1884年のロス•オリンピック以降、スポンサー集めがエスカレートし、来年の東京五輪では、すでに50社から推定、五輪史上最高額の約4,000億円を集めてるという(組織委員会の回答では3,100億円)。
役員と土建屋だけが儲かるオリンピック?
組織委のHPにアップされている「役員及び評議員の報酬並びに費用関する規程」には、最高月額200万円という役員報酬が設定されてる。
一方で、月収200万の役員らは、”ボランティアには1000円やるので、野宿して午前3時に集合する様に”と言い放ってると。
実際に、東京五輪は1日1000円程度のプリペイドカードが支給されるものの、宿泊費用、食費などは自腹。カードの支給にしても、他大会の有償ボランティアの存在が知れ渡った為、”仕方ないから払う”という雰囲気だったと言われる。
もしこれがホントだとしたら、”東京オリンピックはトットと失敗して欲しい”いや”今からでも止めて欲しい”と思うのが、東京都以外の国民の人情だろうか。
”インフラ”オリンピックと言われる割には、金が掛かった割には、オリンピック用に新設された会場は非常にショボく見えるんですがね。役員と土建屋だけが儲かるオリンピックとはよく言ったもんだ。
3兆円あれば、これだけの事が出来る
そこで、グラマラスさんのTwitter、「東京五輪の費用が3兆円!そのお金があれば出来ること」で、以下の様に纏められてます。
実際オリンピックに掛る総コストは、今回、調査チームが弾き出した見積もり3兆円超の、約1.5倍掛るという事で、このままだと4兆5000億円(推定)になるそうだ。既にスポンサーから4000億円集めてるとしても、4兆円を優に超える。
例えば、3兆円あれば出来る事。
宮城の復興住宅(1戸約2400万円)が12万5000戸分建てられる。全壊が約8万棟とされるから、これは全然余裕ですな。
因みに、”燃料デブリ”処理に掛かる費用は最低でも年間7500億。4兆5000億を全て注ぎ込んだとしても、僅かに6年分しかない。実際は、40年間で30兆から80兆円掛かると試算され、オリンピック予算の10倍を遥かに超える額だ。
第一次報告書では、オリンピック予算が3兆円を超えるという事で、警戒を強めた都の調査チームは、東京五輪に使用するボート会場、水泳会場、バレーボール会場の3施設の見直しが提案され、建設中止も含めた見直しが検討されてたという。
以下の数字は誘致前と現在時の予算です。
水泳会場(アクアセンター)321億円⇒683億円。海の森水上競技場、69億円⇒491億円。有明アリーナ、176億円⇒404億円。
水泳会場は座席数が何と2万席もあり、オリンピック終了後には5千席に減らすという。座席の増減工事に数百億も掛かるとか。バレーボール会場となる有明アリーナやボート会場だがが、人気が低迷する種目に400億超の予算はないだろうに。
誘致前(2013年1月)の段階では、総予算は7340億円と予想されてたんですが、蓋を開けると3兆円という事で。実際には、インフラ以外にもかなりの出費が嵩むんですかね。
但し、この数字は大都会開催での試算で、ロンドン五輪(2012)を参考にした数字だと。
過去のオリンピックの予算
過去5回のオリンピックには、一体幾ら予算が掛ったのか?
2000年シドニー五輪が約4000億円。2004年アテネが約1兆1100億。2008年北京が約3兆4000億。2012年ロンドンが約3兆1700億。2016年リオが約1兆3000億円。
都市計画から始めた北京が突出するが、リオもアテネも1兆数千億円レベル。ロンドンはテロ対策費が跳ね上がり、大変なコストになった。でもシドニーが50億ドルとは随分と安上がりですな。全くやる気のなかったリオ五輪でさえ、120億ドルも掛かってんですね。
しかし何故?アベノミクスで失策続きで財政難の日本が、3兆円もの大金をオリンピック如きに掛ける必要があるのか?
