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過去のイヤな思い出が夢の中とはいえ、蘇るのは苦痛以外の何物でもない。
誰だって、絶対に思い出したくない苦い過去の1つや2つはあるだろう。しかし、そういう思い出ほど鮮明に蘇る。
そしてタチが悪い事に、自分を振った女を追いかけ、露頭に迷い、独り途方に暮れる夢も何度か見た。
「その18」でも書いたが、私はその女らしき女(多分)を夢の中ではあるが、ボコボコにした。しかし、その女はゾンビみたいで、フルボコにしても不可思議な笑いを浮かべてる様でもあった。
結局、私はその女の領域を超える事は出来なかったのだ。
しかし、本当を言えば私が仕掛け、まんまと女の罠にハマっただけの事である。全くの独り相撲で、悪いと言えば私の方なのだ。故に、思い出すだけで余計に腹が立つ。
悲しい事に、それでも恨みや嫉妬っだけは、未だにしぶとく燻り続けてるのだ。
中洲の繁華街で遊び呆けてたのも、女への恨みがあったのだろう。女と同じ年頃の20前後のグラマラスな娘ばかりだったが、私を振った女よりも遥かに魅惑的には思えた。
しかし、その女を犯した訳でもなく、恨みを果たした訳でもない。夢にも偶に出ては来るが、捕まえて積もり積もった鬱憤を吐き出す事がどうしても出来ないのだ。
夢の中でもいいから、屈辱を晴らし犯してみたいと思うのは、私だけではないだろう。
アパートの一室にて
夢の中で、私はあるアパートの一室で寝そべっていた。横で何かが動くので、誰かと思いきや、”その女”だった。
”朝イチの授業に出るから、もう行くね”
と、すぐに部屋を出ていった。
女に男がいるのは明らかだった。授業というのは大嘘で、男に逢いに行くのだ。
私は殆ど諦めていた。女と寝ても感じないし、大した魅力はない様に思えたからだ。
それでも、私が一度は本気で惚れ込んだ女である事は間違いなかった。
私は天井を見て、女を手伝った代数学のレポートの事を考えてた。
”あのバカ女は、環と体の区別すら解っちゃいない。これじゃ、理系の女子大生とても淫売と同じじゃないか・・・”
そう思うと急に虚しくなり、女が男と戯れてるのを勝手に想像した。女には代数学よりも付き合ってる男の方がお似合いだったのだ。いや、その筈だった。
すると、すぐに女が部屋の中へ飛び込んできた。
”男の所じゃなかったのか?”
”そんなんじゃないわ、アナタが手伝ってくれた大事なレポートを忘れたの”
”正直に言いなよ。オレはもう気にしてないから。過去の事はもうどうでもいい”
”何言ってんのよ!男とは関係ないって!そもそも付き合ってた訳じゃないし”
”でもデートはしてたんだろ?オレも何度か見かけたよ。随分と楽しそうにしてたじゃないか”
”そう見えたのなら、大きな勘違いね。内心は苦痛で堪らなかったの”
”初めての恋愛って、そんなもんさね。初体験なんて苦痛と屈辱以外の何物でもない”
”私と寝た事を苦痛だと思ってるの?”
”いや、悪いんだが何も覚えてない”
女は少し気分を害したせいか、急ぐように部屋を飛び出していく。
私は再び眠りについた。
男との格闘
どれくらいの時間が経ったろうか。
何か音がするので目が覚めると、そこには”男”がいた。いたというより飛び込んできたって感じだった。
私は、てっきり女が連れ込んで来たものだと思い込んだ。
”ここまでやるか、このゲス女”
私は2人を無視した。
しかし女は黙って、私が寝てる布団の中に潜り込んだ。
男は完全に不機嫌になっていた。
女は布団の中でTシャツとパンツを脱いだ。彼女は薄いグレーのブラとショーツだけを身につけていた。
女が誘ってるのは明らかだった。
私は男が見てる前で、女を犯そうとした。
ショーツを剥ぎ取り、復讐を成し遂げようとした。いや、そのつもりだった。
その瞬間、男が逆上した。
私は男には恨みはなかったので、抵抗する気は毛頭なかった。
しかし男は、隠し持ってた刃物を取り出し、私に襲いかかってきた。
刃物が脇腹を際どくかすめた時、私も逆上した。男のコメカミに一撃を加えると、男はくの字になった。もう一発とどめを刺すと、男はヘタりこんだ。
興奮した私は、女を犯そうとした。
そしてその時、夢から覚めた。
夢から覚めて〜学問の出来る男
今回も最後の最後でとどめを刺す事が出来なかった。
流石にしぶとい女だったが、夢の中とは言え、ここまで追い詰める事が出来たのは、少なくとも悪い気分ではなかった。
夢に出た女は、どこにでもいるごく普通の女だったが、私が思い出したくない女でもあった。
しかし、不思議と魅力ある女には思えなかった。私はなんで、こんな女に惚れ込んだんだろう?
ブログと同じで、平凡で単調な記事ほどフォロワーは群がる。
スポーツや芸能界と同じで、アホ丸出しのアスリートやアイドルほど人気がある。
女を追い詰める事は出来たが、女は私が知ってる、そのままの女だった。
しかし、今まで夢に出てきた彼女とは、奇妙な事に何かが違った。確かに、どこかが違っていた。
女は、私といて少しも不機嫌ではなかったのだ。むしろ、都合良く感じてるようだった。
多分、手伝った代数学のレポートが原因だったのだろうか?
確かに、「フェルマーの最終決着」を記事にした事で、苦手な筈の整数論が頭にこびり付いてたのである。
30年以上も前の事なのに、ここまで忠実に再現されると、少しは懐かしくも嬉しくもある。
やはり男は、スポーツや仕事や喧嘩ではなくて、学問が出来て初めて女に認められるのだろうか?
昨日見た夢はそういう事を語りかけてくれたようでもあった。
学生時代に遠縁の体育大学の学生に猛アタックされたけれども、どうしても好きになれませんでした。
ところで、男の人は自分を振った女性ほど忘れ難いと聞きましたが、転象さんも、やはりそうなのでしょうか?
女性は逆に、自分を喜ばせてくれた男性を忘れないと聞いたことがあります。
いずれも自己愛からくるものなのでしょうね。
勿論、学のない人でも素晴らしい人は沢山居ますが、人類の生存戦略から見れば、学ってのは必須科目かもですね。
故に、人類の存続を考えたら、オリンピックはなくなったほうがいいのかもです。
ビコさんの言う自己愛って興味深いですね。確かに良い思い出ってすぐに忘れるし、殆ど印象に残ってないですね。
同じ自己愛でも女性と男性では異なる。自己愛も防衛本能と見れば、これもまたユニークです。
夢って残酷ですよねぇ〜
復讐ってやり遂げられないから復讐なんでしょうか
普通ならヨリを戻そうって男が多いけど
転んだ男爵^^;は”狙った獲物が逃さない”タイプなんですかね
あそれと
環と体の違い〜私もわかりませーん
だから淫乱男でーす
言われる通り、成し遂げられないから復讐なんですね。だって成し遂げたら犯罪ですから。
でも、実際に振った女と出会ったら、どんなリアクションをするんでしょうか?その時になってみないとわからないです。
環と体の違いですが、体は環よりも定義がタイトなんですよ。洒落にもなってませんが・・・