昨日、息子の公立中学の部活動の様子をリポートしたが、今日は日本の中学生の今までの全般的な印象を書いてみようと思う。前からママ友に聞いていた話と、息子の話を聞いていると、勉強面では、公立は完全にかなりできる生徒たちとまったくできない生徒たちとに、二極化が進んでいるようだ。学校からの各教科の成績分布図などを見ても一目瞭然。
息子の話で、生徒たちがあまりにうるさく、授業にならないときもあると聞いていたので、生徒の質がみんな悪いのかと思えば、部活も塾も必死でこなし、とてもまじめで、感じのいい優等生の生徒たちもかなりいる。とくに息子が所属している野球部のメンバーは、学年でもトップの成績を収めている生徒が数人いるほど。野球部は、中学の部活の中でも拘束時間が長く、練習量も多いため、みんなかなりの集中力で、勉強にのぞんでいるのだろう。
先日うちに試験勉強しにきた野球部やサッカー部のメンバーたちの話だと、みんな生活態度もかなり先生に気を使って、優等生を演じているようだ。彼らのような先生への立ち回りのうまい生徒たちと、まったくそんなことをあきらめて、教科の提出物をまったくしないで、授業中も先生におかまいなしにおしゃべりをし続けている生徒たちもいるというから、両者がとても対照的で、不思議だ。
そして、部活を含めた最近の中学生のスポーツ面に関して、とても興味深い記事が朝日新聞に載っていた。文科省が全国の中2を対象に行った「全国体力調査」の結果、中2女子の約3割が、1週間のそう運動時間が60分未満という結果がでた。この記事を書いた生島淳氏によると、「中学校における部活動の衰退も一因として考えられないだろうか」と問題提起している。「学校内での部活動をしっかり指導する時間がなかなか取れないという話を聞く(中略)ところが北京五輪のメダリストを見ると、部活育ちでない選手が増えている。(略)これらの競技に共通するのは、指導者が長期にわたって選手をコーチングしている点だ。中学校の部活の場合、先生の転勤が避けられない以上、10代前半の重要な時期に、指導力の安定性が保証できなくなる。」「大局的にとらえると、日本の中学校の部活動は大きな転換点を迎えている。このままだとクラブや部活の強豪校で活動するエリートと、まったく運動しない層の二極化がすすむのではないか」とまとめている。(2009年2月7日付朝日新聞「読み解く スポーツ 生島淳著」より)
私は、現在の息子たちの公立中学の部活動の様子を見て、勉強と両立できうる、ほどよい拘束時間としっかりとしたメニューをこなしている運動量だと感じる。冬の間のハードなサーキットトレーニングや1日に6~9キロの走りこみのおかげで、息子の下半身がみるみる安定してきているような気がするのだ。息子は、自身の努力で必死でついていったと言うが、自分の体力にかなり自信が持てるようになってきている。
私たちは、シカゴの日本人学校で、部活動がなかったのを知っているため、このような素晴らしい日本の部活動のプログラムに対して、また先生が週末もいらして、つねにそれを監督してくださっているということに、頭が下がる思いである。昨日は、まだ2月の半ば。シカゴだったら、真冬で、室内練習しかできない時期なのに、外で、練習試合ができるというぜいたくさ。日本は、誠にありがたい環境である。
日本の中学生、高校生の二極化は、マスコミでよくとりあげられるスポーツ選手にも象徴されている。たとえば、高校生プロゴルフファーの石川遼君、数年前に甲子園で優勝した早稲田実業の斉藤ゆうき君など、インタビューの受け答えが、堂々として、理路整然として、自分というものを強く持っている。シカゴ日本人学校の中学生たちもつねに前向きでしっかりしている。このような、若者たちが、将来の日本を背負ってたつのだろうか。
これらのエリート層ともいえる若者たちは、やはり親たちの財力や子供たちの教育に対する熱心な姿勢に後押しされて、つくりあげられているという背景もある。成績が底辺の生徒たちというのは、親たちからのサポートも少ないというか、塾などでサポートする財力がないのだろう。まさに、ここ数年の日本がつくりあげた格差社会の結果といえる。そして、それは、小学生にもいえるのであろう。
息子の話で、生徒たちがあまりにうるさく、授業にならないときもあると聞いていたので、生徒の質がみんな悪いのかと思えば、部活も塾も必死でこなし、とてもまじめで、感じのいい優等生の生徒たちもかなりいる。とくに息子が所属している野球部のメンバーは、学年でもトップの成績を収めている生徒が数人いるほど。野球部は、中学の部活の中でも拘束時間が長く、練習量も多いため、みんなかなりの集中力で、勉強にのぞんでいるのだろう。
先日うちに試験勉強しにきた野球部やサッカー部のメンバーたちの話だと、みんな生活態度もかなり先生に気を使って、優等生を演じているようだ。彼らのような先生への立ち回りのうまい生徒たちと、まったくそんなことをあきらめて、教科の提出物をまったくしないで、授業中も先生におかまいなしにおしゃべりをし続けている生徒たちもいるというから、両者がとても対照的で、不思議だ。