因みに東京都は、オリンピックの経済効果の試算として、2013年から2020年までの7年間に全国で約3兆円、約15万人の雇用を生み出すと公式に発表した。
しかし、日本の年間GDPはおよそ500兆、年間GDPの0.1%にも及ばない。故に、7年間で3兆円の効果があるとしても、雀の涙ほどの効果にしかならないとある。
但し、500兆円の国内総生産といっても、生産された”モノ”の付加価値の総額であり、実質の国家の利益とは程遠く、全くの別物だ。故に、今の時代のGDPは、時代遅れの経済指標と言える。
因みに、1964年の東京オリンピックは、誘致時には290億円で計画したが、実際にはその約30倍強の1兆円掛った。これは当時の国家予算(3兆2554億円)の約1/3で、GDP(約30兆)の3.7%に当たる。
経費の大半はインフラ整備だが、途上国型の五輪開催は、ソウル、北京、ソチ五輪でも見られる。
五輪開催経費はGDP比1%が適当と言われてる。1964年東京や1988年ソウルは明らかに費用をかけ過ぎたが、高度経済成長期だった為に何の問題もなく通り過ぎた。
政府の”甘い”試算とは?
これに対し竹中平蔵慶大教授の試算では、都が想定していない需要の増加や新規産業の創出なども加味する。
具体的には、①訪日する外国人の増加で3300億円②宿泊施設の建設増加で1兆300億円③鉄道や道路整備、オフィスビルなどの都市開発の前倒しで、2兆4400億円④新規雇用や外国企業進出で5兆700億円、など約8兆9千億円もの”経済効果”を見込んでいる。
アララ全く浅はかな予想だ事、全てがペテンに聞こえますな。
さらに、五輪開催に伴う先行きへの希望?から消費活動などが活発化する”ドリーム効果”で、7兆5千億円の収益を期待してる。上述の8兆9千億円を合せ、16兆4千億円。これに都の試算3兆円を合算した合計19兆4千億円を、五輪の”真の経済効果”と位置づけた。これにより、GDPは毎年0.3%ほど押し上げるとか。
でもね、”幻想”と期待と主観で経済効果を弾き出しても、そこ信憑性は何もないのよ、竹中さん💢
そもそも、誘致前(2013年1月)の段階では、7340億円と予想されてたのに、なぜ3兆円にまで膨らんだのか?
まず、施設のインフラだけならそこまで膨らむ筈もない。イラストを参考にすれば、仮想施設(2800億)、都による恒久施設(2241億)、選手村(954億)、新国立(1645億)の計7640億円となり、コレは誘致前の試算とほぼ同じだ。
一方で、国はこれまで、大会関連予算を1127億円と説明してたが。誘致前試算では、既にこの予算の7倍近くに膨れ上がった事になる。
しかし、実際にはコレ以外に、運営費やテロ対策や暑さ対策などが嵩み、3兆円掛かると見積もられた(イラスト参照)。
つまり、1127億円が7640億円に、そして3兆円にまで達する。
東京都も国も東京都民も国民も、”オリンピックだから仕方がない”という平和ボンボンな空気感で一杯だ。一般企業なら、この試算の時点で、事業そのものが中止になる。
以上、主観を交え、紹介しました。
ここに来て極端に膨れ上がる運営費
東京都は、オリンピックを誘致し易い様に、予算を低く設定した。そもそも東京オリンピックには最高責任者がいない。それに東京都は、他の地方自治体と比べ、桁違いの予算が潤沢にあり、経済的な危機意識が希薄だった。知事交代が続き、空白期間を生んだ。など様々な理由が挙げられてますが。
”東京オリンピックは東京都の問題で、日本全国の関心事ではない”という所に、ある意味、盲点があったのかもとする意見もある。また、当初の予算には”維持費”を考えていないという、信じられない話もある。
運営費だけを見れば、史上最高額は2014年のソチ冬季オリンピックで、約5兆円が投入された。なかでも交通インフラの整備に約3兆円が投入された。
ソチを除き、夏季オリンピックの場合、どうしても規模が大きくなり、交通インフラなども整備される為、運営費は嵩む傾向にある。
故に、何を含めるかで運営費に大きなばらつきが出る。つまり、オリンピック費用は正確に把握できない為にドンブリ勘定になり易く、癒着や汚職の対象になる。
”なぜ?7,000億円が3兆円にまで増えるのか?どうして組織委員会は、3兆円ではなく、1.6~1.8兆円で開催できると未だに言っているのか?さっぱりわからない”というのが専門家の声だ。
運営費という名の黒い予算
しかし、過去5回のオリンピックを開催した国は、どこも景気が悪化してるのが現状だ。という事は、”ドリーム効果”は悪夢となり、竹中氏の試算の大半は、アテにならないと言える。
また、東京都の試算では、15万人の雇用を生むとあるが、その大半が最悪、日給1000円のボランティアとすれば、3兆円という計算は何処から弾き出したのか?
