象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

安倍首相が夢に出てきたぁ〜真夜中の訪問者25〜

2019年09月20日 05時31分01秒 | 真夜中の訪問者

 私は奇怪でヘンテコな夢を色々と見てきたが、一国の主が夢に出てきたのは初めてだ。
 今回の夢の舞台は、自然災害で犠牲になったある集落だ。夢の中でそれも必死だったから、その集落の場所も名前も覚えていない。

 私はボランティアとして台風の被害にあった集落で、次から次へと運ばれる残骸や瓦礫の分別をしていた。
 これぞ壮絶な現場で、ありとあらゆるものが運び込まれた。勿論、その中には無残な人間の死骸も含まれてた。それもバラバラに千切れた残骸ばかりだ。

 それらを放水で洗い流し、使えそうなものだけを分別し、トラックの荷台に運び出す。
 数分もすれば、異常な異臭とその異次元の残忍な光景に皆、心身ともに憔悴し、ヘタり込む始末だ。

 
ストーリー、その1

 オレは叫んだ。
 ”もうヤメだ。こんな作業には1分も耐えられん。被害にあった住民には悪いが、これ以上耐えられない”

 すると、周りの連中も次々と地べたにヘタりこんだ。皆思った以上に憔悴しきってたのだ。

 現場監督の一人が言い放った。
 ”なんてザマだぁ〜。今日は安倍総理がこの災害現場を訪問する日だぁ!せめて総理が来た時くらいは、作業をしてるふりをしてろ!いいな、わかったか!でないと、全員ブタ箱行きだぞ

 ある一人が反発した。
 ”どうせ安倍は形だけよ。アイツは派手な舞台だけにイイ顔したがる。サミットとかG20とかなぁ。でも顔を出す度に失敗してるじゃね〜か。どうせ今回も顔見せだけだ。再選の為だけの票稼ぎさ”

 監督は、ドスの効いた声で言い放つ。
 ”お前ら覚悟は出来てんだろうな!安倍一族に逆らうってのがどういう事か”

 私は静かに囁いた。
 ”安倍が来た時だけ、大人しく作業していよう。それまで休憩だ”

 監督は少しだけ機嫌を直した。
 ”まあ、勝手にしな”

 10分ほどしただろうか、安倍首相がいきなりやって来た。しかし皆、作業を続ける力も気力もなかった。ただ、ポカ〜ンと安倍の顔を見てるだけだった。
 全員逮捕されると思った。しかし、安倍の表情は強張ってた。
 ”皆さん、疲れてるとは思いますがぁ〜。ここは一致団結して、被害にあった住民の為にも頑張りましょう”

 明らかに、安倍の声は震えていた。そして、その表情には怯えがハッキリと見て取れた。

 すると、安倍の側近の何人かが、スーツ姿のまま作業に取り掛かった。

 ”コイツら本気でやる気なのか?”
 一瞬、その場に戦慄と緊張が走る。
 しかし案の定、彼らには到底、出来っこない作業であった。

 ある男が叫んだ。
 ”無理だってこんな作業。やる事自体、ふざけてる。そう思わんかい?安倍さん”

 安倍首相は、側近の何人かと小声で何かを話していた。そして、何事もなかったかの様に、背を向けて帰っていった。
 安堵の空気が全てを支配した。

 それまで、姿をくらましてた現場監督がズケズケと目の前に出てきた。
 ”何だぁ〜あのザマは?あ〜あ、安倍も終わったな。俺ならムチで叩いてでも作業させたんだが。お前らは今日はラッキーだったな”

 私もホッとした。そして、夢から目が覚めた。

 
ストーリー、その2

 しかし、この夢には続きがあった。

 再び眠りに付くと、すぐに続きの夢が現れた。舞台は、とあるガソリンスタンドだった。
 私は反政府軍として、仲間と共に輸送車を運転してたのだ。スタンドの店員にナイフを突きつけ、20個?近くのポリ容器にガソリンを詰めさせた。夜中だったから、店員は彼しかいなく、夜襲は簡単すぎた。

 すると、政府軍がやって来た。店員はナイフを突きつけられた時、ポケットの中の防犯ブザーを押してたのだ。
 我々反政府軍は取り囲まれ、全員がトラックから引き摺り降ろされ、スタンドの事務所の中に監禁された。

 私は一人、政府軍と交渉した。
 ”オレは反政府軍じゃない。今からその証拠を見せてやる”

 私は、事務所の周りにガソリンを撒き、ライターで火をつけた。事務所は一瞬で猛火の嵐となり、反政府軍の仲間を、またたく間に燃やし尽くした。
 ”これで、オレが反政府軍でないという事が判ったろう。家族を人質に取られ、仲間のフリして仕方なく従ってただけさ”

