小麦粉にはグルテニンとグリアジンというたんぱく質が含まれ、小麦粉に水を加えこねる事で、2つのタンパク質が混じり合い、粘りのある”グルテン”になる。
元々グルテンフリーは、(グルテンが腸の細胞が破壊し、様々な体調不良を引き起こす)セリアック病の対食事療法として開発されました。
欧米諸国では有病率が1%程度で、アジア諸国では0.05%程度と、日本では殆ど稀なセリアック病だが、海外のセレブらがグルテンフリーを実践し、痩せた上に肌がキレイになったなどの報告がSNS上で拡散し、近年はブームになっていた。
因みに、(アレルギー体質以外の)一般人のグルテンによる健康被害を実証する医学的根拠はないとされる。むしろ、小麦粉やグルテンを摂取しない方のデメリットが無視できないと言う。
いろんなサイトを調べたが、(ごく一部の)”小麦粉やグルテンアレルギーの人はグルテンフリーを試してみては”、というのが結論らしい。
確かに、猫も杓子も小麦粉NO、グルテンNOじゃ、余りに極端すぎる。
もしグルテンで腸に穴が開くのなら、パンや小麦粉を主食としてきた欧米人は、とっくの昔に絶滅してたであろう。いや人類すらも生存してはいない筈だ。
(医学的根拠がないものを)有名人が試してるからとて、庶民が真似する必要はない。そうでなくとも、グルテンフリーの食は高く付くし、栄養価のバランスも悪い。
自然界に当り前の様に存在してる物を食って、病気になるのなら、何もしないでも病気になるだろう。いや、酸素を吸って病気になるようなもんだ。
様々な健康ブームを見るにつけ、つくづく大衆という平民は、凡庸で騙され易い生き物だと思い知らされる。
小麦粉は敵だ?
かつては、ホモサピエンスの食を支えてきた小麦粉が、何故今になって”NO”なのか?
そういう私は、市販のホットケーキミックスが全く駄目である。多分、毎日食ったら胃に穴が開くだろう。それ程に(丈夫な筈の)胃が決まった様に凭れる。
調べてみると、膨らまし粉がアカンらしい。そういえば、重曹で歯を磨くと(白くなるどころか)歯茎から出血する。小麦粉に重曹を混ぜて天ぷらを作れば、確実に胃が凭れる。
多分、重曹のある成分が胃や腸の粘膜を溶かすのかもしれない。勿論、十分に薄めて重曹水として飲めば、何ら問題はないのだが、それでも若干は凭れる感じがする。
(ダイエット効果も手伝ってか)ある時期からグルテンフリーがブームになり、”小麦粉は人類の天敵”とまで中傷される様になった。
私は麺やパンが大好きである。2日に1度は食べないと気が済まない程の小麦粉好きである。しかし、凭れるという点ではご飯の方が(どちらかと言うと)凭れる。
パンや麺は胃で消化する(様な感じがする)から、元々ひ弱な腸が凭れる事はないが、ご飯は腸まで確実に届くので、腹持ちはするがその分腸が凭れる。
結局、小麦粉アレルギーもグルテンフリーも個人差の問題であり、小麦粉もグルテンも大丈夫な人がグルテンフリー食を実行しても、高く付くだけで無意味なのだろう。
小麦粉やグルテンを控えて、体調が良くなったというのは、その多くは”ブラセボ効果”(思い込み)によるものだと思う。
ヴィーガンと同じで、セレブが実践してると聞けば、凡庸な大衆は決まった様にサル真似をする。逆に彼女らがやめれば、大衆もあっさりと引き下がる。だからブームなのだ。
つまり、健康神話もカルトや陰謀説と同類で、何ら根拠はない。あるのは信仰という名の曖昧な妄想である。
しかし、小麦粉は混ぜる事で粘りが出て、タンパク質になる。実に素晴らしい進化ではないか。炭水化物がある時にはタンパク質になるのだから・・・
普段私たちが当たり前のように口にする小麦粉も、その仕組みを知る程に、我らホモサピエンスの命を支え続けてきたのも理解できる。
そんな小麦粉を(医学的根拠もなく)天敵呼ばわりする専門家にはアホ腐である。
非ユーグリット幾何学とグルテンフリー
今の時代、物事をYESとNOの二極でしか考える事のできない凡庸な学者が如何に多いことか。
確かにSNSのお陰で、論文を査読・考察する事なく、コピー&ペーストしてそのまま垂れ流す。専門用語で満たされてるからと、そのままを信じてしまう。
彼らは多分、アインシュタインの相対性理論の源泉となったリーマン幾何学的な考え方が出来ない人種であろう。因みに、ベルンハルト・リーマンの20頁に渡る論文「幾何学の基礎にある仮説」(1854)には数学的な記述は殆どない。