事実、五輪委員会は11万人のブラック•ボランティアの募集を見込んでる。日給1000円のみの劣悪な待遇は、リオ五輪や平昌五輪やジャカルタのアジア大会よりもずっと劣るという。
2012年当時の猪瀬前都知事は、”40年前の既存の施設を再利用するので、世界一カネの掛からない五輪です”とまで、言い放ってましたかな。それが3兆円という事で、まさに世界一効率の悪い五輪と。
結局、腹黒い土建屋と組織委員というゲスな役員だけが、甘い蜜を吸う為だけのオリンピック。判り切ってた事だが、ドンブリ勘定で計算する程に役員連中は潤う。
オリンピックという巨大な虚構の祭典を大まかなドンブリ勘定で計算すると、100%赤字に終わる。極め細かく分析し、精度の高い数学的アルゴリズムを使って解析しない限り、正確な数字は弾き出せない。
やっぱり、数字はウソをつかないのだ。
都の試算も組織委員の計算もデタラメに近い。よくこんなインチキな計画書が、大手を振ってまかり通るもんだ。
まさか、アベノミクスの損失補填に3兆円をそのまま充てようと思ってるのか?
オリンピックはデタラメの祭典?
つまり、オリンピックは儲かるというのは、最初から”幻想”に過ぎなかった。今の”TOKYO”を3兆円をも使い、世界にアピールする必要が何処にあるのか?
これがもし本当なら、東京オリンピックは失敗する。そして運営費という名の”3兆円の身代金”は何処かに消え去る。ごく一部の土建屋と政治屋は雲隠れし、残された我ら国民は、五輪バブルと増税と不況に苦しむだけだ。
こういう事は最初から解りきってた事だ。メディアのせいではない。オリンピックだからといって、4年に1度の祭典だからといって、浮かれすぎた我ら国民にも責任はある。
香港じゃないが、本気で暴動を起こすくらいの気概がないと、東京オリンピックは止められない?
もう近代オリンピックは、来年の東京で終りにしましょうよ。
いや、今でも遅くはない。キャンセルして、近代オリンピックそのものを消滅させましょうよ。
数字は嘘をつかないの典型となりそうなオリンピックですが。東京近辺でもあんまり盛り上がってないみたいで。オリンピック自体、祭典としては既に時代遅れなのかもしれません。
オリンピック誘致の黒幕は一体誰だ?ってとこですか。
つまり、3兆円掛かるというのは全くのデマで、誘致前の見積もりの様に7千億ほどでまとめ上げ、残りの2億3千億をアベノミクスの損失補填に使おうとしてんじゃないかと。
最初からインフラとかは眼中になく、安倍政権の為だけのオリンピックとしたら?
私が黒幕だったら、全てを既存の施設で賄い、経費を2000億以下に抑え、残りの3兆円近くをアベノミクスに回すかな。
話題になった新国立だって旧来と何ら変わりないですもん。最初からお金を掛ける気なんてサラサラなかったんです。TOKYOというブランドだけで集客を目論んでたんだ。
でも大雨と台風でTOKYOの化けの皮が剥がれちゃった。慌て呆れたIOCは先ずマラソン会場の変更という圧力を掛けた。この流れでいくとその他会場の変更も十分に考えられますがね。開会式と閉会式だけTOKYOでやって後はバラバラになる?
転んだサンの推測がマタマタ当たりそうですよ。でも当たりすぎてもタマ?には痛いですが(?_?)
安倍が世界中に大金をバラ撒いてるせいで、五輪に回せるお金は潤沢にある筈もなく、新国立の予算ですら大騒ぎになった程で、暑さ対策や汚水対策でも、結局何もなされませんでした。
現在の東京のイメージからすれば、集客も激減し、放映権も思ったほど伸びないでしょうから、スポンサー離れも出てくるでしょうね。推測はどうなるか判りませんが、混乱する祭典になるのは確かですね。