北海道、晩秋から今すぐにでも冬となりそうな時雨。
時雨かと驚かれつつふるもみぢ紅き空をも曇るとぞ見し 源順
誰ぞこの昔を戀ふるわが宿に時雨降らする空のたびびと 藤原道長
消えわびぬうつろふ人の秋の色に身をこがらしのもりの下露 藤原定家
露は霜水は氷にとぢられて宿借りわぶる冬の夜の月 二条院讃岐
秋になるとこの方の和歌を思い出す。
藤原良経
秋はなほ吹き過ぎにける風までも心の空にあまるものかは
さびしさや思ひ弱ると月みればこころの底ぞ秋深くなる
おしなべて思ひしことのかずかずになほ色まさる秋の夕暮
雲さえも隠しおおせぬ月ひかり 中秋の夜に滴光りぬ
円浮かぶ古の人の驚きを まばゆき許に今宵共感
おまけの歌
どうしても発光源に見えてしまう しかしホントは夜空の鏡
今宵中秋
2016-09-15 | 和歌
wikipediaより
『月が見える場所などに、薄(すすき)を飾って月見団子・里芋・枝豆・栗などを盛り、御酒を供えて月を眺める(お月見料理)』
散歩に行って、まず芒をgetしてこよう!
お団子、里芋省略。(里芋、北海道はお値段が高いデス。一番近いお店では直径3センチほどが5・6個で400円。。。。はぁ。。。)
枝豆・栗菓子用意して、御神酒はないので黒松内のお水を供えよう~♫
祖母がお団子ころころと作っていて、ピラミッドが微妙に三角にならずにゆがむので、おかしくて笑っていた。
でも、マメでした明治の女性は。
札幌の 空が大きく見える日に 今宵中秋 名月をみよう!
葉の色と秋の深さが呼応して カラスの声も 哀しくきこゆ
飛行船
2016-09-12 | 和歌
携帯から。
ぽっかりの雲が浮かんでマグリット お墓の母が喜ぶ空よ
帰宅して今日は絵を描く母を見て テレピンの香を嬉しく思う
ラジオ聴き ラフマニノフよと呼ぶ声が 今も私の耳にのこれる
台風過 海の香りの山並みと 風吹き渡るつゆ草の朝
けぶる山空の雲とがつながって 柔らかな風大きく吸い込む
一つ目の台風が去り、朝に散歩した。
日陰の下り坂を歩いているとき、海の香りの風、そしてけぶる山々に感動した。
カメラを持っていなかったのが残念!!! 幻想的~
なかなかうまくは言葉にならないけれど、ここにこんな日もあったことを記しておく。
いつもとは、違う空気!
鎌田東二 【歌と宗教】歌うこと。そして祈ること
上記の本の中から、紀貫之の言葉を書き留めておきたい。
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やまとうたは、人の心を種として、
万の言の葉とぞなれりける
世の中にある人、ことわざ繁きものなれば、
心に思ふ事を、見るもの聞くものにつけて、言ひ出せるなり
花に鳴く鶯、水に住む蛙の声を聞けば、
生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける
力をも入れずして天地を動かし、
目に見える鬼神をもあはれと思はせ、
男女のなかをもやはらげ、
猛き武士の心をも慰むるは、歌なり
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