黄昏が近づくとフクロウは飛び立つ準備を始めます。暗闇で木に激突。最近は夜目、遠目が効かなくなって来ました。
黄昏れたフクロウ
ブログと精神生活
その佐久間さんがブログを始めた。2ヶ月くらいは長い人生のストックから記事を書いていたが、そのうちだんだん書くことが無くなってきた。
ところがある時気が付いたのは、ちょっとした失敗が面白い記事になるということである。そうして、彼は自分自身を遠くから見ることが出来るようになった。ブログを書くことが彼に良い影響を与えはじめた。
そのうち、昔の佐久間さんだったらしばらく落ち込んでしまうような失敗をしても、まあブログの種になるからいいやと考えるようになった。佐久間さん、最近明るくなったねという評判が立ち始める。ブログが彼の精神生活を大きく変えたのだ。
ところが最近、ちょっとそれはやりすぎじゃないかと思うことがある。何をやってもわざと失敗するのだ。笑えるか否かが価値判断の基準になってしまったようなのだ。ブログが人生の第一テーゼになってしまった。
その価値観、いにしえの時代、猿が治めていた地方の価値観と一緒だよ。佐久間はん、それじゃあきまへん。もっと尊厳をもって生きなはれ。脱ブログ依存症候群。
なお佐久間さんという名前は仮名であり、私のハンドルネームkumasanとは全く関係がないことを強調しておく。
Photo: http://toyotomihideyosi.gozaru.jp/hideyoshi.jpg
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映画のカットの問題
映画は横長のフイルムで撮影し、テレビで放送するときは横をちょん切ってると思うじゃないですか、普通。
ところが最近は普通のフィルムで撮影し、その上下をカットして劇場用のフィルムを作るらしい。だから映画館で見るよりテレビで見るほうが画面の上下が余分に見えることになる。
映画のテレビ放送で画面の上にマイクが映ってたり、セットの上部が切れているのが映ったりすることがあるのはこういう理由だそうだ。そんなメーキングビデオのようなものは見たくないとも思うが、それはそれで面白そうだ。間違い探しに病み付きになる可能性はある。
それじゃあ映画なんかテレビの放送で見れば十分かというと、しつこいようだがそうではないと思う。
テレビで放送するときの問題は2点。まずコマーシャルのためぶつぶつにきられてしまうこと。まあこれはコーヒーを入れたりトイレに行ったりできるから許せるとする。
問題なのは放送時間に合わせるためにシーンをカットしてしまうことが多いということだ。映画は大体2時間ぐらいだからどうしても放送時間内に収まらないのだろう。
「ファムファタール」をテレビでやっていた。ところが、リリーを空港まで送るトラックの運転手とのエピソードがばっさりと削られている。
これでは最後にヴェロニカの命を救ったのが、ロールに命を助けられたリリーの愛娘の形見のガラス球ペンダントだった、ということがわからないはずだ。重要なエピソードをカットしてしまったのである。
なぜこんなことをするのか。きっと確信犯だろう。重要なシーンと判っていてカットしているとしか思えない。インターネットで話題になりDVDが売れることを期待しているのだろうか、、、
テレビで見た上にDVDでも観なくてはならないでは時間がもったいない。そんなわけで映画は映画館で見るに限るとお勧めするわけである。
Photo : Femme Fatale
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自分のいびきは何故うるさくないのか
これは、右指がたたいていることを脳が知っていて、刺激があることは当然だとしてマスクしてしまうからである。一方、左指を誰かがたたいているぞと報告された脳は何事だろうと意識に報告するのである。脳が、自分の右手がたたいているのを知らない、あるいは知らない振りをするのもどうかと思うけれど、実際そうである。
皮膚の表面には触覚を感じる神経がはりめぐらされている。それなのに裏返しにでも着ない限り衣服をまとっていることを意識することはない。これも脳が触覚からの衣服に関する信号をマスクしてしまうからである。
激しい騒音の電車の中で眠れるのも同じであろう。脳が無害な音と判断し、意識に伝達するのを止めてしまうからだろうと思っている。
