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昨日、”長いお別れ”と”ハンズオブストーン”を読んで下さった方、どうも有難うです。ハンズオブストーンの場合、公開された当初、話題は呼んだんですが、作品自体の出来に賛否両論が湧き、レヴューもイマイチでしたが。
よく見ると非常に良い出来の作品だったと思います。どうも、タイタニック病が世界中に蔓延ってるらしく、皆、映画感が麻痺してんですな。
後、”タイタニックは駄作”はもっともっとアクセスしてくださいな。世界で拡げよう”タイタニックは駄作の和”ですね。
さて本題に移ります。
前回は前々回と同様に、サイコパシーの行動は自身の力で制御出来るか?という非常にややこしく感傷的な内容に終止したんですが。なかなか遺伝とか先天的な素因は、努力とか意志とかの、後天的要因では解決できないもんですね。サイコパシーも奥が深いと。
そこで、今回は”何故サイコパスは存在するのか?”をテーマにします。
サイコパスは、約2%の確率で存在すると言われてます。この2%とというのは、知能指数が130以上の人が占める割合ですかね。何かで聞いた事があるんですが。という事はある意味、選ばれた民でもあるんですかね。
それに、このサイコパシーに見出される特性と関連対立遺伝子には、人間として幾分なりとも”好ましい”ものであるとも語ってる。何処が好ましいのか?
というのも、進化は、このサイコパシーを拭い去るどころか支えてきたと。脳損傷や児童期の虐待もサイコの寄与因子であるから、サイコパシーはこれらマイナスの要因の不幸な結果ではあるのだが。
つまり、遺伝子とその関連するサイコ的特性とは、生存する為の何らかの利点を持ってる筈だと。
しかし、この2%という”殺戮の遺伝子”の様な、特異遺伝子の含有率は広範囲に変動してるのに、人種を通じて一定なのだ。
人間とは基本的に、利己的で貪欲で暴力的である。多くの人が仮面を被り、人生を上手く渡り、人から好かれ、愛され、受け入れられる。
こうして私達は、他人を出し抜いて、性や富を利己的に追い求める事が出来るようになってるのだ。何と好都合でゲスな生き物か。人間である事は誇りか、それとも堕落か。誰もがサイコパスの素因子を持ってるというのか。
しかしながら、大半の良心的な人は、感情に背いて正体を暴露する。これは、大多数の人がポーカーゲームに弱い事の証明でもある。しかし、サイコパスは自らの本意を隠す名人でもある。嘘をついても冷静でいられるのだ。つまり、ギャンブルに弱い人はサイコじゃないと。
またサイコパスは、感動を覚える事がないので、彼らのクールな認知能力は、そのホットな情動的認知能力よりも、遥かに優れてるし、真に機能してる。故に、サイコパスは”空想的虚言”をでっち上げ、決して罪悪感や悔悟の念を示すことはない。
その上、不安の欠如から他人にも利益を得てる。常人はストレスに晒されると、ストレスホルモン(コルチゾル=ステロイド系)が身体中を巡り、病気への免疫が弱くなるが、サイコパスはストレスを感じないが故、全人生において多くの病気を回避できるのだ。
全くご結構な御身分です事。勝ち組にサイコ系が多いのも頷けますな。
こうして、理論上ではあるが、サイコパスは他人を操作し、誰にも気づかれず、自分の望みの物を手に入れ、長命長寿の人生を快適に生きる事が可能となる。
何と魅力的な生き方だし、生き物か。
その上、彼らは女友達を見つけるにも苦労はしない。平気で嘘を付くサイコパスは、女を優しく扱う事に長けてる。感情がない為、偽りの愛情をごく自然に示す事が出来るのだ。こうしたサイコパス特有のクールな振る舞いが、感情的で感傷的な女にとって、病みつきになるのであろうか。
結婚詐欺もある意味、サイコパシー的犯罪と言えますね。
そういったサイコパスを家族や身内は、必死で見守り、耐えようとするが。それは、愚かにも、彼らに僅かな共感が生まれるのを期待し、人柄や性格が変わるのではと、密かに期待してるからだ。
勿論、彼らが変わる筈もない。サイコパスは自分を特別だと、思い込ませる仕方に通じてるのだ。彼らは人を捕まえ殴打するが、クールなフォローも忘れない。その上、サイコパスが敵を作っても、家族の忠誠心や共感が彼らを庇うのだ。
全く、変幻自在なカリスマで、便利な生き物なんですな。内性サイコパスのファロンの言葉だから、凄く説得力がありますね。こうなると、著名人や有名人は全て、サイコパスに見えてしまいます。実際にそうなんでしょうね。
長島さんも王さんも松井も、真性サイコとまでは言わないけど、内性サイコである確率が高そうですね。あまりにもテレビ受けが良すぎますもん。努力や環境もあるんでしょうが、あそこまで脚色されすぎると、やはりサイコじゃないかって疑っちゃう。
では、完全なサイコパスと見切ってる相手には、どう対処するのか?それはとにかく弱みを曝け出さない事に尽きる。100人のパーティーなら、1、2人はサイコがいるはずだ。彼は人の弱みを絶え間なく探してる。常に同盟を求め、どんな些細な情報も利用する。
彼らの犠牲相手は全員で、その中からヤワな餌食を、先ず食い物にし始める。好ましい男性との印象を与え、周りを次々と懐柔させていく。その上、次々と性格を変え、些細な事も利用する。
しかし、やりすぎると、サイコパスとはいえ復讐されるのだ。特に誰にも気づかれない形で。
ファロンは、サイコはやりすぎると復讐されると言ったが、どんな連中が復讐をするのだろうか。真性サイコパスに対抗できるのは、内性サイコパスしかいない筈だが。
サイコパスは強い指導者になりうる。戦士のDNAを持つ人々は、金融的判断に比較的良好な結果を出す。ファロンは前にも、サイコは金融や投資家に多いと言ってましたな。
事実、実際の指導者はサイコパス同様に、チャンスを逃さない。実験を握ると、彼らは時期が不確かでも、新しい市場を開拓しようと乗り出すし、部下を鼓舞し、引き連れ、次の山を目指す。事実、これは集団の為になるかもしれないし、ならないかもしれないが。
しかし、巨視的な視点からは、集団がチャンスを逃さない様にする事は、文明の進歩にとっては好都合ではある。多くの者たちが死に至るとはいえ、突然変異から、生物学的な進化が恩恵を受けてるように、一部の者たちがチャンスを掴み、文明を前進させてるからだ。
つまり、サイコパスという冷酷な独裁者が、その突然変異系の恩恵により、チャンスを掴み、文明を進化させてると。ここまで来ると、頭が混乱しつつあるので、今日はここまでです。
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