ユークリッド幾何学には”平行線公理”というものがある。
これは、紀元前3世紀ころに編纂されたユークリッド原論の5番目の公準であった事からユークリッドの第5公準(平行線公準)とも呼ばれる。
簡単に言えば、”平面上の2直線が交点をもつかどうか”を規定する公理で、”平面上で直線外の1点を通り、この直線に平行な直線がただ1つ存在する”というものだ。
しかし2000年以上もの間、幾何学の世界を支配してきた(大天才ユークリッドが主張した)この”平行線の一意性”は、やがて数学の巨人ガウスに覆される。
ガウスは、この平行線公理を否定する幾何学の存在を証明した(1822年)が、混乱を招くのを恐れ、公表は控えていた。
その間に、ロバチェフスキー(1829年)とボヤイ(1831年)の2人が独立に”双極幾何学上の(曲率が負の)曲面では平行線は2本存在する”とユークリッドの平行線公理を否定した幾何学を発表します。
しかし若干28歳のリーマンは、前述した自身の幾何学の論文(1854)で”楕円幾何学上の(曲率が正の)曲面では平行線が存在しない”事を主張し、ユークリッド原論を否定する事なく、(曲率が0でない)曲面の幾何学の平行線公理を確立させます。
因みに、曲率0の平面では三角形の内角の和が180度、曲率が負の曲面では”<180”、曲率が正の曲面では”>180”となる。
つまり、(曲面の幾何学である)非ユーグリット幾何学とは、(平面の幾何学である)ユーグリット原論の5番目(平行線公理)だけが異なる。が故に、ユーグリット幾何学は(双極幾何学や楕円幾何学と区別し)、放物幾何学とも呼ばれる。
今では、曲率が0の平面をユークリッド幾何学と呼び、曲率が0でない曲面を非ユーグリット幾何学と呼びますが、個人的には少し微妙ですね。
つまり、平面における平行線公理だけが曲面のそれと異なるからとて、平面の幾何学ではユーグリットの平行線公理は正しいのであり、曲面の平行線公理はあくまでユーグリット幾何学の拡張版と捉えた方がわかりやすいし、誤解はない。
”非”ユーグリットと呼べば、あたかもユーグリット原論を否定する様なニュアンスにも聞こえる。故に(リーマンが主張した様に)、ユーグリット幾何学を曲率が0と曲率が0でないとに分けて考えれば、2000年以上も続いたユーグリット原論を否定する事はなくなる。
同じ様に、小麦粉やグルテンをNOと全否定するのではなく、小麦粉アレルギーなどの特異なケースとしてグルテン・フリーを考える。
人類の命と食を2000年より遥かに長く支えてきた小麦粉を今になって全否定するのは、明らかに愚論であると言える。
多分、天国にいるユークリッドもリーマンも同じ様に思ってる筈だ。
いや、そう思いたい。
夫の実家では、義母がパンの効能を信じて朝食はパンでしたが、私の実家はずっとご飯でした。
その頃は、朝食をパンにすることが進んだ生活のように言われていましたから、われわれの食べ物に対する思い込みはその程度のものなのですね。それなら好きなものを食べてハッピーでいるほうが賢いということになります。
結局、思い込みほど人を不幸にするものはないということですね。
凡庸な大衆は基本的に洗脳され易い。
神や信仰とか、実体や根拠のないものに洗脳される事で大衆は安心する。
かつてはホモサピエンスの食を支えてきたパンだが、今は悪物。そう言えば、肉や油も悪者にされてました。今度は野菜や健康食そのものが悪者になるんでしょうか。
数学だって、オイラーやガウスがいなかったら、ギリシャ数学や古典数学のままだったかもです。
少なくとも、原稿が読めない悪徳政治家の蛮行を簡単に許す島国であって欲しくないですね。
いつもいつもコメント有難うです。
私は朝食にパンは食べません、
7時に朝食を摂りますがパンでは10時頃にはお腹が空いてお昼まで持ちません、
それに美味しいパンはcalorieが高いので食べたくても食べないようにしています、
像が転んださんは胃が丈夫でないのですよね、
私はいたって胃は丈夫ですね。
胃は丈夫なんですが、腸が弱いんですよね。
だからパンとか麺は全然大丈夫なんですが、しかし、ご飯は少し凭れますし、握り寿司もです。
同じ炭水化物でもジャガイモは大好物で、フライドポテトなんて晩酌のつまみに毎日の様に食ってます。
好きなものを食うというのも
ある意味健康の源かもですね。