昔、モミダッシュ(TWINBIRD)という頭皮マッサージ機があった。中華製で1万近くもしたが、結構話題になり、そこそこのヒットだった(多分)。
私も購入し、何度か使ってはみたが、作りこそしっかりしてたものの、肝心のマッサージ機能はイボイボが電動モーターで動くだけの、いい加減なものだった。
その後、パナソニックが小さなイボイボがついた4つの回転ブラシでマッサージする頭皮ブラシを開発&発売したが、中華性もそれを真似て、パナ製の半額以下で同じ様な製品を次々と送り出てはいる。
基本的に・この手のマッサージ機は大半が使えない。いや、使えたとしてもすぐに壊れる。モミダッシュは壊れはしなかったが、少なくとも使える次元にはない。
確かに、パナ製の電動ブラシは、防水も作りもしっかりしてて、使えるレベルではあるが、同じ性能で半値以下の中華製品が登場したら、多くは使い捨て感覚でそっちに向かう。
そんな私は、高価な頭皮マッサージ機には辟易してたから、百均のプラ製の頭皮ブラシを長らく使い続けていた。が、マッサージしすぎるとしばし頭皮を傷つけてしまい、傷が治るまでは頭を洗うのが苦痛になる。
そこで、頭皮を傷つけずマッサージできる頭皮ブラシを探すと、上述した様に、あらゆる中華製メーカーから様々な価格帯での商品がヒットする。
安いので4000円弱から高価なもので3万もする。今は”中華製=安いと”決めつける時代ではなくなったようだ。
今時の電動頭皮ブラシ
そんな中、アマゾンはプライム特価とクーポン付きで通常5000円以上する頭皮電動ブラシが3500円ほどで売り出されていた。作りも性能もパナ製にほぼそっくりだが、値段は約1/3。更にレヴューが5000を超えるロングセラーで評価も高い。
この手のレビューで目立つのが、マッサージ機能がしっかりと働き、確実に揉みほぐしてくれるとの事。一方で、(安いだけあり)すぐに壊れるというレビューもチラホラ目立つ。
中華メーカーも、モミダッシュの失敗と反省から色々と学んだのだろうか。
4つの回転ブラシがそれぞれに正回転と反回転を繰り返し、エステ店で行われる様な揉みほぐしを可能にする。更に、防水仕様が追加され、バイブ機能も加わり、頭皮洗浄にも可能なようだ。
そこで、まずは安い奴で試し、使い勝手と耐久性が確認されたら、長く使える高価なのにシフトしようと決めた。
そこで徹底して安いのを探すが、迷ってる内にアマプラ特価セールが終了し、安くても4千円台後半で、ちゃんとしたバイブ機能付きとなると1万近くになる。楽天ショップなら4180円でバイブ付きの電動ブラシがある。アマゾンにも同じ価格帯でバイブ付きがあったが、説明が微妙に曖昧で、レビューも少なくて低い。が、楽天はレビューを書けば、プラス1年の延長保証(合計2年)が付くから、耐久性が不安な商品にはとても有り難い。
勿論、多くのレビューが(製品と同様に)当てにならないのは百も承知だが、1つ1つ確認すると満更外れてもいない様に思える。
大体において、HPの商品説明できちんとした日本語で仕様が書かれてるのは、信用できるのが比較的だが多い気がする。
ただ私が拘ったバイブ機能だが、説明には書いてても(安物には)機能しないのも多く、レビューで判断するしかない。
結局この手の買い物は、安いので騙されるか?高いので騙されるか?の二者択一となる。また、これら汎用の家電機器は、OEMと言う委託工場で一括して大量生産され、各メーカーがブランディングする。
故に、どれも同じ様な作りで性能な筈だが、安いのは製造過程で、あるパーツや仕様が省かれ差別化(ダウンサイジング)される。つまり、機能がてんこ盛りなのは高価に、シンプルなのは安価になる。勿論、内蔵バッテリーやモーターの性能や容量によっても価格は変わる。
しかし、そんな事に拘ってては買い物なんて出来やしない。とにかく、(どれも似たり寄ったりの)今時の安価な電動頭皮ブラシがどんなレベルにあるかを知る事が重要なのだ。
