黄昏れたフクロウ

黄昏が近づくとフクロウは飛び立つ準備を始めます。暗闇で木に激突。最近は夜目、遠目が効かなくなって来ました。

最も危険なゲーム

2006-12-02 | 外出、旅行
 「い、今の所、曲がるんじゃなかったの?」ダコタの副操縦士席で、車屋そば娘が叫んでいる。遅いんだよ、今頃そんなこと言ったって。車は急には曲がれない。でもぜんぜん問題ない。少々遠回りになるけど、次の交差点で曲がって、もう一度曲がって、もう一度、、、

 「あ、この道見たことある。さっきのとこ、ちゃんと曲がってたら、ここ通るのよね」それは単なる感想文ですか、それとも疑問文?なんか非難してる様にも聞こえるけど、、、 僻みだと?何じゃい、喧嘩うっとんのかい。こうやって危険なゲームに小さな火がつくのです。

 人類の黎明期、男性はしばしば獲物を追って旅に出ていた。しかし、首尾よくマンモスを倒せても、方向音痴では家に帰りつくことは無い。このような男は野垂れ死にするしかなかったのです。こうして鋭い方向感覚を持つ男だけが生き残り、現在の男になっている。つまり、男性を男性たらしめている能力がこの方向感覚と言えます。

 もうお分かりと思いますが、方向感覚に疑問をはさむような発言は、男性の全否定につながるのです。わざと喧嘩したいので無ければ、封印することをお勧めします。この場を借りてついでに申し上げますと「バック下手ね」もやめていただけるとうれしいのですけれど。

 米国の公共ラジオ放送NPRでCar Talkというトーク・ショウを放送している。日本でも駐留米軍が土曜日の朝、8時5分からAM810kHzで放送している。最近ではインターネットでも聴取できるようだ。

 トムとレイの兄弟が、車に関する電話相談を受けるという番組である。大体は技術的質問が多い。「左にハンドルを切ると右後ろからギーギー音が聞こえるけどどうしたもんか」とか、「1972年型フォード・ピントのガソリンタンクに、缶きりのような物が付いているけど、ほっといていいか」のような質問に、ユーモアを交えて答えていく。女性からの質問も半分くらいあるが、技術的質問では無いものもあり、実はこの方が面白い。

リスナー:「彼が道を間違えた時、どうやって伝えたらいいのか分からなくって困っています。いつも喧嘩になってしまうのですけど」
レイ:「自動車が発明されて100年、いまだに解決できていない問題ですね。」
トム:「彼が気が付くまで放っておくしかない」
リスナー:「でも、目的地に着かないですし」
レイ:「『ふうっー』てため息ぐらいかな、言っても安全なのは」
トム:「そう『ふうっー』だけね」
リスナー:「『ふうっー』」

 愛機ダコタにはソニー製ナビが装備されている。さっきから、しきりに「ルートが変わりました」「ルートが変わりました」と叫んでいる。フッフッ、ルートは変えたんだよ、わざとなんだよ、ナビ君。さっさと再ルートしてくれよ。隣から『ふうっー』とため息が聞こえたような気がするけど、、、



ここをクリックしてblog投票お願いします。




最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
方向音痴の私 (siba)
2006-12-03 09:07:37
もしかしたら違ってない?なんて
助手席から「あらッ」とか「えッ」とかも
うっかり言わない方が良いかもしれません。
「何ッ!」って横を向かれて事故になりかねません。
確かに危険です。
大抵の場合は私が間違ってますけど…。


返信する
「あらッ」とか「えッ」をお願いします (kumasan114)
2006-12-03 09:57:37
sibaさん
 こんにちは、コメント有難うございます。

 地図が読めないというのは本当かどうか分かりませんけれど、女性が道を覚える能力には驚嘆させられてます。一度通った事のある道では、「もうすぐ行くと『おいしい学校』の看板が在って、赤い壁のお寺が出てくるのよね、、、、」神がかり的ですね。

 私の道の覚え方は「消火栓のそばにローソンがあって、ダックスフントがキャンキャン鳴いていた交差点」です。より抽象的で応用範囲は広いのですけれど、残念ながら役に立ちません。

 「よく道覚えてるなー、感心するよ」と私。
 「よく覚えてるのは道だけじゃないわよ 、、、、、」と副操縦士。
 背筋に冷たいものが一寸だけ走りました。
返信する
人生の方向感覚は?? (風の又四郎)
2006-12-08 10:24:49
はじめまして。
お邪魔でしたらごめんなさい・・・・・。

北海道ではもう師走に入り、もう本格的な冬将軍到来で、
一面の銀世界となりました。
これからいよいよ厳しい寒さが訪れます。
初冬の季節は、人生の哀愁とか「孤独」を感じさせる季節
ですね・・。

ところで、
人はどこから来て
何のために生きて
どこへ向かっているのでしょうか・・・?。
この世界の終末はどうなるのでしょうか・・・?

神の存在、愛とは何か、人生の意味は何か、いのちと死の
問題などについて、ブログで分かりやすく聖書の福音を書き
綴っています。ひまなときにご訪問下さい。
お待ちしています。

人は何のために生きているのでしょうか?

●「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを
 愛している。」(聖書:イザヤ書43:4)。

●「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところ
に来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。」
                   (マタイの福音書11:28)。

         
返信する
スキーシーズン到来 (kumasan114)
2006-12-08 12:48:32
風の又四郎さん、
誠実に記事を読んで、誠実なコメントを入れる、風の又四郎さんの人柄がよく分かります、有難うございました。 北海道では雪のシーズンに入ったようですね。こちらでも待ちに待ったスキーシーズン到来と、スキーのエッジを研いで、準備万端です。今シーズンも北海道まですべりに行きたいと思っています。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。