とうとうプーチンは、子供や女性が非難する劇場にまで空爆を仕掛けた。
この男が”まともじゃない”事が100%証明された瞬間だ。
劇場には約千人が避難してたらしく、多くは女性と子どもである。劇場の敷地には白い大きな文字で”子どもたち”とロシア語が記されていた。ロシア軍に空爆しないよう訴えるメッセージの筈だったが、逆に標的とみなし空爆したのだ。
やはり停戦合意は、プーチンの策略だったのか?
「プーチンという人」のコメントにも書いたが、停戦合意を匂わせて油断させ、一気にドンと行く。
こうなると、米軍もNATO軍も本腰を入れる必要がある。が、どのタイミングでどの様に舵を切るのか?
悲劇が破滅で終わるのか?悲劇の後に春が訪れるのか?
これからも眠れない日々が続きそうだ。
夢の中の狂人
私は1階の居間で息を潜めていた。
横には(亡くなった筈の)お袋が寝ている。
夢に出てきた居間は、台所の奥に隣接し(古くなりすぎて)今は使ってない筈だ。
お袋は急に起き上がり、突然”飯が食いたい”と言い、台所へ向かう。
私はお袋を遮った。
”プーチンがロシアから逃げ出し、日本に潜入してるらしい。それもここら辺を彷徨いてるという情報が入ってる。電気を全て消して、じっとしてる他ない。
もし見つかったら確実に殺される。奴はウクライナでは2000人以上の民間人を殺戮したんだぜ・・・”
それでもお袋は言う事を聞かず、台所へ向かい、電気を点け、ゴソゴソとご飯を食い始めた。
普通ならこの辺でおかしい?と気付く筈だが、大量殺人鬼であるプーチンが近くに潜んでるかと思うと、気が気ではなかった。
すると、明かりに気付いたのか?居間のサッシ(スチール製の窓枠)がガタガタと揺れ始める。
元々、古くなりガタが来てたので、そこを狙われるかなと、予め居間で待機してたのだが、(ウクライナ侵攻と同じく)一番弱い所を突かれた形となった。
”おい、開けろ!”
いきなり、男の控えめな怒鳴り声が聞こえる。
恐怖が現実のものとなった。夢のような現実だが、夢だと気づく筈もない。
私は、お袋をお座敷の奥にある寝室に追いやり、サッシを必死で押さえる。
が、男の腕力は半端なかった。
私は抵抗するのを諦め、男を受け容れた。
男は、狂った筈のプーチンではなかった。2000年に大統領に就任した時、精悍で清々しい顔をしてたプーチンに近い。
男は、そこまで機嫌が悪い様な感じでもなかった。少なくとも”逃亡者”の風ではなかった。
私は(寝室で眠てる)お袋から男をできるだけ遠ざけようと、2階の自分の部屋へ男を招待?した。
男は何ら疑う事も怪しむ事もなく、私に付いてくるではないか・・・
男が来てる黒いスーツは、TVで見るものと同じであった。
”この男は正真正銘のプーチンだ”
私よりも一回り小さいが、体躯はガッチリとしていた。まるで、狂人さと俊敏さを兼ね備えた獰猛な黒ヒョウみたいな男だ。
これもTVで見るプーチンと全く同じだった。
しかし、(そこに恐怖は存在したが)不思議と殺伐感とか圧迫感はなかった。
男はとてもフレンドリーで、私の本棚をずっと眺めている。
すると男は、あるカセットテープを取り出した。「アイ・オブ・ザ・タイガー」と書かれたサウンドトラックをじっと眺めている。
”お前はこれを自分でダビングしたのか?”
男の流暢な日本語に疑問を感じる余裕もなかった。
”ダビングは日本では不法じゃない。誰でもやってる事で・・・ここにあるのは全てダビングしてカセットテープに録音したものです”
男は半ば感心した様な表情を浮かべてるではないか。
しばらくすると男は警戒をほどき、カセットテープ群の横にある漫画本を手にする。
”おおーっ、これがニッポンのマンガか!”
私は少年みたいになった男の顔に、悪ガキ時代のプーチンを思い重ねていた。
”私はマンガはあんまり読まないけど、友達が勝手に置いていくんだ。お陰で漫画本だらけで・・・”
男は少年ジャンプに興味を示したようだ。その中でも「北斗の拳」に釘付けになっている。
”アナタは北斗の拳を知ってるんですか?”