 政府軍の一人が私に話しかけてきた。
 ”実は俺たちも反政府軍に狙われてる。アンタのトラックを貸して欲しい。我々政府軍はこのトラックに乗り移り、アンタは政府軍の車に乗るんだ。但し、変な真似をしたら殺す”

 黒塗りの車からは、スーツ姿の官僚たちがぞろぞろと降りてきた。
 私はたった一人、官僚たちが乗ってたリムジンに乗せられた。

 私が乗ってたトラックには、ポリタンク20個分のガソリンが詰め込まれてる筈だ。
 私は咄嗟に閃いた。ポケットから手榴弾を取り出し、窓を静かに開け、トラックの下に投げ入れた。
 すぐさまキーを回し、エンジンを掛け、その場を離れた。政府軍の官僚たちが乗ってたトラックは、一気に爆発•炎上した。

 ”ザマミロッげ!これで官僚も政府軍も全滅だ”

 すると、背後に人の影がした。
 ”こうなるのは分っていたよ。アンタはあの時作業現場にいた男だね、私はちゃんと覚えてる。こう見えても、岸信介の孫だからね”

 何とそこにいたのは、安倍晋三だった。

 エエエ〜ッ。そこで夢が覚めた。

最後に〜運も実力のうち?

 私は、前々から安倍首相が非常に”運のいい男”だと感じていた。あれだけ失態を重ねても、致命傷には陥らない。
 特に親譲りの自慢の外交は全てが失敗だ。にも関らず、安倍政権は盤石なままだ。政治家としての才能も能力も気概も何もないのに。

 いくら、安倍一派が最大多数の最大派閥だとしてもだ。その安倍晋三の運の良さが、この夢でも見事に証明された形となった。

 悔しくはあるが、アッパレでもある。



10 コメント

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裏つかれましたね (hitman)
2019-09-20 08:45:20
安倍も中々しぶといですよ。ああ見えても満更アホではないのでしょうか。でも夢にしてはかなりスリルある展開でグイグイと引き込まれました。

こちらの方がショートストーリーっぽかったかな。それにしても夢だけでこれだけの物語がつくれるんですから、こちらこそアッパレ。
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Unknown (kaminaribiko)
2019-09-20 08:53:31
この夢は転象さんの願望そのものですね。
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夢って (象が転んだ)
2019-09-20 14:11:58
自動物語製造機ですかね。寝てる間に勝手に作り上げてくれる。小説家って意外に、夢想家かもしれません。そういう私は妄想家?
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ビコさんへ (象が転んだ)
2019-09-20 14:12:53
願望というより、とても危険な妄想です。でも今の安倍人事を見てると、19人の閣僚全員燃やし尽くせって気持ちにもなりますね。

しかし、安倍一人だけが生き延びるんですよ。この夢の続編が見たいです。
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小説家というのは (びこ)
2019-09-20 20:09:15
書き始めこそ小説家が始めるけれど、書きだすと神様が書かせるらしいですね。だから、いくらでも書けると。

転象さんも、こういう夢を見られるのなら、いくらでも小説が書けるかもしれません。

気が付いたら小説家になって芥川賞を受賞していたなんて・・・。
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象印賞がほしい (象が転んだ)
2019-09-20 22:13:16
でも、芥川賞作家の奥田英朗さんが言ってたけど、かなり大変らしいです。色んな所にタダで行けるけど、プレッシャーも半端ないとか。

こうやって、好き勝手に書いてるうちが華ですね。夢物語に感謝です。
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上手く逃げられたね (#114)
2019-09-21 16:19:40
まだまだ甘いな
運転する時は後ろを確認 これ常識
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#114さん (象が転んだ)
2019-09-21 18:29:55
そ〜うなんです。爪が甘いんですよ私は。
だから、安倍みたいな要領のいいヤツに簡単に騙される。
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安倍らしいね (tomas)
2019-09-22 13:52:35
安倍の凄いところはギリギリの所で逃げるとこだよ。どうも駄目だと思ったら大金をばらまく。そして見た目をよくして逃げ去る。

被災地には触れたがらず臭いものには蓋をする。それでいて美しい日本とホザく。夢で出てきたのとほとんど変わりない。結局、世襲議員て手を汚したくないんだな。手足を汚して働いたことがないからね。

でもそういう奴に限って、逃げ回るのは一丁前なんだ。岸信介も安保改定を傘に逃げ回ってたんだから。だけど、転んださんはツメが甘すぎる、きっと深爪なんだろうな(*_*)
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ピンポーン (象が転んだ)
2019-09-22 16:45:01
そ〜うなんです。深爪なんです。
読みが甘いとよく言われます。だからこのザマなんですよ私は。

でも本当のことを言われるとヘコみますね。流石tomasさん、人を見る目があります。
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