そして、部活を含めた最近の中学生のスポーツ面に関して、とても興味深い記事が朝日新聞に載っていた。文科省が全国の中2を対象に行った「全国体力調査」の結果、中2女子の約3割が、1週間のそう運動時間が60分未満という結果がでた。この記事を書いた生島淳氏によると、「中学校における部活動の衰退も一因として考えられないだろうか」と問題提起している。「学校内での部活動をしっかり指導する時間がなかなか取れないという話を聞く(中略)ところが北京五輪のメダリストを見ると、部活育ちでない選手が増えている。(略)これらの競技に共通するのは、指導者が長期にわたって選手をコーチングしている点だ。中学校の部活の場合、先生の転勤が避けられない以上、10代前半の重要な時期に、指導力の安定性が保証できなくなる。」「大局的にとらえると、日本の中学校の部活動は大きな転換点を迎えている。このままだとクラブや部活の強豪校で活動するエリートと、まったく運動しない層の二極化がすすむのではないか」とまとめている。(2009年2月7日付朝日新聞「読み解く スポーツ 生島淳著」より)
私は、現在の息子たちの公立中学の部活動の様子を見て、勉強と両立できうる、ほどよい拘束時間としっかりとしたメニューをこなしている運動量だと感じる。冬の間のハードなサーキットトレーニングや1日に6~9キロの走りこみのおかげで、息子の下半身がみるみる安定してきているような気がするのだ。息子は、自身の努力で必死でついていったと言うが、自分の体力にかなり自信が持てるようになってきている。
私たちは、シカゴの日本人学校で、部活動がなかったのを知っているため、このような素晴らしい日本の部活動のプログラムに対して、また先生が週末もいらして、つねにそれを監督してくださっているということに、頭が下がる思いである。昨日は、まだ2月の半ば。シカゴだったら、真冬で、室内練習しかできない時期なのに、外で、練習試合ができるというぜいたくさ。日本は、誠にありがたい環境である。
日本の中学生、高校生の二極化は、マスコミでよくとりあげられるスポーツ選手にも象徴されている。たとえば、高校生プロゴルフファーの石川遼君、数年前に甲子園で優勝した早稲田実業の斉藤ゆうき君など、インタビューの受け答えが、堂々として、理路整然として、自分というものを強く持っている。シカゴ日本人学校の中学生たちもつねに前向きでしっかりしている。このような、若者たちが、将来の日本を背負ってたつのだろうか。
これらのエリート層ともいえる若者たちは、やはり親たちの財力や子供たちの教育に対する熱心な姿勢に後押しされて、つくりあげられているという背景もある。成績が底辺の生徒たちというのは、親たちからのサポートも少ないというか、塾などでサポートする財力がないのだろう。まさに、ここ数年の日本がつくりあげた格差社会の結果といえる。そして、それは、小学生にもいえるのであろう。
高学年になればなるほど忙しいですよね。
甥っ子も中学生でスポーツの部活なので、土日はあってないようなものなのに、週3回の塾通いを続けています。すごいなぁと感心してます。
日本人学校って部活動がないんですね。
生徒もそんなに多くないから難しいのでしょう
か。
ちなみに、うちの子が通うはずだった日本の小学校は、マンモス校でした。
姪っ子が通っていたり、ママ友にきいた話だとクラスにかならず一人は、授業中に立ち歩く子がいるということ。
注意しても(親を含め)改善されないので、先生もみはなしているらしいです。
多少、病気も考えられるかもしれませんが私の子供のころの先生だったら何とかなるように努力していたと思うけどなぁ。
kuniさんもアメリカで日本の情報をきいていたかもしれませんが、給食費の未払いが多いこと。。。
友人が、銀行のATMで並んでいた時前に並んでいた母親二人の話を聞いてびっくりしたそうです。
①『給食費入れておかなくちゃ』
②『え~、給食費はらってんの?義務教育じゃん』
友達は、ひっくり返りそうになったそうです(笑)
この何年か、横並びをすることがBESTと思って教育を受けてきた子供たち。
なんだか少しかわいそうと思います。
横並びで驚いたことは、幼稚園の運動会や学芸会、音楽会でピラミッド型を作ること、つまり競い合うことはよろしくないという傾向があることでした。
運動会で順位を決める種目がない。
学芸会の主役は何人もいて、舞台で同じ動作をする主人公が並ぶ。
音楽会で子供達をテストで優劣を決めずくじ引きで担当楽器を決める。などなど・・・
あ、コメントなのに長くなってしまいました~。
実は、私のブログにkuniさんブログの読者の方がコメントくださいました!
『シカゴ帰り』様です。
いろいろと情報くださいました。
kuniさんのブログをお借りして申し訳ないのですが、、、、
どうもありがとうございました。
kuniさんのシカゴでのご友人の方でしょうか???
なんとなく、そのような気がしましたもので。
大変失礼いたしました。
シカゴ帰りさんのコメント見ました。私の仲良しのお友達で、娘さん2人は、現地校で、素晴らしい活躍でした。お兄ちゃんも2言語頑張っていて、礼儀正しい、素晴らしいお子さんたちです。娘さんたちは、うまく現地校に順応して、英語も完璧に入り、かなりの英語力をつけ、生活を満喫していたので、あっつんのお子さんは、女の子なので、彼女の話は、かなり参考になるのではないかと思います。うちは、息子2人だから。また、コメントしてくれるんじゃないかな。