一日中スキーで遊び疲れた上に、夜、酒盛りをしたりすると、そのあと必ずいびきをかくらしい。それもかなり凄くて障子が共鳴したりするという。朝になると「昨夜はいびき凄かったですねー」などといわれてしまう。「えへへへへ、、、」と言うしかないのだが、すみません。
いびきの発生源の鼻と耳の間は5センチも無くて、本当はものすごくうるさいはずなのに、いびきをかいている当人は天下泰平と眠っている。これも脳のマスキング効果なのだろう。
誰かが大きないびきをかきはじめたら、これは自分のいびきなんだと脳にやさしくお話してあげよう。きっと脳は「なあんだ、自分のいびきだったのか」と安心して眠りにつけるはずだ。
誰か実験して結果を教えてくれるとありがたい、残念ながら自分では実験できないので。何しろいびきに対する完全な免疫ができてしまっているから、、、、、
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ヴィア・パルテノペ横浜店、ワインの夕べ
2007-02-07 / 外食
パルテノペでの夕食は二週連続になってしまいますけれど伺うことにしました。当日、ぎりぎりの7時に店に飛び込むと他の方は全ていらしてます。まず一人当たり8000円を支払って席に案内されます。総勢24人、お一人は遅れて来られたようですけれど。
参加されたのは、若い方から年配の方までと年齢層は広く、食べ歩いているような方たちや、あまりこういうところは来ないと言う人まで客層も広いようです。ちょっと安心して緊張もとけます。
早速、久保田ソムリエの趣旨説明から始まり、今日供されるワインの説明が続きます。片手に持っているのは台本ですね。その厚さ、準備にずいぶん時間をかけたのでしょう、ご苦労様です。今日は南イタリアのワインが中心になるようです。
最初のワインが開けられます。サルデーニアで唯一のDOCGというこのモンテオーロという白ワインは、ヴェルメンティーノ種のブドウから作られた辛口のものです。樽を使っていないと言うことで、確かに果実の香りがします。
前菜が運ばれてきました。遠くのほうでサルデーニアはコルクの産地で、と説明しています。お腹がすいていますから、血液が耳のほうから、胃のほうに出張しています。そうですかワインとスプマンテではコルクの構造が違うのですか、なるほど。ワインは飲み放題のようですけれど先が長いので少しずついただきます。
次はプーリア州にあるコンティ・ゼッカ社のルナ。マルヴァジーア種50 %、シャルドネ種50%を発酵前にブレンドしてあるという白ワイン。プーリア州はイタリア半島の南端、かかとの部分で、、、、、地図を使って一生懸命説明してくれます。はいはい、聞いてますとも。
ワインにあわせてプーリア料理が運ばれてきます。ドライトマトとブロッコリーのオレキエッテ。プーリア州の伝統的なパスタだそうで、丸い貝のような形をしています。オレッキというのが耳という意味ですから、オレキエッテは小さな耳ということになります。
実はパルテノペでパスタを食べるのはこれが初めてです。ここに来るとピザを注文してましたから。このパスタがとてもおいしい。この前のリゾットといい、これからちょっとメニューの選択を変えてみようと思ったのです。
次にモンテプルチャーノ・ダブルッツオのチェラスオーロが出てきます。チェラスオーロはロゼワインにつけられた名前ですが、ルビー色の、ロゼにしては濃いきれいな赤色をしています。写真のラベルは読みにくいと思いますがOrlandi Contucci Ponno社のVermiglioです。
料理はアンコウのトマト煮です。この頃になると空いたワインのビンが回ってきます。皆さん写真を撮ったりしているようです。ビンを隣のテーブルに渡すときちょっと話をしたりしますから、和気あいあいと言う雰囲気が広がっていきます。普段だとこんなことはあまり無いのに、初対面の人たちとわいわいがやがやと話がはずみます。
さてメインイベントです。カンパーニャ州のタウラージ・ラディーチ。98年が飲み頃になっているので、と言うのです。そういえばこの間いただいたのも98年のタウラージ・ラディーチでしたね。古代品種と言われるアリアニコ種を使っていて、タンニンが強く感じられます。今日は2時間前に抜栓して準備してあったそうです。
料理は子羊のグリル、好物のひとつです。大きなブロックで出てきたので、しめしめと思う反面こんなに食べられるかなと思っていたら二人ぶんのようです。取り分けて早速いただきます。