実際に使ってみた
そういう事で、楽天ショップの頭皮電動ブラシを注文する。が、1日経っても正式確認のメールが届かないので、少しクレームを付けたら、その3日後には届いた。国内に在庫があったので配達も早かったのだろう。パッケージングもしっかりとして、説明書もちゃんとした日本語だ。
ただ、パッケージにも取説にもメーカー名は記載されてない。つまり、典型のOEM(委託)製品で、昔で言うバルク品の事だろう。
確かに安いのには理由があるが、今回は都合のいい意味で安かったとも言える。
早速、スイッチを入れ、頭皮に当てると、マッサージ機能はほぼレビュー通りである。低速と高速があるが、低速でも十分揉みほぐしてくれるが、肝心のバイブ(振動)機能はこれも高速と低速があり、期待した程じゃないが、そこそこは使えそうだ。
更に、替えブラシ(アタッチメント)がついてて、洗浄用とマッサージ用にと使い分けができる。ただ、内臓の充電池が1200mAhで容量的に少ない気もするが、パワーはそこそこあり、満足できるレベルにはある。
勿論、電動ブラシでマッサージしたからとて、髪の毛がフサフサになり白髪が減る訳でもないが、頭が軽くなった様な感覚は初めてだったので、それだけでも良しとしよう。
という事で、今時の頭皮電動ブラシの紹介でした。
追記
購入して3週間ほど経つが、(値段に見合う)なかなかの商品ではある。
防水(IPX7)という事で、お風呂場でシャンプー時に使えるとあるが、正直100%安心して使えるレベルにはない。あくまで風呂場以外での使用が原則であろう。
それに、IPX7(浸水に対する保護等級)とは、”常温の水で深さ1mの所に沈め、約30分間放置しても動作する”との規則があるが、風呂場で蒸気が立ち込める所で長時間使うには、パナ製に比べると防水設計が脆弱なように思えた。
事実、4つの回転ブラシの駆動軸の付け根部に僅かに隙間があるらしく、長く風呂場で使ってると水や蒸気が入り込むとの報告もある。
ただ、マッサージ専用として使えば、非常に優れもので、シャンプー前に使えば、(元々固い)頭皮が柔らかくホグされた状態になり、お湯だけで一気に汚れが落ちる。結果、頭皮がフカフカになった様に感じた。
1日、10〜20分程が目安とされるが、一度電源をオンにすると、その気持ちよさからかウトウトてしまい、30分はマッサージしてしまう。フル充電で2時間駆動たから、充電池の寿命が300回として、2年以上は使える計算になる。
(レビューを書いて)最大で2年保証だが、そこまで使い続ける事はないとは思うが、使い潰すには丁度いい価格帯の商品である。
百均のプラブラシで、日頃のストレスで硬くなった頭皮をゴシゴシ洗わないと気が済まない私には、こうしたリアルなマッサージ効果はとても助かる。お陰で、シャンプーする時間が短縮できたように感じる。
音波電動歯ブラシの頭皮バージョンと思えば理解し易いが、あくまで頭皮洗浄の補助ツールと見るべきだろう。
ただ、電動頭皮ブラシを分解したツワモノがいるが、構造は至って単純で、小さな基盤とモーター(1つ)と4つのブラシを動かすギヤと充電池のみ。予想通り、防水は全くのいい加減でIP7を鵜呑みにするとバカを見る。
4千円が安いか高いかは判らないが、人は脳のお陰で生き延びてきた。その脳を守り、頭蓋を包み込む頭皮を和らげてくれると思えば、悪くはない買い物と言えるのかもしれない。
私も買ってみたいです。
中国製品も安かろう悪かろうではなくなってきましたから、ある意味、脅威ですね。
これはオススメです。
勿論、どれだけの耐久性があるかは不透明ですが、モノ自体はしっかりしてると思います。
ただ、風呂場で使ったらかなりの確率で壊れるでしょうね。
そういう点では典型の中華製です。
つまり、”安かろう悪かろう”と”安かろう良かろう”の丁度中間にある製品だと思います。
一応、購入の場合は自己責任という事で・・・
では・・・