校の創立100周年の記念式典です。
高岡の街中の小学校で、最盛期には1000人以上の子供達が学んでいたそうですが、今はドーナツ化現象で100人ちょっとの生徒数なのだとか。
どうしても旧市街地の小学校というのは、このような傾向があるようです。
ちなみに私の義理の父もこの小学校の卒業生なのだそうです。

大体ホテルの宴会のアトラクションというと乾杯の後の余興で、騒々しい中の演奏になるのですが、今回は来賓挨拶の後、乾杯の前の演奏でした。
当然100人以上のお客さんはシーンと集中して聞いてくださって、ほどよい緊張感で実に気持ち良く演奏することができました。

当初は6分間1本勝負で、じょんから新節の合奏曲の中に師匠の独奏が入るということだったのですが、急遽10分までなら大丈夫ということになり、私の独奏も入れることになりました。
まぁある程度予想はしていましたが・・・・(笑)
合奏だけだからということで、3番手の三味線を持っていったのですが、こういう事になるのなら2番手か1番手を持っていくべきでした。ちょっと残念。
まぁそれでもお客さんには喜んでいただけたようで、久々に満足感のあるアトラクションでした。

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2012津軽遠征顛末記

2012年05月08日 22時08分28秒 | 津軽三味線

今年も弘前・金木の津軽三味線全国大会に出場するために、GWに津軽遠征をしてきました。
ここ数年師匠とは別の単独行動をしていましたが、今年は師匠の兄弟子のYさんと二人で行くことになりました。
宿泊のホテルは、去年うっかりの大失敗をして弘前近郊ではゲットできなかったので、今年は万全を期して東横インの会員になって、しっかりと6ヶ月前に弘前駅前のホテルを予約しておきました。


5月2日

できれば陽のある間に弘前まで行きたかったので、小松から来られるYさんの到着を待って午前6時に氷見の自宅を出発します。
欠陥車レガシィですが、高速道路の巡航では気にならず快適なので、今回も頑張ってもらうことにしました。
高速道路1000円均一のときは、遠回りして磐越道~東北道を走ったこともありましたが、交通量も多いし単調でかえって疲れるので、今回も日本海側をひたすら北上するルートです。

北陸道~日本海東北道の終点まで高速道路で一気に走ります。
このあとは国道7号を北上しますが、この1年の間に温海~鶴岡の間の高速道路が開通していて、若干の時間短縮になりました。そのまま酒田まで高速道路で抜けることができます。
秋田県内もほぼ8割ほど高速道路で抜けることができますので、8年前にはじめて津軽遠征をしたときに比べると大変楽になりました。

ただ高速道路が延びた分、市街地を通ることが少なくなり、食事をする場所の心配をしなくてはならなくなりました。
北陸道はそこそこSAも充実していますが、日本海東北道や秋田道は食事ができるようなSAがなくて、結局はR7沿線に点在する道の駅などに車が集中します。
道の駅は混んでいる上に大した食事もできないのでパス、以前から何度か利用したことのある象潟のガストに入りました。

順調に走り続けること11時間、無事午後5時過ぎに弘前駅前の東横インに到着。
近くの居酒屋で旅の疲れを癒して早めに就寝しました。


5月3日

弘前大会シニアの部に出場するため、会場の弘前市民会館へ向かいます。
弘前大会はこれが5回目です。
同行のYさんは、青森大会に出場するため、私より先にJRで青森へ向かわれました。
去年から弘前大会と青森大会の開催日が同じになって転戦ができなくなってしまい、完全に出場者が割れてしまっています。何とかならないものなのでしょうか。
素人考えでも、後発の大会が日程をずらすのが当たり前のような気もしますが、どうなのでしょうか。

ナビの言うままに走ると桜まつりの大渋滞に会うので、去年開拓したエスケープルートですんなりと会場へ到着。
弘前城の桜はほぼ散ってしまっていて、葉桜になっているところもあります。
お濠は桜の花びらで覆われてピンクの絨毯になっていますが、花はもう2~3日持って欲しかったところです。








会場に入ってほぼいつもの場所に陣取ります。だいたいみなさん毎年同じような所に陣取ってますので、挨拶をしたりしながら三味線を取りだしウォーミングアップをします。
歳のせいか、大切な左手人差し指の爪が裂けたようにボロボロになってくるので、たびたび瞬間接着剤で補強しながらのウォームアップです。
調子に乗って長い時間弾いていると左手薬指もがさがさになって妙に引っかかるので、こちらもヤスリで整形して瞬間接着剤で補強します。これも歳のせいでしょうか。

シニアの部は午前に半分、お昼休みをはさんで午後に半分と分かれています。
私は午後の部だったので、待ち時間の長いこと長いこと。多分これで集中が切れたのかもしれません。
順番が来て、演奏を始めてすぐに三味線の下にシャツの裾が挟まっていることに気がつきました。超初歩的なうっかりミスです。
三味線はシャツの裾と一緒にだんだん滑って外側に滑っていきます。だけどここで演奏をやめたらそれで終わり、何度か三味線を引き上げて体制を立て直しつつ演奏を続けましたが、その都度ツボもテンポも微妙に狂ってしまいます。
そのうち神経がそっちへ行ってしまっているもので、フレーズもあやふやになって適当に作曲したりして、過去最悪のボロボロの演奏で2分半が終了しました。

