こんなモノ買ってしまいました〜今時の格安中華音源

　TSUTAYAでDVDをレンタルする度に､気になってた製品があった。
　スピーカーである。一時パソコン用のUSBスピーカーに凝った事がある。結果は､全てが”安かろう悪かろう”だった。
　当時の中華スピーカーは”音が鳴る”レベルだった。少なくとも”音を弾き出す”レベルじゃなかった。まだまだ日本製がこの分野では強かった。
　しかし､レンガ状の左右一体型を見た時､不思議と次世代の予感がした。
　ワイヤレスでも従来の据え置き形やイヤホンでもなく､何処へでも持っていける小型ワンボックスのモバイル音源が流行る予感。

　勿論､予想はそこそこは的中した訳だが､日本人の音楽好きは異常なほどだから､当然とも言える。
　しかし､このモバイル音源の立役者がSONYでもAppleでもないとしたら？
　

今時の中華音源

　”中華系AIサポート”でも書いた会社は､EWAという中国深圳市にあるBluetoothイヤホンなどを中心に扱う中国のブランドだ。
　正式名｢深圳嘉音美电子有限公司｣は､2006年に設立された中国国内でのBluetoothスピーカーのリーディングカンパニーで､製品の研究開発から販売までを自社で一貫して行っているとの事。どうりで届いた製品は中華製とは思えない程に高品質であった。
　2015年からは数十カ国に販売店を持ち､世界中にEWAの製品が販売されてるとの事だ。

　でも日本ではあまり聞き慣れないメーカーですが､中国企業の信用スコアでは最高のAAAに次ぐAAの評価。事実､このレベルの評価をとるAmazonの販売企業はなかなかないので､それだけでも凄い会社なんですね。
　どおりでAIチャットもサポートもしっかりしてると思った。

　そこで私が今回購入したのは､A106Proという円柱型ミニスピーカーです。
　今流行？の卓上型ワイヤレスと言えば､レンガみたいなワンボックス型ですが。それ以外にも､魔法瓶型やキューブ型や円盤形など色んな形状が登場してます。
　その中でもEWAのA106は､モノマガジンでも大きく取り上げられ､レヴューを見ても高評価ばかり。しかし､”今時の中華イヤホン”でも書いた様に､先日購入したモノが”安かろう？”だったので､本当にレビュー通りかなと届くまでは心配でした。

A106pro

　AV機器という精密系は､昔も今も日本の独壇場だと思ってましたが､価格を含めると中国にアッサリと抜かれた感がします。
　エロ議員が夜な夜なに銀座で豪遊してる間に､中国人研究者は精密機器の部門でも日本のメーカーを射程内に収めてたんですね。
　そのうち､格安の中華スケベパブや激安の中華デリヘルが登場するのは間違いないでしょうか。つまり､新宿や銀座を中華系風俗が支配する。そういう時代がすぐ目の前にはある。
　オネエーが横についてお酌をする昭和のスタイルは､とっくに過ぎたのだろうか？高級クラブから中華クラブへ､会員制から中華製へ。時代は確実に動く。
　それは音楽もAV機器も同じであろうか。

　チャットサポートに配達を促し､3日後に届いた。
　半径4.8cm高さ4cm重さ175gの超小型円柱状のBluetooth音源は､結果から言えば､レビュー通りの製品でした。
　購入の決め手は､そのシンプルさにある。ボタンは電源のみで､マイク､3.5mmジャック､FM､SDスロットなど不必要？な機能が全くない。
　高価なAV機器では多機能&高品質が当り前の時代に､この無垢で愚直なシンプルさは何モノにも変えられない。

　私は普段､音楽を聴かない。車の中では鳴らすが､家では殆ど聴かない。
　というのも､高価なAV機器を揃えてる訳でもないし､そこまでして音楽を聴こうとは思わないからだ。
　音楽に興味がないと言えばそれまでだが､偶にイヤホンで聴く事もあるが､耳がすぐに痒くなり､あまり気持ちのいいものではない。
　それに､元々音楽や音に詳しい訳でもないし､スピーカーなんて鳴ればいいくらいにしか思ってなかった。それ以上に､ジャズを除き､ミュージシャンと言われる人種が信用できないし､嫌いなのだ。

　しかし､私のそういった”嫌い”を大きく変えてくれそうな予感のする”小さなモンスター”が､今目の前にあり､心地良い音を弾き出す。
　”小型でもパワフル”という共通した評価は嘘ではなかった。

　価格も1999円(Amazon)とお宮掃除の罰金と同じだが(笑)､こっちの方がずっと頼もしい。
　最近のレビューは”サクラが多い”ともされるが､そのサクラをも勝る評価でもあった。

　たかが中華音源､されど中華音源

　こうして､日本はいやアメリカは､いや世界は中国に呑み込まれていくのだろうか？