福岡県久留米市の新型コロナウイルス感染者が急増している。市保健所は26日に37人を確認(27日は35人)。人口10万人当たりの感染者数が大阪や東京の数倍に上る日もある。
昨年3月31日の初確認から累計した感染確認数は1027人となり、千人を超えた。市内の医療機関の病床使用率は25日時点で約71%に達している。
市保健所によると、4月1~27日の感染者数は428人で3月の90人を大幅に上回る。久留米市の24日の感染者数75人は人口10万人当りで24.7人。これは大阪府の約2倍、東京都の約4倍という。
世代別では、3月は60~90代の高齢者が全体の70%を占めたが、4月は20~50代の現役世代が75%と急増。
感染経路は、3月は数%だった会食が4月には28%に増え、市担当者は”会食から家庭にウイルスが持ち込まれ、家庭内での二次感染も拡大してる”と話す。最も多いのは経路不明の34%だった(西日本新聞より)。
”新・感染”に怯える田舎町
この久留米市では2月は21人(1月は241人)だったのが、ここ1週間だけで316人。1日平均45.14人、10万人当り14.8人で、これだけでも大阪府平均の12.77人を凌駕する。
ただこれは久留米市だけの問題ではなく、近隣地区全体での新感染爆発でもある。
我が柳川市も、4月は112人(4/27現在)で、ここ1週間で43人。1日平均人6.14人で10万人当り9.5人。これでも東京都平均の5.35人を優に超える。
柳川の東隣の筑後市も4月は36人(4/27現在)と少ないが、ここ1週間では31人で1日平均4.42人(10万人当り9人)と、これも東京都を超える。
我が柳川市にとって脅威なのは、久留米や筑後市だけではない。その久留米以上に脅威なのが、柳川の東隣の大牟田市である。
2月は9人で3月は僅か3人だったのが、4月中旬から感染爆発し、260人(4/27現在)にまで達した。4月だけを見れば、10万人当り233人で久留米市の140人を大きく超える。
ここ1週間で151人で1日平均21.57人(10万人当り19.4人)と、これも久留米市を超える。
北隣の大川市も、ここに来て大きな驚異となりつつある。4月は88人(4/27現在)で、ここ1週間では38人で1日平均5.43人(10万人当り16.3人)と、これも久留米市を超える。
以上のように、我が柳川市を取り囲む4つの地域に共通するのが、4月の半ばに起きた”新・集中感染”である。
人口33万人の久留米と11万の大牟田を除けば、柳川は6万5千弱、筑後は5万弱、大川は3万3千の田舎町である。
そんな田舎町だが、デイサービスや医療福祉施設や高校や児童合唱団など、連日の様に新・クラスターが賑わいを見せている。
新たなる驚異が近づきつつあるのは確かではある。
我々は、自粛だけで暴走しつつある”新・感染”を止める事は出来るのだろうか?
新たなる驚異とロックダウン
因みに久留米市では、昨年4/1に初のコロナ感染が確認され、その月末に久留米市の繁華街でクラスターが発生した時は大騒ぎになり、全国メディアでも大きく取り上げられた。
それでも多くて10人程で、その月は44件。5月6月は計1件と完全に収束したかに見えたが、年末の12月は87件、年明けの1月は251人と爆発した。2月は21件と収束し、3月は90人とぶり返した。
しかし年が明けても、久留米以外の近郊地域では殆ど収束してたから、久留米市だけの問題であったかもしれない。事実私も、昨年の半ばからコロナに関しては、殆ど無警戒だったと言える。
それでも、”マスク・手洗い・うがい”は守ってたし、繁華街や大病院や施設にさえ行かなければ、3密は当り前の様に回避できた。
東京や大阪などの大都市の変異株感染のニュースを聞く度に、生まれて初めて田舎である事の有り難さを心底感じ初めていた。
しかし、新たなるコロナ危機は知らない間に、私のすぐ目の前に来ていたのだ。
ただ、気休めにしか聞こえないかもだが、柳川と筑後と大川の田舎町は、クラスターさえ潰せば何とかなるレベルではある。
しかし、久留米と大牟田はロックダウンしない限り、抑え込む事は困難な気がする。
傷口でも同じだが、早く押さえれば早く治る。小さな傷口はそのまま何もしないでも治癒するが、大きく開いた傷口はそのままだと腐敗し、病原菌を撒き散らす。
その久留米市だが、緊急事態宣言が解除され、会食が増えた事が新感染の大きな起爆剤となった。34%が経路不明という事は、繁華街で会食をしたのは明らかだろう。
ただ、どこでもそうだが、繁華街の衛生状態はかなり汚い。故に、余計に感染は広がりやすくなる。
若い頃はよく繁華街へ出掛けたもんだ。
しかし今は、歳をとったのか?億劫になったのか?出不精になったのか?賑わう店に顔を出す事も、怪しげなクラブに足を運ぶ事もなくなった。
自粛にも慣れたせいか、外へ出る事も少なくなったし、遠出をする事もなくなった。
人と交わらない事が最高の生存戦略だとしたら、これほど皮肉な事はない。
結局、人類ほど汚い生き物はいないという事をコロナウィルスは身を持って教えてくれたのだろうか?
新・感染という名の暴走特急は、我々人類をどこへ運ぼうとしてるのだろうか?
新たに大規模会場で行われるものは、いま自治体で接種されてるファイザーではなく、モデルナ製ワクチンを採用するらしい。菅首相もファイザーに袖にされたから、慌ててモデルナに切り替えたってわけだが、これも口約束だったら笑えない。
政府はGW直前に緊急事態宣言を発令したが、人手が減ることはないな。それに僅か17日間で変異株を収束させるのは無理だし、東京都は来月末のワクチン接種開始を目標とするけど、接種が全て完了するのは、少なくとも来年一杯は掛かる。
4月12日に始まった日本人の30%を占める高齢者へのワクチン接種だけど、1回の接種を終えたのが1%にも届いてないのが現状よ。医療従事者は2月からの接種だけど、2回接種完了は僅かに18%。
政府は6月末までには高齢者全員の接種を完了するとしてるが、明らかに無理よ。貧弱な医療体制や医療従事者の絶対数の不足が大きな原因だけど、ワクチン接種はGW明けにずれ込むだろうから、更に延滞化する。
だからオリンピックが開催される7/24までに、東京だけでもワクチンが行き渡るのはまず不可能よ。
まず感染経路には、接触(経口)感染、飛沫感染、空気感染の3つがある。コロナは前2つですが、下水感染というのも再注目されてます。
都市部では、汚水を下水道に流し、殺菌処理する事で、接触&飛沫感染を減らす事に成功しました。つまり、処理が不十分だと集約された下水からコロナが湧き出てくる。
特に衛生的に汚い繁華街は、コロナが蔓延してるのは明らかで、そこで会食すれば少数であろうが、少なくない確率で感染するかもですね。
日本政府は東京五輪開催という大前提の上で、コロナ対策を考えてるから、具体策が打てないんですよね。
ワクチンなんて、今大騒ぎしても十分な量が手にいる筈もない。万が一手に入ったとしても、医療体制が貧弱だから接種が進まない。
今すぐ東京五輪を中止し、新国立や選手村など五輪施設をコロナ対策に転用すべきです。
それにモデルナ製ワクチンも手に入るかどうかは疑わしい。途上国への出荷が優先されるでしょうから、正式な契約を交わしてない限り無理っぽのような気が・・・