”ああ、ロシアでも有名さ。オレは日本の柔道に出会い、更生した。格闘技はオレの故郷みたいなもんだ”
恐怖の淵で
私は男の本心を知る為に、長々と付き合う気は更々なかった。
心の中で、”早く帰ってほしいんだが”と強く願った。
所詮は、狂った大量殺人鬼である。猫を被っても、本性は見え隠れする。
しかし男は延々と漫画を読んでいる。
少年ジャンプばかりを選び、完全に読みふけっている。
”目の前の独裁者も子供の頃に戻る事があるんだろうか?”
そう思うと、私は勇気を持って口を開いた。
”そんなに好きなら、全部持っていってもいいですよ。どうせ全て処分しようと思ってたんですから”
男には何ら反応もなかった。そのまま延々と読みふけってるではないか・・・
”とっとと帰ってくれ、帰る場所がないのなら、もっと裕福な家にしてくれ、それに隣は病院がある・・・”
心の中でブツブツとつぶやきながら、目の前の男がしびれを切らして去っていくのを強く念じた。
しかし、目の前の男の視線は延々と漫画本に集中している。その動物的な集中力は、途切れそうな気配が全くない。
私の部屋の入り口にはヌンチャックが飾られてる。
そのヌンチャックを手にして、男の頭を殴ってやろうかとも考えたが、後ろにも目がついてるようで何もできない。
とても長く感じた。
”ああ神様、この男を私から遠ざけてくれ”と真から願った。
しかし男は微動だにもしない。まるで悪の彫像のように重くどっしりと構えている。
”これが22年もの長期政権を築いてきた狂気の独裁者の重みなのか”
男のこの異常なまでの執念が、何に向けられてるかは知る余地もない。
とにかく、ここからこの家から消え去って欲しかった。しかし目の前の男は、去ろうという素振りすら見せない。
私がもう1人のプーチンだったら、後ろからこの男の首を締め上げ、殺してたかもしれない。
私は運命を受け容れ、目の前の現実に従った。今ここにある危機は、今そこにある現実なのだ。
私はベッドの上で横になり、天井を見上げた。(恐怖と疲れからか)私の意識の中から男が消えつつあった。
やがて男の影が次第に薄くなり、視界から遠ざかっていき、ようやく睡魔が襲ってくる。
そして、めでたく夢から覚めた。
最後に〜夢で見たプーチン
怖い夢には違いなかったが、そこまで怖くもなかった。
私が見たプーチンは、私が記事にしたプーチンとは大きく異なっていた。
勿論だが、そこには狂気も殺気も存在しなかった。存在し得たのは、孤立した男の背中だけである。
多分、今のプーチンは子供の頃を思い浮かべてるんではないだろうか。
悪ガキで不良時代の自分を思い浮かべてるのではないだろうか。
ワルなだけで済めば、これほど平和なこともない。
悪ガキも不良も、いつかは立派な良識ある大人になる。勿論例外もあるが、今のプーチンは狂った大人である。それもロシアの全てを統括する独裁者である。
ワルがそのまま大人になり、国家の頂点に立つ。これこそがギロチンよりも恐ろしい恐怖政治の誕生である。
プーチンは私が思うような男かもしれないし、そうでないかもしれない。
ひょっとしたら私は、”プーチンが狂人であってほしい”と願ってるだけなのかもしれない。たった1人の狂人を排除する事で、全てが良くなるとでも・・・
プーチンを排除するには、(二・二六事件みたいな)青年将校らのクーデターか、側近による暗殺しかないとも噂される。
プーチンの親衛隊がどれほど強固かは知る筈もないし、プーチンよりも更に恐ろしい側近が存在するとしたら?
