2011年12月25日、凍てついた小田原城横の小田原市民会館大ホールは、ジャズとクラシックが織り交じったサクソフォンの音色とそれに酔う人々の熱気に包まれた温かい幸福に満ちた空間と化した。
大ホールの舞台には、「カルテット・スピリタス」という4人のサクソフォン奏者たちが舞い降りた。
「サクソフォン・カルテット」というめずらしいサクソフォンだけの編成によるコンサートで、「カルテット・スピリタス」は2003年に結成され、クラシック、ポップス、現代音楽までさまざまなジャンルの音楽をその高度なテクニックでこなす。
コンサートオープニング前のプレトークにて
左からメンバーの松原孝政 波多江史朗 松井宏幸 東涼太
第1部のオープニングはクラシックの王道、バッハの「G線上のアリア」で、ほぼ満員の観客をクラシックの世界へいざなう。
彼らが私たちに広げるイメージは完全なオーケストラ。
大きな立体感のある音の世界に泳ぎだし、ふと気が付き我に返るとそこには4人のサクソフォン奏者男子たち。
アルト・サックス担当の波多江史朗氏が、「この曲は主催者からのリクエストで、3月の震災以降いろんなことが起こり、苦しんでいる方もいるので、追悼の祈りをこめてこの曲を演奏した」という。
2曲目は「のだめカンタービレ」のテーマ曲で有名にもなったガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」。
待ってました、父と私の大好きな曲!(小さいころからこの曲聞いて育った)
「ガーシュインはジャズとクラシックを融合させた人で有名」と波多江氏の説明で納得がいく。
「この曲は本来ピアノとオーケストラで演奏され、アルト・サックス2本とテナー・サックス1本が使われるが、それを4本のサクソフォンでやってしまおう」と説明は続く。
4人のサックスの掛け合いが絶妙で、観客は一気に夜中のニューヨークのジャズの世界へワープ。
マンハッタンの美しい夜景を目に浮かべながら、体を揺すり、気分は超リラックス状態へ・・・
この名曲が終わると、メンバーの担当の4本のサックスの紹介。
一番高い音のソプラノ・サックス、アルト・サックス、ジャズの主流であるテナー・サックス、一番低い音のバリトン・サックス。
サックスって女性を体の芯からとろけさせる非常に憎い楽器のイメージがあるが、クリスマスにこれにどっぷり浸れるのはサイコーの贅沢ではないか!
「カルテット・スピリタス」の演奏活動は単にコンサートだけではない。
全国各地のアウトリーチプログラム*に参加していて、11月8日に小田原市の2つの小学校でも演奏し、子どもたちに喜ばれたという。
*アウトリーチとは、普段、芸術文化に触れる機会の少ない方々に対し、その生活の場(学校や福祉施設など)に出向いて演奏等の働きかけを行うこと。
この日のクリスマスコンサートにもその小学校で彼らの演奏を聴いて感動した子供たちが多く来ていた。
メンバーは、「宮城の名取市の被災者たちにも演奏していて、地元の中高校生の吹奏楽部のメンバーと交流をした」と演奏前のプレトークで、テナーサックス担当の松井宏幸氏が語った。
そのときに、被災者たちの強く生きようとしている姿に逆に励まされたという。(波多江氏)
本当に音楽の力ってすごい!
この項続く
大ホールの舞台には、「カルテット・スピリタス」という4人のサクソフォン奏者たちが舞い降りた。
「サクソフォン・カルテット」というめずらしいサクソフォンだけの編成によるコンサートで、「カルテット・スピリタス」は2003年に結成され、クラシック、ポップス、現代音楽までさまざまなジャンルの音楽をその高度なテクニックでこなす。
コンサートオープニング前のプレトークにて
左からメンバーの松原孝政 波多江史朗 松井宏幸 東涼太
第1部のオープニングはクラシックの王道、バッハの「G線上のアリア」で、ほぼ満員の観客をクラシックの世界へいざなう。
彼らが私たちに広げるイメージは完全なオーケストラ。
大きな立体感のある音の世界に泳ぎだし、ふと気が付き我に返るとそこには4人のサクソフォン奏者男子たち。
アルト・サックス担当の波多江史朗氏が、「この曲は主催者からのリクエストで、3月の震災以降いろんなことが起こり、苦しんでいる方もいるので、追悼の祈りをこめてこの曲を演奏した」という。
2曲目は「のだめカンタービレ」のテーマ曲で有名にもなったガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」。
待ってました、父と私の大好きな曲!(小さいころからこの曲聞いて育った)
「ガーシュインはジャズとクラシックを融合させた人で有名」と波多江氏の説明で納得がいく。
「この曲は本来ピアノとオーケストラで演奏され、アルト・サックス2本とテナー・サックス1本が使われるが、それを4本のサクソフォンでやってしまおう」と説明は続く。
4人のサックスの掛け合いが絶妙で、観客は一気に夜中のニューヨークのジャズの世界へワープ。
マンハッタンの美しい夜景を目に浮かべながら、体を揺すり、気分は超リラックス状態へ・・・
この名曲が終わると、メンバーの担当の4本のサックスの紹介。
一番高い音のソプラノ・サックス、アルト・サックス、ジャズの主流であるテナー・サックス、一番低い音のバリトン・サックス。
サックスって女性を体の芯からとろけさせる非常に憎い楽器のイメージがあるが、クリスマスにこれにどっぷり浸れるのはサイコーの贅沢ではないか!
「カルテット・スピリタス」の演奏活動は単にコンサートだけではない。
全国各地のアウトリーチプログラム*に参加していて、11月8日に小田原市の2つの小学校でも演奏し、子どもたちに喜ばれたという。
*アウトリーチとは、普段、芸術文化に触れる機会の少ない方々に対し、その生活の場(学校や福祉施設など)に出向いて演奏等の働きかけを行うこと。
この日のクリスマスコンサートにもその小学校で彼らの演奏を聴いて感動した子供たちが多く来ていた。
メンバーは、「宮城の名取市の被災者たちにも演奏していて、地元の中高校生の吹奏楽部のメンバーと交流をした」と演奏前のプレトークで、テナーサックス担当の松井宏幸氏が語った。
そのときに、被災者たちの強く生きようとしている姿に逆に励まされたという。(波多江氏)
本当に音楽の力ってすごい!
この項続く
彼らの暖かくまじめで楽しい人柄が出ている
コンサートだったと思います。
G線は何度耳にしても素敵ですが、彼らの祈りがこもったものを聴くのは初めてでした。
被災地まで赴いた彼らだからこそできた演奏に、東北の地を思い、たくさんの方のご冥福とこれからの力強い復興を願わずにいられませんでした。
本当に音楽の力ってすごいですね!
言葉で伝えられない気持ちや心が伝えられる・・・
彼らの東北での活動に励まされる被災地の方々を思いながら、サックスの余韻に浸っています。
三線の音の流れる料理屋で沖縄の方言の優しさに引き込まれる。
音楽に乾杯。
KUNIのブログ愛読者より