あまりにも自分が情けなくて情けなくて・・・・。ガックリ来て無理矢理遅めの昼食を詰め込んでいたら、胃が痛くなってくるし、最悪の状態で午後の部の観戦を続けました。
シニアの発表は例年よりかなり遅かったのですが、何とか48人中6位に入賞。
あんなボロボロの演奏で入賞なんて申し訳ないような気持ちです。
でも、かえってこれで来年はリベンジで頑張ろうという気持ちになりました。


5月4日

表彰式があるので、再び朝から弘前市民会館へ向かいます。
一日中皆さんの演奏をじっくりと聞いて、勉強です。
Yさんは、金木の熟年の部に出場するために、私の車に乗ってそのまま金木へ向かわれました。

団体戦、唄づけ、A級女性、A級男性と素晴らしい演奏を聞いて勉強します。
皆さん津軽じょんから節の速い演奏で素晴らしいのですが、今回チャンピオン三連覇の柴田雅人さんの津軽小原節、準チャンピオンの葛西頼之さんの津軽三下りは超別格で感激しました。



今回のステージには「絆」の文字が。



弘前市民会館は全面改装になり、来年は違う会場で行われるそうです。


Yさんが車に乗っていったので、帰りは市民会館から弘前駅前までぶらぶら歩いて帰りました。
早速先日入れ換えたスマホの地図が大活躍、自分の居場所もわかって便利なものですねぇ。



ちょっと洒落た時計店、以前何かの番組で見た記憶があります。



これまたレトロな感じの教会です。


5月5日

金木の一般B級戦です。
弘前のシニアは45歳以上ですが、金木の熟年は60歳以上なので、私は一般の部に出場します。
A級は超エキスパートクラスのトーナメント戦、B級は他の大会のA級と同じようなカテゴリーです。
金木は今回で8回目、勝手知ったる道を金木公民館へ向かいます。

1時間前なのに既に沢山の人たちが陣取っています。
しっかり集中したかったので、知ってる顔が見えないところに陣取ってウォーミングアップ開始。
弘前での失敗を踏まえて、初心に返ってしっかり集中します。

50人のエントリー中、ほとんどの人が津軽じょんから節を弾く中、天の邪鬼の私はここ数年金木では津軽よされ節を弾き続けています。
そうそう、津軽訛りの入った調子変わりの津軽よされ節なんですよ。
結果は、まさかまさかの10位で特別賞をいただきました。
速い細かい津軽じょんから節が全盛の中で、ちょっと大人の津軽三味線を弾いて、若いモンに一矢報いたかなと思います。
何も「津軽三味線早弾き絶倫テクニック大会」ではないので、私のようなこういうスタイルの三味線が通用すると言うことを示せただけでも満足です。
自分的には弘前の6位よりも、金木B級の10位の方が数倍価値があって嬉しかったです。



大條先生の講評中。
毎回のように、何の曲を弾いているか解らない曲弾きはダメだ、と力説されていました・・・んだんだ。


B級の表彰式の後、A級トーナメント戦を観戦します。
こちらのトーナメント戦は、各回戦で課題曲が違って、毎回津軽じょんから節以外の五大民謡の曲弾きが聞けるので、大変参考になります。
仁太坊賞は渋谷幸平さんが受賞されました。

チャンピオン決定の後、速攻で帰路に着きます。
例年通り、五所川原のエルムシティでお土産をぱっぱっと買ってから、弘前でYさんをピックアップ。
夜通し走り続けること12時間で、無事午前5時に自宅へ帰還しました。

今回入賞することができなかったら、来年は1年間休養・充電することにしようかと思っていたのですが、弘前での苦い失敗のリベンジもあるので、また来年も頑張ろうと考えています。


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弘前結果

2012年05月04日 22時16分18秒 | 津軽三味線
く昨日3日は弘前大会でした。
今年はシニア部門5度目の挑戦、ここ数年急にレベルが上がったシニアは常連の強豪揃いで、名前を見ただけで萎縮してしまうほどです。

自分の演奏を始めてすぐに三味線にシャツの裾を挟んでいることに気づきました。
当然三味線は外側に逃げていきます。
焦ってしまって、心ここに在らずの精神状態で、ツボは外す外すは、適当に作曲するはでぼろぼろの演奏でした。

絶対に入賞は無いと思っていましたが、6位入賞で小さいながらもトロフィーをいただきました。






こんな初歩的なミスがなかったら、もう1つ2つは上に行けたのではないかと思うと結果、残念な結果
また頑張って練習に励まないといけません、


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スマホデビュー

2012年05月01日 00時13分44秒 | しょーもない徒然日記

世の中の風潮に乗って、とうとうスマホデビューしてしまいました。

連休中なので空いているだろうと思って、近所のauショップへ行ってみると案の定お客さんも少なくて、すぐに対応してもらえました。
事前にネットでお薦め機種なんかをリサーチしてから行ったのですが、auのお姉さんもほぼ同じような機種を薦めるので、言われるがままにKYOCERAのDIGNOというのに機種変更しました。

簡単な基本操作を教えてもらって帰宅。
あとは暇を見てはちょこちょこ触って何とか最小限のことはできるようになりました。
なんせ歳のせいか、脳みそが硬くなってしまっていてダメですね。もっと柔軟でないとついていけません。





明日2日から津軽遠征。
ホテルで夜は三味線も弾けないので、せっせとこいつを使いこなせるように頑張ります。
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