面白いことに子羊を食べる前と後ではタウラージの味が変わります。後ではタンニンがあまり感じられなくなり、まろやかになった感じがします。子羊もワインもおいしくいただきます。
お酒も大分回ってきました。お腹も一杯です。さて別腹を用意しましょう。最近肉眼でも別腹が観測可能になってきました。マスカット種とマルバージア種を使った黄金色をした甘いワイン「カ!」が注がれ、焼きリンゴが出てきます。問題なく別腹に収まります。
最後にエスプレッソを飲みながら隣の人と話が弾みます。あとは三々五々、自然解散のようです。
今までレストランでは大体アラカルトで頼みますが、今回はコースなので普段いただかない料理を楽しむことができました。コース料理もいいものだなと言うのが今回の第一の感想です。それに料理に合ったお酒を飲めるというのが、いかに贅沢なことかと言うのが第二の感想です。
本当は次回のワインの夕べのスケジュールが決まってからレポートしようと思っていたのですけれど、印象が、記憶が、大分薄れてきたのでこれはいけないと書き止めておきます。もちろん記憶に問題があるわけではありません。でも、あの、おいしかった前菜の燻製、何の燻製だったっけなー。
尚、写真は個人情報保護のためぼかしてあります。手振れのように見えたとして気のせいです。料理の写真もぼけてるって、、、気のせいです、、、、
2007/8追記
久保田店長は品川店に移られました。品川店の様子もレポートしています。
ヴィア・パルテノペ 横浜店 (イタリアン / 横浜)★★★★☆ 4.0
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科学的態度、原因と結果
ポッキーは車の中でも良く食べる。歯でぷちっとかみ切りながら食べるのが好きなのである。
ただしこのポッキー、スキー場で食べるにはひとつ問題がある。低温状態になると折れ易くなるようなのだ。滑りつかれてちょっと甘いものが欲しくなったとき、リュックからポッキーを取り出すのだけれど、発掘された化石の肋骨のようにぼろぼろに折れていることが多い。味は変わらないけれどちょっと残念な食感になる。
冷えないようにエアーパッキング、あのプッチンシートで包んでおくと折れ方はずいぶん少なくなる。確かに低温か、あるいは急激な温度変化が影響しているようだ。
リフト待ちの間に、仲間にポッキーの箱とペットボトルの水を回してやる。皆の目が、重い荷物を持ってきてくれて有難うといっているように微笑んでいる。
「ポッキー有難う。でも転んだでしょう?」
「えっ、コブで何回か板が外れて転んだけど、あの大転倒見た?」
「うーん、見てないけど、転んだのかなと思って」
「背中に雪が付いてるとか?」
「大丈夫、ついてないから」
「じゃあ、どうして転んだってわかったの?」
「なんかそんな感じがしたから、、、」
いつものことながら、女性の直観力には恐れ入る。ちょっとした表情の違いとかで転倒したなと思ったのだろう。明確な事実から結論を導く男の理論とは別の次元の、いわばオカルトのようなものだと思っている。
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身内の意見と他人の意見
もう30年も前から一緒にスキーをしている仲間がある。多いときは20人にもなったグループが最近では10人集まることも少なくなった。今回は男4人、女2人で尾瀬岩鞍に出かけたのである。
祥君はメンバーのお子さんで、お父さんに連れられて小さい頃から一緒に滑っていた。残念なことにお父さんは早くに病気で亡くなられてしまったが、祥君は今でも必ず参加してくれるのだ。お父さん似で、色白でちょっとふっくらとした体型の彼は、とってもいい子なのでメンバーのみんなで大切にしている。
今回祥君は風邪気味で調子が悪かったようだ。食事もまともに取れない状態であったが、スキーは滑るのだといってゲレンデに出て行った。前夜に新雪が降り、今日は一日中快晴、確かに最高のコンディションである。若いからって日焼け止めもつけないで滑っているから白い顔がちょっとピンクに焼けてしまった。年取ってから苦労するからと、何を苦労するのかわからないが、午後は日焼け止めをつけさせた。
一日滑って、温泉に入り、満足して帰路についた。途中、高崎で関越自動車道を降り、峠の釜飯で有名な、おぎのやのレストランで夕食をとったとき、その事件が起こった。皆がてんぷら定食とかステーキを食べているのに、彼はお茶漬けしか食べられないと言うので、鮭茶漬けをおとなしく食べていたのである。
