いつもお世話になってるブログ友の祖母さんは、どんな難病でもやるべき事はキチンとやり、基本的な事を当り前の様にこなす才女というイメージがとても強い。
そういう私はその真逆な人間だ。都合の悪い事は、才能のなさや環境や病気のせいにする。
勿論、完璧な人間などいない。どんな偉大な人物だって欠点はあるし、致命傷も抱える。負の過去も環境もあったろうし、目を覆いたくなる様な失敗談もあるだろう。
映画「記憶にございません」は、”嫌われ者”の総理大臣が何者かに石をぶつけられ、記憶喪失に陥り、辞任を余儀なくされそうになる。しかし、逆に善人になって見事に復活するというドタバタ劇満載のコミカルな作品だ。
展開的には明らかに無理はあるが、ここ最近の安倍総理の困窮ぶりとダブらせたお陰で、前半は思わず笑い転げてしまう。
泥沼化したシリアスな政治モノではなく、ごく普通のアットホームな人間ドラマとしてみれば、そんなに悪くはない。
しかし、木村佳乃演じるアメリカ大統領の登場で一気に幻滅を覚えた。それまではソコソコいい線いってたのに、無理に大統領を呼ぶ必要もなかったか・・・
三谷幸吉の定番である豪華キャストだが、安倍首相を取り巻く官僚と同じで、今回に関してはとても脆弱に映る。
中井貴一演じる黒田総理に、石を投げつけた鳶職役の寺島進も、かなり安っぽく映った。でも、ド派手メイクで怪しげな中年キャスター役の有働由美子オバの演技は流石だと思わせる。
終盤にて、内閣官房長官役の草刈正雄が黒田総理とサシでやり合うシーンは、人間臭くてとても興味深い。しかし、全体的に見れば、チープなコミックの領域を出ない。
特に、首相が妻に愛を告白するシーンは、感動を明らかに逸れてしまい、少し興ざめに映る。流石にこのシーンは余計だったか。
最初は奇抜な展開を抱かせたが、”心が折れて”からの安倍首相と同様に、映画「記憶にございません」も同じ路線を辿った様な感じがしなくもない。多少は期待してただけに少し残念だった。
映画の中の総理は、”私は政治の事が全く解ってない”と、一から政治学を勉強するシーンがあるが、安倍首相も”祖父の幻影を追ってる”事の愚かさに気づき、モリカケやサクラ疑惑に対峙してほしかった。
”絶対にあってはならない事”であれば、余計にそう思う。
しかし、コロナ問題対処の不手際と健康上の理由を表に掲げ、バラマキやモリカケやサクラ疑惑は大きなベールに閉ざされようとしている。
”記憶にございません”で済む問題とは思えないが、安倍首相にはこの3つの潔白を証明してから、辞任してほしかった。
安倍首相は退陣しても議員辞職はせずに、政界最大派閥の清和会の会長に君臨するとの噂だが、故に”戦略的退陣”との声もある。
安倍首相の後を次ぐ総理大臣は、その尻拭いで大変だろう。でもカリスマや派手なパフォーマンスはいらないから、基本的な事を当り前の様にこなす人であって欲しい。
歴史に名を遺そうとか、一族の為とか、そういうものではなく、一人の人間として、当り前の事をキチンとこなす、等身大の総理大臣であって欲しい。
しかし、退陣の真相は何であろうとも、まずは安倍総理の7年8か月の長期政権、ご苦労様でした。
後半はドス黒いシリアスな展開でも良かったな
日本は安倍政府の検閲がキツイから中途半端になったけど、キャストもスタッフも足並みが揃わなかった感じで
でも権力に怯え権力の傘に守られた7年8ヶ月
果たして、ご苦労さんと言えるのかねぇ〜
でも、権力に怯えながらの8年弱。私には耐えられません。
安倍同様に、この映画も最後は中途半端に終わりましたね。スタッフのやる気も途中から消え失せてましたし・・・
書くペースは落ちますが、今後も宜しくです。
表向きは憲法改正反対と言っておきながら
大量殺人鬼カーチスルメイに勲章を与え
自分はノーベル平和賞を受賞した
総理大臣がどれ程の労働かわからんけど佐藤栄作や岸信介同様に
権力の傘に守られた総理だったことは明らかだ
でも、ごくろう様と言えるアンタの度量は凄い
でも最初はみんな期待しましたよね、安倍さん安倍さんって。それがすぐにアベガーに変わりました。
これからどうなる事やら。