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ママサポートタクシー講習会 in宇治 2日目

2018年02月02日 | 報告

ママサポートタクシー講習会in宇治 二日目の報告です。

昨日の報告の説明に少し補足させていただきます。

2018131日、21日の二日間にわたって、第一交通産業グループ京都地区の運転手さんに向けて、ママサポートタクシー講習会を行いました。

今回は、2年ぶり開催となる桂営業所、樟葉営業所に続き、宇治営業所において、通算1415回目となる研修会です。

制服姿の運転手さんの中には、休日中に研修会に出席してくださった私服姿の方もいらっしゃいました。

まず、研修の前に、肩の力を抜いていただきましょう。両手を挙げて、力を入れたり、抜いたり。いつも、安全運転お疲れ様です。

これまでに、陣痛のある妊婦さんを乗せた経験のある方は56人いらっしゃいました。

まず、妊娠週数の数え方、赤ちゃんの大きさの変化、妊婦健診の回数などのお話です。

「産褥とはいつですか」と熱心に質問してくださる方もいらっしゃいました。 

次に、お産の進み方です。赤ちゃんは、こんな風に回旋して、骨盤の中を通って出てきます。

 

さて、ママサポートタクシーには、もしもに備えて「バスタオル、防水シーツ、ポリ袋、手袋」の4点セットを備え付けています。

防水シーツは、このように体に触れる面は柔らかい肌触りになっています。

陣痛が開始している場合は、破水の有無にかかわらず敷いて座っていただくと安心です。 

 

タクシーの中で、お産になりそうになったら、このように腰から下にバスタオルをかけて使います。 

赤ちゃんが生まれた場合の対応も一緒に学びました。

 

座学の後は、4グループに分かれて、体験実習をしました。

実際に、8キロの重りを身に着ける妊婦体験、陣痛が来ている妊婦さんを乗せた時の声のかけ方の練習や、赤ちゃんの抱き方、赤ちゃんを抱いたお母さんのお手伝いなど。

いろいろな場面を想定してのロールプレイングです。

手荷物の置き場所は、どこがいいかも、話し合いながらやってみました。

陣痛が来ている妊婦さんの時は助手席がベストです。大きい荷物は、本来トランクに乗せますが、お産のために病院に向かう時は緊張のために忘れやすいのと、助手席にあれば、お客様のタオルなど必要な物品を出す協力ができるからです。

最後のグループワークでは、「もっと早く今日のような研修を聞いていればよかった」「すごくためになった」「今後、今日の研修をいかしていきたい」とのご意見をいただきました。

また、「妊婦さん、赤ちゃんを連れたお母さんを乗せることは、大事な命を乗せて運転する緊張感や責任をより強く感じることが怖さにつながることがある」との意見も出ました。

 

最後に、第一交通産業グループ京都地区担当の井上氏からの情報です。

これまでに全国のママサポートタクシー事業を開始されてから陣痛のある妊婦さんを乗せた件数は約2000件、そのうち、京都地区でかかわった妊婦さんは3件だそうです。ママサポートタクシーは、妊婦さんと3歳未満のお子さんのいるお母さんが登録できるので、陣痛時に使うより、定期健診やお子さんの受診のために利用されることの方が多いという事です。これまでに苦情の報告はなく運転して頂いているとのことです。

妊婦さんや赤ちゃん連れのお母さんを無事に目的地に移動できるように日々安全に運転して頂いている運転手さんが、さらに理解を深めるためと、もしもの時のために熱心に研修を受講してくださっていることに感謝いたします。

ありがとうございました。

 

講習会のレポートより

・男性なら感じえないことばかりで勉強になりました。女性、特に妊婦さんの見方が変わりました。目配り、気配り、心配りでしか対応出来ないだろうし、「望んでおられること」を「聞くこと」で対応することを学びました。

・妊婦さんを安心させること、声を掛けてあげる事が何よりも大切だと思った。

・妊婦の大変さ(普段通り体が動かせないもどかしさ)がよく分かった。多くのストレスが発生するだろうことは容易に判断できた。

・お母さんは大変な事だなと実感した。現場では少しでもいいサービスが出来るよう心がけたい。

・女性の体の負担の大きさを実感できました。

・今まで体験しなかった事が今日は出来ました。明日からの営業に生かしたいと思います。

・話を聞くのと、体験するのとは大分違って、かなり難しいと思いました。

・大変有意義な体験ができ、今後の仕事に自信をもって行えます。妊婦さんの気持ちになって行いたいと思います。

・本物のタクシーで実習してはどうか。

・子育て世代にも優しいタクシーとして認知されたい。

・現実的には安全運転を第一に。妊婦さんが心細くならないように安心してもらうことが第一だと感じた。今の世の中子供は国の宝ですので。

                                                 (文責 筒井佳子)

 



 

 

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