食事も終わり、さて会計と伝票を見ると、伝票の下にM3、W3と書いてある。おーい見ろよ、男3人、女3人の意味だよなこれ。ピンクに染まった頬をふくらませて「絶対髪切ります」と言ってるのは祥君である。
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寄り合い酒
2007-02-02 / 料理
その中に子供をだまくらかして、鰹節を持ってきたのがいた。鰹節を削って湯の中に放り込みダシをとるのであるが、悲しいかな男の料理、酒の肴として並んだのはダシがら。ダシはどうしたかってーと、捨てるのはもったいないので、手をあらって、足を洗って最後にはふんどしを洗った、と言う話である。
こんな落語みたいな話が実際に起ころうとしていて、対策に頭を痛めているのである。
去年、不作とはいえ庭の梅の木に実が沢山なった。ご近所に差し上げたりしたが、残りを梅干にしたり梅酒にした。実際、梅酒は麦焼酎を買ってきて一升瓶を3本も漬けてしまったのである。
最近やっと飲み頃になり、しわしわになった梅を引き上げ、自家製梅酒の完成である。黄金色の液体をグラスにとり、氷をいれ、水で割って飲むと酔いが一気に回る。そう、自慢じゃないが酒はからっきし弱いのである。
ところが冷蔵庫に入れてあった、しわしわの梅漬けは一週間もかからずに完売した。家族にも評判が良く、自分で食べても甘くて非常においしいのである。今年は梅酒というよりも梅漬けを沢山作ろうかと考えている。
そこで問題は漬ける為の容器、このままでは6月までに空になる可能はゼロなのである。だれか梅酒を引き取ってくれる人はいませんかねえ。そのときは大きなビンを持ってきてくださいね。梅酒か梅漬けか、それが問題である。
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バンガロールの混乱
バンガロールは発展著しいインドのIT産業の中心地である。マイクロソフトやIBM、オラクル等米国の著名企業が進出していて、その周辺には無数のスタートアップの会社がある。
Vanはそんな小さな会社のひとつで働いていたが、米国のサイプレス社に会社を買収されたのである。それでも元気にやっているよとメールが来ていたが、突然連絡が取れなくなった。去年の暮れ、クリスマスカードを出そうと住所を確認したときのことだ。
インドではIT産業の急拡大に伴い、人や資金が海外から大量に流入したが、これに反感を持つ人たちも増えている。外国を排斥し、英国植民地時代に変えられた地名を元に戻そうという運動も盛んだ。ボンベイはムンバイとなり、マドラスはチェンナイに戻った。
この波はバンガロールにも押し寄せた。去年の11月、バンガロールはベンガルールと現地語であるカンナダ語の発音に戻されたのである。このような市民運動の中には狂信的なグループもあり、米国系企業で働いていたVanに何かあったのではないかと心配したのである。
それが昨日Vanからメールが届いた。メールには英国による植民地政策の清算のための運動に身を投じたとは書いてなかった。昔の仲間と新しい会社を作り、バンガロールとアメリカのサンノゼで企業を買収し、もう百人規模の会社になってるという。何故投資させてくれなかったんだろう、水臭いなー。
遅ればせながら今日クリスマスカードを送ってきた。最近ではシーズンのご挨拶カードと言うようだが、なにかもっと呼びやすい名前をつけてもらいたいものだ。郵便局で投函したが、インドまで90円だという。えらく安くないか?国内だって80円かかるのに。
昔の郵便料金表があるが航空便でインドに20gの封書を送ると200円だった。半分以下になっている、デフレを実感するのである。
そんなわけで昔は印刷物として送ることが多かったが、当時90円だった印刷物の航空便料金が今は70円になっている。と言うことは印刷物を郵便で送る場合、国内よりもアジアに送るほうが安いのだ。価格が逆転している、これは何かに使える、ビジネスチャンスが転がっていそうだ。
こういうのはどうだろう。香港あたりに印刷物として送り、そこで日本に転居したという付箋に新しい住所を書いて投函してもらうのだ。うまくすれば日本に帰ってくるかもしれない。
会社を替わる前に相談するのが友達だろうという指摘もあるが、それでもVanは友達である。
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