ただ一つ言えるのは、夢に出てきたプーチンは(私が願う)もう1人のプーチンだったという事なのかもしれない。
狂気の中にも良心があるのかなとも思いますが、ここまで破壊してしまえば、後戻りは出来ないでしょうね。
昨晩見た夢は私が願うプーチンの姿でした。本当のプーチンではない事は明らかでした。
つまり、彼は正真正銘の狂人だという事です。
停戦を匂わせて
一発ドーンとかます
追い込まれてる証拠かもですが
ここまで無差別爆撃が続くと
ウクライナにしては
いくら民間人に
莫大な被害が出てるとしても
何があっても
引き下がるわけにはいかない
気質もあろうが意地もある
先が全く読めないだけに
カードの出しようがない
欧米の制裁と圧力はどこまで
プーチン政権を追い詰めてるのか
ロシア国民はどこまで苦しんでるの
ロシア軍は士気は本当はどうなの
果たしてあのプーチンが
吐いたツバを飲むだろうか
ケンシロウからすれば
お前はもう死んでいるとなるのだが
支援は思った以上に大きい”
ニュースステーションでも言ってましたね。
プーチンが狂人であろうとなかろうと、この一方的な空爆をいち早く止める必要があるし、(プーチンを除く)世界は一致団結する必要がある”
私も同感です。
夢に出てきたプーチンも所詮は狂人でした。
狂人にも良心はあるんですかね。
そう考えるとゾッとしますが、ケンシロウだったら瞬殺してますか。
いや、マンガみたいに単純ではないですよね。
プーチンからしたら、アメリカがイランやイラクでやった侵攻をそのままやっただけだと。
確かにそうなんだけど
子供や女性のいると判ってて空爆を落とすのは明らかに無差別級の虐殺。
でも、転んだ君が言ってたように広島原爆も子供達が野球をしてると判ってて、投下したんだよ。
プーチンが狂人ならトルーマンも狂人だよな。
アメリカから見たプーチンと、プーチンから見たアメリカ。
確かに、どっちも狂ってます。
原爆を落したトルーマン、民間施設を爆撃し続けるプーチン。
どちらも大量殺戮という点では同じです。
国際法違反という言葉が盛んに使われてますが、第二次世界大戦は国際法違反のオンパレードでしたね。
避難した一般市民にも軍の招集令状が届き始め、国外脱出を図る男性の拘束も相次ぎ、ウクライナ国内で分断が起きています。
このニュースを聞いた時、ウクライナ政府は間違った選択をしたのかなった思う。
長期戦になればウクライナ有利と見られてたけど、ウクライナ国民の士気が大きく落ち込むとロシアに一気にやられる。
ロシア兵が抱える悩みはウクライナ兵が抱える悩みでもあるけど
それに世界中を飛び交うSNS上での反戦のメッセージが思ったほど響かない。これだけ世界中から寄付や支援や励ましのメッセージが届いても、これといった有効打にはなってない。
戦争とはいえ、人海戦術に頼るやり方は無駄な損失を招くだけ。戦闘経験のない人を僅かな期間の訓練で現場に送り込むという暴挙だけは両国政府ともやめて欲しい。
それこそがプーチンが描いた巧妙なシナリオなのだから。
気持ちとても解ります。
母国の英雄になっても死んでしまえば、残された家族は一生悲劇を背負う事になる。
人は忘れる生き物です。
やがて今回のウクライナ戦争は記憶の隅に風化し、何事もなかった様に時代は進んでいく。しかし遺族はその時点で歴史は止まったままです。
確かに、今の状況では国家総動員は仕方ないかもしれない。だが、それが正しいとは誰も言えないのではないだろうか。
コメント有り難うです。
いつも楽しいブログネタ、ありがとうございます。マイケル・ルイスの「かくて行動経済学は生まれたり」という本を読みましたが、テーマは興味深々ですが、つまり心理学から生まれた経済学、「直観のほとんどは間違いだ」とのことです、そうかと思えばそれだけなのですが、この本を読んでもいま一つ隔靴搔痒の感じがします。象が転んださんなら一読、論点を掴めるかな、あるいは感想でもいいので教えてください。本は文庫本が出ているので、単行本ならすぐに借りられると思います。とくに急ぎませんので、お暇な折に。文庫本のタイトルは「後悔の経済学」。人は後悔したくないように行動する、そこから行動経済学というわけです。くれぐれも黙って持ってこないように(笑)もし気が進まなければもちろんスルーしてください。
つまり、直感による”決めつけ”や”思い込み”が大きな問題なんですかね。
天候が悪い時の旅客機では、自動操縦が義務化されてるらしいです。
これは視界が悪い時のパイロットが直感や思い込みに頼り、事故に繋がる確率が高いからだそうです。
経済学者に財政拡大論が多いのも、期待効果(思い込み)を最大化する心理なんでしょうね。安倍のバラマキ財政も単なる思い込みでしたし・・・
つまり、経済学者ほどプラスの面ばかり見てマイナスの面は見ない。竹中氏の構造改革なんか、その典型でした。
Amazonの紹介文を少し見ただけですが、行動経済学というより”思い込みの経済学”とした方が判りやすいですかね。